日暮らし通信


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失われる日本の風物詩

2016年12月19日 10時59分18秒 | ちょっと一言

日暮らし通信

■□ 写真タイトル と 撮影場所 □■

まだ、コスモスが咲いている
だが寒かろう

空堀川沿いにて
(撮影: H281219)



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最近、日本の風物詩が失われていくような話題があり 「なぜ?」 と、私は少し気になっている

大晦日には 「除夜の鐘」 を聞きながら、百八つの煩悩を振り切って新年を迎えたいのは誰もが望んでいるのではないかと思ったが、最近はそんな定説は通用しないようだ

それは近隣騒音の苦情で 「除夜の鐘」 をつかない寺院があることを知った

苦情にはそれなりの裏付けがあるから、良いとか、悪いとかは言えないが、鐘の音をどう感じるのかは個人差もあるだろうから、難しい問題でもある

しかし、 「除夜の鐘」 は日本を代表する風物詩の一つだから、文化という観点からすればそれを後世に伝え継ぐ役目が私たちにあることも忘れてはならないはずだ

それと暮れの風物詩と言えば 「餅つき」 もその一つだが、それも安全衛生面に配慮して規制する動きが出ているそうだ

都市近郊では既に規制している自治体もあるそうだが、それに対しては様々な意見も出ていて賛否両論が相次いでいるが、保健所の見解によると 「餅つき」 は食中毒の要因となる菌やウイルスが付きやすく、屋外で実施する場合は手洗いや器具洗浄が徹底できず、ウイルスのまん延を招きやすいとしている

「餅つき」 も 「除夜の鐘」 も駄目なんて、あの大震災で示した気遣いや思い遣りで世界中から称賛された日本人の優しさは一体どこに消えてしまったのだろうか?

私が住んでいるこの辺りでは、かつては地域ぐるみの行事や祝い事があると、早朝から数発の花火が打ち上げられてそれを住民に伝える役目をしていたが、それも住民からの苦情によって途絶えてしまった

昔からの住民は文句を言わないが、都市化の波によって移り来た住民はその土地の風習を理解せずに苦情の声だけが優先された地域文化の消滅だった

 「(ごう)()っては郷に従え」 は、日本人の基本的な心構えだが、それは風俗や習慣はその土地によって違うから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきだということだろう

また、ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということだが、そんな決まりに従う人も少なくなってしまったことを実証しているのが自治会への低加入率かもしれない

いつも大晦日には曹洞宗・梅岩寺(ばいがんじ) (東村山市久米川町) の 「除夜の鐘」 を聞いているが、今年はその鐘の音を聞くことができるのであろうか?