goo blog サービス終了のお知らせ 

Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 57)「君にはまいったよ」

2008-04-28 | Weblog
表現57)You are a piece of work.(君にはまいったよ)

「ん?君にはまいったよ…が、その表現?」そうですね~、ちょっとわかりにくいですよね。この表現、いつも使うウェブ辞書でひいてみたのですが、出てきませんでした。「じゃあ、そんな言い方ないんじゃ…」ですって?いえいえ、ちゃんと日常英語で使われてますよ。もちろん、確認済みです。では、どうしてそんな意味になるかというお話に…。

この表現、直訳すると、「あなたはa piece of workです」となります。え?なんで間の英語だけ訳さないか、ってですか?その部分が肝心だからです(…ですよね)。この名詞、a piece of workとは、a piece of が、何かを数える場合の「~の一つ」という意味を持っているのはご承知の通りです。そしてwork が「仕事」?いえいえ、作品という意味。つまり、a piece of work とは、ある一つの作品という意味です。そして、「作品」と訳されるように、それは、ある手のこんだ創造物といったポジティブな、肯定的な意味を持ちます。例えば美術館で素晴らしい絵画をみた時に、誰かがこう言います。

What a piece of work.(なんて素敵な作品なの)

これは感嘆文ってやつですが、普通の文章だとこうなります。

This is a great piece of work.(これは素晴らしい作品だわ)

とかなんとかね。ま、日本語訳はともかく、その感覚を理解してもらえればと思います。「で?それと、まいったよ、との関係は?」はい!お答えします。

つまり、この表現は、相手に対する皮肉というわけです。「君は素晴らしい作品だ」なんて、普通、言いませんよね。だって、人は「作品」(物)じゃないですものね。でも、その表現を人(相手)に対して使うと、しかも、あきれたような顔をして言うと、「君はたいした作品だ」→「君はたいした人(奴)だ」→「君にはまいったよ」といった感じになるわけです。日本語訳は文脈によって変わるので、あくまで、その感じを覚えてくださいね。

その文脈、言い方によっては、冗談っぽくなる場合もあるし、相手も見下した侮辱的な表現ともなります。なので、英語をかなり自然に使えるようになるまでは使わない方が安全でしょう。しばらくは、その表現を聞いたら、「あ、そんな意味なんだ」くらいわかればいいと思います。でも、誰かが皆さんにこんな言い方をするようなことがあれば、ご注意を…。

Naoki(あなたの名前). You are a piece of work.

相手はあなたにかなり頭にきています…が、言われてる方はその原因がよくわからない…。日本語でもありますよね。人と言い争いをしていて、自分の主張をああでもない、こうでもないと正当化しようと思ってへ理屈を言う時って。あるいは、自分としては正しいと思って話しをしていても相手には通じない時。そんな時に我慢の限界がきた相手が言うわけです。「あなたってなんていう人なの」とか「あんたはいい根性してるね(あ、よくヤクザ映画で、あんたはいいタマだね、って、言いますよね…あれです)」どちらにしても、この表現は「いい表現」ではないので、そう言われたら、What? What did you say? とか何とか言って、怒った表情を見せましょう。決して心からThank you. などと言って微笑まないように。まあ、そう言えば相手はポカンと口を開けたまま、「こりゃだめだ!」って思うでしょうけどね。ま、それも一策ですが…。

ということで、今回の表現、わかってもらえました?では、あなたの理解度、チェック!こんな会話が聞こえてきました。

Mary: Where were you last night?
(昨日の晩、どこにいたの?)
Sam: I was at home, Mary.
(家にいたよ、メアリー)
Mary: Jane saw you at the movie theater.
(ジェーンが映画館であなたを見たって)
Sam: At the movie theater? Ah, I was out for a while…but…
(映画館で?あ~、ちょっと外には出たんで、それで…)
Mary: Out for a while…with Judy?
(ちょっと外に出たんだ…ジュディと?)
Sam: The girl? Ah, that was not Judy. That was my sister.
(女の子?あぁ、あれはジュディじゃないよ。妹だよ。)
Mary: Your sister, Chris?
(あなたの妹、じゃ、クリス?)
Sam: Yeah, you know, Chris. Right?
(そうだよ。知ってるよね、クリスのこと?)
Mary: She has long hair, doesn't she?
(長い髪の子よね?)
Sam: Right. That was my sister, Chris.
(その通り。あれは妹のクリスだったわけよ)
Mary: Jane said the girl had short hair.
(ジェーンが言ってたわ。その女の子はショートヘアだったって)
Sam: Ah, ah, I got it. Chris went to the beauty parlor on that day, and…
(あ、あ、わかった。クリスはその日に美容院に行ってね。それで…)
Mary: You are a piece of work, Sam! I have just met Chris a couple of hours ago.
(あなたって最低ね、サム。クリスには2時間くらい前に会ったところよ)
Sam: Her hair grows so fast…
(あいつの髪は早く伸びるんだよね~)

サム、それは無理でしょ、いくらなんでも…ねぇ、皆さん。あ、この会話のpiece of workは、その文脈から、冒頭の訳よりかなり強烈な訳をつけましたので、ご理解の程を…。ということで、今回は、あまり言われたくない表現、また、英語で喧嘩ができるようになったら「使える英語表現」(?)を取り上げました。お後がよろしいようで…。Okay, guys. See you all in the next exiting story. In the meantime, have a nice day! Bye! Nao


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。