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いい当たり 野手の正面突きアウト 亀井の打球は良い兆し。

2013-05-26 13:14:44 | 2013年シーズン

昨夜のオリックス戦は観る事ができなかったので、
VTRに撮っていたものを、今朝になって見た。
結果は昨夜のうちにニュースなどでカクニン済みだった。
ちょうど土曜日の昼ころ亀井のことを書いていて、
中途半端なところで放り出したままそのあと出かけてしまったので、
書きっぱなしの記事に、今、この文頭を書き加えて投稿します。

菅野はやはり、少々疲れているだろうか。
それでもよく2点で抑え、しかも負けがつかない。
亀井のサヨナラヒット、ヒーローインタビューで語っていた、
「きれいなヒットを打っていきたい」 がとても印象に残る。


                    ☆


野手の正面を突く強い当たりに、また正面かと嘆くのも久しぶりな感じすらする。
これこそ、この当たりこそ、いいときの亀井か帰ってきた証拠なのだ。

後年、亀井の野球人生を振り返ったとき、2009年のシーズンこそが亀井のすべてのはじまりだったと、
2009年はそんな年になると、そのときはそう信じてやまなかった。
2010年から完全なるレギュラーとしての ”亀井ロード” がはじまると。

思えばケガの多いここまでのプロ生活である。
1年おきに何かしらのケガに見舞われていたのではないか。
1年目はほぼファームで過ごしたが、打率.320、10本塁打、6盗塁と活躍、
シーズン終盤に1軍に上がってプロ初安打、初打点を記録した。
ファームの試合を観たとき、まず守備力の高さが目についた。
評判どおりの肩の強さだった。
期待の高まった翌年、開幕レギュラーを果たし、順調な滑り出しかと思われたが、中盤に肋骨を骨折。
3年目の2007年は前年を下回る出場試合数で終了。
2008年は開幕当初から2番、1番を打ち、存在感が出てきたと思った矢先に右足関節の捻挫で離脱。
ただそのシーズンのクライマックスでは大活躍、日本シリーズでも貢献している。

WBCに選出された2009年は開幕こそつまずくが4月後半から徐々に調子を上げ、
何度かスランプに陥りはしたが、規定打席に到達し、25本塁打、71打点、打率.290を記録、
オフにはゴールデングラブ賞も獲得した。
しかし一転して2010年は不振と故障続きで前年の成績から急降下。
2011年、登録を外野から内野へ変更した。
オフの練習で非凡さを発揮、サードを守るなどして出場機会を増やしていったが5月に右手薬指を骨折。
復帰後、一時の登り調子も、守備で右翼、中堅、左翼、一塁、三塁と守れるすべてのポジションをこなし、
打順も1・2・6・7・8番と固定できず、この安定感のなさが象徴しているようなシーズンで、
結局、定位置確保には至らなかった。
昨年も前年からの定まらない立場を引きずったまま開幕を迎え、
4月に頭部死球で鼻骨骨折、7月には左親指捻挫と、またもケガに泣かされて、レギュラー再奪取を果たせなかった。

そして今季は、登録を外野手に戻しての開幕だった。
やはり亀井は外野手、そう再認識したのもつかの間、開幕前に左ふくらはぎの肉離れを発症し戦線離脱。
4月19日に2軍で実戦復帰し、今月に入ってようやく一軍復帰を果たした。


守備能力の高さは一定しているものの、打撃に浮き沈みが多いのも事実。
ただケガさえなければシーズン通してきっちり存在感は示せるはずだ。
器用なあまり、ここ数年、その器用さがあだとなって、
本来の亀井のバッティングのいい部分がそれによって削がれていた気がしていた。
これは以前にも書いたことで、2009年のWBCにおいてイチローをじかに体験したことが、
亀井のその後のバッティングに変化をもたらしたと考えている。
川崎宗則や西岡剛がそうであったように、亀井もイチロー・チルドレンとして、
少なからずその影響を受けたひとりではなかったか。

別にそれが悪いということではない。
川崎宗則はタイプ的に活かせているケースではないか。
それでもやはりイチローは特別である。
どんな体勢でも、多少のボール球でも、ヒットゾーンにボールを運ぶことが出来るし、
ボテボテのあたりでも野手の間を抜くことが出来る。


WBC後の2009年ペナントレース、亀井は思いのほか本塁打を打った(25本)ものの、
3割には少し(.290)足りなかった。
それでも充分な活躍、インパクトを残し、来季に弾みをつけた。
シーズン中、時々見せた、体勢を崩してでもボールを拾おうとするバッティング。
体勢を崩されてもボールを捕らえ、ボテボテのあたりで内野の間をゴロで抜くようなイメージ、
そんなバッティングフォーム、そんなスイングが時々目についた。
本来、亀井はきれいな姿勢のまま、きれいに振りぬき、強い打球を放つ、
これが持ち味だったように思う。
野手の正面を突いても、あたりは鋭い、これが亀井の打球だった。
すべての打球がそうだといっているのではなく、バッティングスタイルがそうだった、そういう意味だ。

器用だから様々なスタイルを取り入れることができる。
ただそれでもともとの持ち味が削がれてしまうのはもったいない。
だから、もともと持っているいいものに磨きをかけ、本来のスタイルを貫いて欲しい。
亀井の不調に勝手な理由をつけ、勝手に立ち直らせようと分析をしている。
これはあくまで、いちファンの、勝手な素人的見解に過ぎない。

今季、1軍に上がってからここまで、もちろん規定打席に達していないが、23日現在で3割にのった。
さらに、それ以上に喜ばしいのは、いい当たりの強い打球が野手の正面に飛んでゆく。
そういう打席が多い。
そういう打球が今季は多い。
もちろんライナー、フライ、強いゴロでも内野の正面だったらアウト。
ああ、また正面かよ!と嘆くことなかれ。
それが亀井のバッティング。
けっして悪くない兆し。
それが少しズレればヒット、長打になる。
亀井らしい、いい角度の、強い当たりが帰ってきた。




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