古巣相手に力投した河原に、今季2勝目ををプレゼントした巨人。
巨人の3得点は相変わらず、すべてホームラン。
クリーンナップが1安打づつ、そのすべてがソロホームランというのも今や巨人の普段着野球と化した。
高橋尚が早い回に打たれ、中継ぎのシコースキーが卒なく失点、岡島が3ホーマーを浴び炎上も、
いつも通り、代り映えのない、策がないというよりも「脳がない」は言い過ぎか。
チーム全体を、あるいは打線の流れを引っ張るような、
活気づけるような選手が今のスターティングオーダーに見当たらない。
チームの精神的支柱である清原も2割を切り、ローズもホームランのみで2割ソコソコ。
小久保も好不調にムラがあり、昨今の高橋由はケガがつきまとう。
こういう時、一番期待したいのは新しい風の到来である。
若手の新風が、打線の淀んだ空気をひとさらいで吹き飛ばす。
雰囲気をドラマティックに変えるには新星の登場がなによりも望ましい。
昨日のロッテに大敗した試合でひとり3安打と気を吐いた「矢野」。
相変わらずキッチリと結果を出し、良い成績を残している。
今日も代打で登場、右前安打としっかり仕事をこなした。
しかし、跳び出そう跳び出そうと、ここまで頭角を示しているにもかかわらず、
使われ方は相変わらずである。
おそらく、今日の試合で、また高橋由がどこかを痛めたようだから、
明日以降、矢野のスタメンも考えられるが。
だが、しかし。
なぜ、この機能していないスターティングオーダーをいじる勇気がないのか、と疑うのである。
まったく、柔軟な選手起用が出来ない指揮官である。
今日のNHKのTV放送で解説を務めていた星野さんが、
疲れている選手、調子が上がって来ない選手は休ませてやるのが最善、というような発言をしていた。
清原、ローズに向けてのコメントである。
さらに、西武の中島、中村剛の22歳、21歳の新星を例にとり、
「巨人にも、ふたりくらい、こういう若い選手が出て来て欲しい」と注文。
まったくその通りである。
でも、巨人にもいるのだ。
西武の新星ふたりに勝るとも劣らない若手が。
ここまで、好成績で存在を示している矢野然り。
ファームには、使い続ける事で頭角を示す実力的にも素材的にも申し分のない選手がいるのである。
清原は大事な選手である。
高橋由も巨人の顔として重要だ。
今の打線にローズの1発が欠かせないのもよ~くわかる。
しかし、現状と未来を見据え、もうそろそろ決断するべきではないか。
阿部、清水は定位置。
小久保にはもう少し踏ん張ってもらい、仁志、ニ岡はその日の成績次第。
そこで、レフト清水、ライト矢野、センターにはファームからルーキー亀井をあげて起用。
サードには斉藤を使い、後半必要であれば小久保を代打で。
ニ岡のショートはその日当りが出ないようであれば奮起を促す意味で黒田と途中交代。
セカンドにはファームから好素材である長田を抜擢、仁志にも危機感をもってもらう。
ファーストはまず前半を江藤、後半を元木のスタンスで臨機応変に。
清原、ローズには少しの間リフレッシュと休養をかね、代打で控えてもらう。
いずれにしても、安泰をさける為に先ず、成績を重んじ、流れを産み出す選手を見極める。
若手には恩情と忍耐の起用を、ベテランには場面場面での集中力を促す。
次の時代を築く新星が、必ず大きな仕事をこなしてくれるはずである。
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