先日、NHK総合テレビでアジアの大国 (中国ではありません) である某国のトピックスを放送していた
その国民の多くはヒンズー教徒だから、聖なる動物と言えば 「牛」 らしい
実際にその首都のメイン道路では渋滞気味の車に混じって牛が自由に車道を歩いている姿は日本人にとっては異様な光景でもある
以前聞いたようだが、この国の運転免許証を取得するための路上試験では、車や人間にぶつかるのは大目に見るそうだが、牛にぶつけたら絶対に不合格になる、と聞いたがその真意は定かではないが、とにかく牛は神さまの使いだから大事に崇められている
しかし、最近はこの牛たちにとっては受難の時らしい
それは国民の多くはゴミを路肩に捨てるのが当たり前のことで、その汚れたゴミの山は日本人なら目を背ける異様な都市風景だ
ところがゴミの多くはプラスチック製の袋などだから、それを牛が食べて体調不良となったり、時には命を落とす牛もいるそうだから、政府としても 「ゴミを捨てない運動」 などをアピールしているが一度染みついたゴミ捨ての習性はそう簡単には直らない
そこで 「ゴミ減量」 のためにいろいろな方策を試みているようだが、例えばプラスチック製袋の原料に酵素菌などを含めて、時が経つとその細菌の効果で袋が消滅するような新製品を造るなどしているが、そう簡単にゴミは減らないのが現状のようだ
その他、新製品では 「食べられるスプーン」 があるとのことだが、私はこの発想は面白い試みだと思った
その某国での主要な食事はカレーだから、注文すると必ず使い捨てスプーンが付いてくるが、その捨てるスプーンの量も半端な数ではないらしい
そこに目を付けた人がいて、それならスプーンが食べられたら捨てないだろうから、ゴミの量も減るだろうとの発想のようだ
NHKのスタジオにその 「食べられるスプーン」 を持ってきてアナウンサーが試食したが 「あまり好い味ではなくて硬い」 との感想だった
スプーンはプラスチック製や金属製だから、それを食べるなんて考えたことも無いが、それを逆手に取った発想はお見事でもある
さて、その新型スプーンによってどれくらいの効果があったかは放送では触れていなかったが、スプーンが食べられるなら、ついでに 「食べられるお皿(」 はどうであろうか?
日本なら 「食べられる箸」 などの発想も考えられないだろうか?
日本人の発想なら形も良し、味も良しの 「食べられる箸」 が出来るかもしれない
でもどんな新製品が出てきても基本的には 「道路にはゴミを捨てない」 ことが前提だから、某国の 「ゴミ減量作戦」 は前途多難であることは間違いないようです
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