今日は私の通院日。市の北部にあるこの民間総合病院までは自転車で約15分、体力増強をモットーにする私の数少ない運動にもなった。
最高気温は31度の予想だが、この頃は最低気温も低いので真夏のように朝からじりじりと照り付けることとも無く、むしろ涼しさを感じるほどだ。やっぱり秋の気配だ。
この病院でも医療事務のデジタル化が進んできた。妻が通院する公営病院とは異なるシステム運営だが、通院者の便利さよりも医療事務の簡素化が優先なのだろう。
まずは診察券を「再診受付機」 に入れると 「受け付け確認書類」 がすぐ隣になるコピー機から打ち出される。
その後は健康保険証とその書類を事務員に提出すると、診察に応じた書類が発行されるので、それに該当する窓口に提出する。医師の診断前に血液の採取などもその書類で指示されている。
その後は待合室で自分の名前が呼ばれるのを待つしかないが、以前と比べたら便利になったのは予約制になったことだ。
かつて受け付けは7時半、そのために早出して番待ちし、予約が取れたら一旦家に帰り、また出直しする不便さだった。今は電話予約も可能だから、ずいぶんと楽になった。
今日は10時予約、診察開始は10時半だったが、これくらいの遅れはまだまだいいほうだ。診療科目によってはとてつもない時間遅れになることもある。
診察ではあの懐かしいカルテを見ることは無く、医師がパソコンに向かって必要なことを入力する時代になった。予約も処方箋も入力すれば傍にあるプリンターからすぐに打ち出されてくる。
診察が終ると書類を受付けへ。そこで番号とバーコードが記された小さな紙が発行される。
待合ロビーには大型の液晶画面があり、そこでは 「自動会計機」 への登録が完了した番号が表示される。自分の番号が表示されるまでじいっと持つしかない。
今日、私の番号 「113」 が表示されたので 「自動会計機」 へ。そこで認証するのは先ほど渡された小さな紙のバーコードだ。
そのバーコードが認証されると会計事務が進み、入金すると領収証などの必要書類が発行されて今日の医療行為は完了と、こんなストーリーでした。
このような医療デジタル化は通院者にとっては何のメリットがあるのだろうか? と考えたが、予約制以外は特に有り難いことは浮かんでこないが、強いて言うならば 「会計処理」 の時間が少し短くなったくらいしか思い当らない。
今日も待合室ではたくさんの高齢者が順番を待っていたが、いつもよりその数が多いように感じた。
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