要介護の妻と暮らしていると、高齢者の増加によって介護保険に使われるお金も膨大になるばかりで、これから先が不安になることがある
「受益者負担が原則」 の意味も判らない訳でもないが、かつては一心不乱に働いて、一生懸命お国に税金を払ったのだから 「高齢者増加」 のために文句を言われる筋合いは無いと敢えて反論したくなる
それと財源不足を理由に、高齢者からの負担を増やす議論が高まっているが、それも納得できるものではない
そんな議論をするなら、国会議員自らが給与を大幅に減らしてから取り組んだら如何であろうか?
高齢者が増加するのはとっくの昔に想定されていたはずだから、こんな状況に陥ったのは選挙ばかりに奮闘する政治家の責任だと言わざるを得ない
現在、妻は 「通所介護 (俗に言うディーサービス)」 と 「訪問入浴介護」 を受けているが、介護する私にとっては有り難いことだといつも感謝している
特に 「訪問入浴介護」 は週三回 (月、水、金曜日) 利用しているが、世間とあまり付き合いが無くなった妻にとってはヘルパーさんとの交流が楽しみのようで、その日を楽しみにしている
「日本人はお風呂好き」 なので浴槽に入って体を温め、体や髪の毛を洗って貰うことが妻にとっては正に 「快適な一時」 かもしれない
ただ、私は浴室や洗面所でどのような形でヘルパーさんが介護しているのかは見たことは無いから判らないが、一切ヘルパーさん任せでお願いしている
耳を澄ますと、妻とヘルパーさんの笑い声も聞こえるから、会話も弾んでいるのだろう
でもまだ妻が動けるからいいが、もし寝た切りになったらこのように簡単には入浴できなくなるだろうと、いつもそんな心配ばかりしている
「介護される者」 も 「介護する者」 もそれを自ら選らんだ訳ではないが、 「介護する者」 は 「介護は人生最後の仕事」 だと割り切って 「介護される者」 に尽くすしかない
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