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Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 56)「きれいな空気を当たり前と思っちゃいけないよね」

2008-04-23 | Weblog
表現56)We should not take clean air for granted.(きれいな空気を当たり前と思っちゃいけないよね)

今回は結構タイムリーな表現では…と一人思っております。何にタイムリーかと言うと…2008年は、そう、オリンピックの年なのです!そして上の表現を見ると…「なるほど~」と思うでしょ。もうおわかりの通り、今年オリンピックが行われる北京。英語ではBeijing(ベイジーン)と言います。え、米国の人?ベイジン(米人)?いやいや、ベイジーン(Beijing)ですよ(すみません…)。いろいろ物議をかもしている(controversial)北京オリンピックですが、その中でもマラソンランナーに脅威と言われているのが、北京の空気、ご存知ですよね。

日本のほとんどの都市の空気はきれいな方だと思います。特に宮崎とかはね(Yes!)まあ、東京の一部とか、問題のあるところももちろんありますが、全体としてはいいですよね。でも、それが世界のどこでもそうだとは限らない。そんな時に言う言葉が、今回の表現(We should not take clean air for granted.)です。もちろん、その中心は、「take+目的語(名詞)+for granted」という慣用表現ですね。

考え方としては、takeが「~(名詞)をそうとる(理解する)」で、for granted が、「当然として」「当然のものとして」「当たり前として」「もちろんのことと」と理解すること。「でも、どうしてfor granted がそんな意味に…?」

grant(動詞)の意味の中心には、「与える」という概念(意味)があります。そこから、「許可する」「付与(供与)する」「認める」といった意味が文脈によって出てくるわけです。そして、それが過去形になっている…のではなく(そう!)、過去分詞になっているため、その意味は「与えられる」と理解されます。「それはわかったけど、どうしてその前にfor(ために?)が付くの?」これはいい質問です。答えは…わかりません。ただ、forという前置詞はいろいろな意味を持つので、いつも「ために」とは限りませんよね。この場合のforは、意味的には「~として」、別の英語で言うと、そう、asくらいの意味で使われています。まあ、語幹を深く、深く考えていけば何か出るかも知れませんが、生産的ではないので、ここはtake for granted を一つの概念として頭に入れておきましょう。

しかし、ここで一つ覚えておいてほしいことがあります。このtake for grantedの使い方ですが、今回の表現にあるように、takeの後に目的語の名詞が来て、それをどうとる(理解する)かというと、for granted(当然のものとして)、つまり、「take+目的語(名詞)+for granted」という構造になる場合と、take for grantedをまとめて一つの動詞のように使って、その後にそう(当然と)理解するもの(名詞)が来る場合、つまり、「[take for granted]+目的語(名詞)」という構造になる場合の二通りがあることです。これをしっかり覚えておいてくださいね。え?なぜって?それは、この表現がいろいろな形(構造)で使われるからです。「でも、例がなきゃわからないなぁ…」と言われれば、そうですよね。では、この表現が出てくる会話を見てみましょう。

Fred: I have been feeling under the weather these days. I don't know why.
(近頃調子が悪いだよなぁ。理由がわからないし)
Mary: You are getting old, Fred. You shouldn't take good health for granted. You have to be health-conscious.
(もう年なのよ、フレッド。健康を当たり前って思ってちゃだめよ。健康意識を持たなきゃ)

「なるほどね。他には…?」次をどうぞ!

Judy: How did you like Steve? He seems to like you a lot.
(スティーブはどうだった?彼はあなたのこと、かなり気に入っていたみたいよ)
Beth: He is not my type. He is pretty much the same type as Jim.
(彼、私のタイプじゃないわ。彼って、ジムと同じタイプじゃな~い)
Judy: Beth, you are now in your thirties. You shouldn't take it for granted that you can pick and choose men as you did in your twenties.
(ベスさぁ。あなたもう三十路に入ってるのよ。20代の時みたいに男を選り好みできるって思い込んでちゃだめなのよ。)

おっと、これはかなり手厳しい…。この場合は、itを目的語にもってきて、その内容をthat以下で説明するという構造になってますね。こんなのもありますので、ご注意を。では、もうひとつ。

Steve: In the Olympic year of 2008, we have to think about our environment.
(オリンピックの年の2008年。僕たちは環境について考えなければいけないよね。)
Nao: Right. We should not take clean air, water as well as food for granted.
(そうだね。我々は、きれいな空気、水、また食料も、当然あるものと思ってちゃ、いけないよね。)
Erin: I agree. We shouldn't take for granted the environment we have on the earth. It is being changed day by day by humans for the worse.
(同感だわ。私達は、地球の環境を当然のものとして軽くみるべきではないわね。だって、環境は、人間によって日に日に悪い方向に変えられているんだもの。)

え~、今回はかなり硬い話しになってしまったような…(ちょっと反省?)でも、今回の表現はいろいろな場面で出てきますし、また、使い易いものでもあるので、しっかりその使い方を覚えて、できれば自分なりの文章を作ってみて理解、消化してくださいね。え?いつもやってるって?I don't know if I can take your word for granted, but…I will trust your word. See you, guys, in the next story. Bye for now! Nao


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