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ヨシノブ、残念な理由。

2008-11-01 20:51:52 | 2008年シーズン
ヨシノブが腰痛の悪化を理由に日本シリーズ欠場を決めた。
残念である。
ヨシノブが日本シリーズに出れないのが残念なのではない。
ヨシノブが出れなくても、チームにまったく危機感がないという事実が、残念であり、寂しい。

ペナント優勝を決めたヤクルト戦で、阿部が怪我をしたときは一瞬凍りついた。阿部の代わりはいない。クライマックスシリーズ、マスクをかぶった鶴岡が、幸いにも充分過ぎるほどの仕事をした。日本シリーズまでに打つほうは間に合いそうな阿部だが、やはり守りは無理なようだ。ただ、クライマックスシリーズを見る限りでは、鶴岡で充分いけるという手応えを首脳陣は持ったのではないか。

ヨシノブがどこか悪いのは、クライマックスシリーズでの打席を見ていれば察しはついた。素人目でも腕だけでバットを振っているのがわかる。腰だか下半身だかが使えていない。守備でもフライを追う動きですら鈍い。
本来なら、彼ほどの選手が戦線離脱となれば、チームもファンも大慌て、スポーツ紙も大騒ぎで書き立てるところだ。しかし、今シーズンのヨシノブの働きは前半戦のみ。復帰後の精彩のなさは言うまでもなく、だいたいが、前半戦にしても、ホームランこそ底々出てはいたものの、打率は低いまま、出場していたイメージすら薄い。
今のヨシノブは、替わりがいくらでもいる選手、になってしまっている。
替わり、どころか、亀井が今シーズン、確実に存在感を示した。谷は出る試合、まず期待を裏切ることなく結果を残す。怪我さえしなければ鈴木尚は100%ジャイアンツの1番バッターとして機能する。よく働く木村拓也は守備ならオールマイティ。加治前の活躍、怪我が治れば来シーズンは矢野も帰ってくる。
このところのヨシノブを見ていると間違えてしまいがちだが、彼が競うのは先にあげた外野陣ではない。本当にヨシノブが競わなければいけないのは、小笠原、ラミレス、スンヨプらのクリーンナップである。ジャイアンツというチーム事情故にクリーンナップから弾き出されたカタチになったが、ヨシノブは本来3、4、5番を打つバッターである。
小笠原、ラミレス、スンヨプ、ヨシノブで、誰かを1番に据えるとなればヨシノブしかいないのは素人でもわかる。チーム事情からすれば仕方がないにしても、そもそもそれがヨシノブの不幸なのだ。
これについては、このブログで何度か書いているので今回は割愛するが、ともかく、来シーズン、身体を完全に治したヨシノブは、どういう意識で野球に取り組むか。自分をチームの中でどのポジションに据え、どう闘うのか。さほど歳の変わらない小笠原、ラミレス、スンヨプらとどう渡り合うか。大事な大事な来シーズンになりそうだ。


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