日頃、何の気遣いも無く使っている重宝な器具や道具も時が経てば壊れたり、使えなくなることもあるが、それを実感した出来事があった。
2月上旬の頃、DKに敷いてある絨毯の上に一個、小さな金属のボール (画像①) が落ちていた。
直径は3.5ミリほどだが、一体何の部品であろうか? と思案したが、現物を見るとこれはベアリングのボールであることに間違いはなさそうだが、それがどの器具の物なのかはすぐに気付かなかった。
だが、毎日のようにその落ちるボールが増えるので、じっくり考えると、それは食卓用椅子のキャスター (画像②) のベアリングボールであることが判った。
よくよくキャスターを見るとボールが剥き出しに見える (画像③) のは異常なことで、新品のキャスター (画像④) はボールは見えない。
4脚ある椅子のキャスター (1脚で5個のキャスターがある) の殆どがボールが見える状態だった。本来、ボールは金具でしっかりと押えられているが、永年の使用によってボールが摩耗するか、押えの部品が磨り減ったかで飛び出してしまったのだろう。
「さて、困った。修理出来るだろうか?」 と、懸念したが、取りあえず購入した家具店に電話すると 「修理出来ます」 とのことだった。
この椅子は平成25年2月に購入したが、その時も使っている椅子のキャスターの不具合で相談したら 「修理可能ですが値段が高くなります」 とのことだったので、新しく購入した経緯があった。
今回は椅子の購入履歴も顧客情報に登録されていたので、キャスターの仕様もすぐに判り部品の手配もスムーズで、修理することになった。
7日に家具店から職人さんが来て、20個のキャスター全てを交換した。それを見ているとキャスターさえあれば私も交換できるような作業だったが、そのキャスターもホームセンターで売っているような一般的なサイズとのことだった。
キャスター交換でひとまずは使用には問題無いが、また五年もすれば同じような事が起るかもしれない。
考えてみるとキャスタ-にはあまり大きな負荷 (負荷は私たちの体重だけ) を掛けている訳ではないが、いつも私と妻だけが使っているので、一ヶ月毎にローテーションして4脚を平均して使うようにしているが、それでもこのように壊れてしまうのであろうか?
ネットで 「キャスターの耐用年数」 を検索してみると 『使用環境や負荷のかかり具合、使用頻度に関係しますので耐用年数は定めておりません』 との説明もあった。使っていればいつかは壊れると素直に認めて対応するしかないようだ。
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