Naoの誰でもわかる!英語の話

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「使える英語表現」(No. 77)「みんな、あなたの提案にカンカンなのよ」

2008-06-01 | Weblog
表現77)They are up in arms about your proposal.(みんな、あなたの提案にカンカンなのよ)

今回の表現は、もちろん、up in arms なわけですが、その訳が「カンカンになる」になってますよね。う~ん、不思議ですよね。up in armsと聞いたら、何を想像します?「腕を上に上げる…?」そう思いますよね~(僕も一緒です)。だって、upが「上に」だし、armsが「腕」ですものね(なっとく…)。じゃなくて、じゃあ、in「中に」はどうします?腕を上げるなら、in はいりませんよね。もし、in your armsだとか、あるいは、冒頭の文だと、in their armsになると、「腕の中に」になりますよね。例えば…She is holding her baby in her arms.(彼女はその腕に赤ちゃんを抱いている)みたいにね。

ちょっと文法のおさらいを。名詞は常にその前に限定詞(a, the, his, her等)という、名詞をなんらかの形で限定するものを持ちます。特にその前にそれを限定する人、物(名詞)があれば、必ずそれ(限定詞)は必要です。え?何を言っているのかわからない?じゃあ、以下を見てください。

○She picked up a pen.
×She picked up pen.

○He welcomed his uncle at his new house.
×He welcomed uncle at new house.

○They solved their/the problems.
×They solved problems.

どうです?わかってもらえました?我々の日本語では、あえてはっきりしようと思わない限り、限定詞は付けません。なぜって?だって、文脈からわかりきったことなので、付けると、「日本語、変…」って言われちゃいますからね。例えば…

○僕は実家に帰ってたんですよ。
×僕は僕の実家に帰ってたんですよ。
(あたり前だろ!て言われます)

○彼女は帽子をかぶった。
×彼女は彼女の帽子をかぶった。
(こう言うと、「帽子は他にもあったけど、彼女は(結局)自分の帽子をかぶった」みたいに、意味ありげな文になります。もちろん、そういう言い方もできるわけですが、上の○の文とは意味が違うので、×にしています)

ということで、日本語と英語の限定詞の使い方、わかってもらえました?覚えておいてほしいのは、英語では、常に(とりあえずそう覚えておいてください)名詞の前には何らかの限定詞が付く。特に、前にある名詞がそれを限定する場合は、その名詞の所有(格)代名詞(my, his, her, theirとかいうやつです)がくるわけです。でも、日本語にはそれがない…ある場合は、何か特別な意味を表わしたい時に使う、ということです。これ、けっこう大事なことですよ。

横道にそれちゃいました(戻りま~す)。ですから、in arms は、in their arms ではないので、その文章が間違ってない限りは、arms は「腕」ではないということです。では、何でしょう?

はい、答えは、「武器」ということです(「知ってたよ、最初から…」あ、どうも…)。アームズコントロール(arms control)って言葉、聞いたことありませんか?「軍縮」あるいは「軍備管理」という意味です。いわゆる、軍縮問題、と言う時の「軍縮」ですね。

ですから、in arms とは、「武器の中にある」→「武器を持って」くらいの意味になります。その前の文言は、They are (彼らは)up(上になる→立ち上がる)という意味なので、They are up in arms は、「彼らは武器を持って立ち上がる」になるわけですが、その原義が一般化された結果、「彼らは大変怒っている(憤怒している)」→「カンカンになる」という意味になるわけです。では、会話です。Here you go!

(at a dorm on campus/キャンパスの寮で)
Rich: Hi, Jan. There is something wrong going on here.
(ハイ、ジャン。何か嫌な雰囲気を感じるんだけどさぁ)

Jan: Do you know why?
(なぜだかわかる?)

Rich: No idea.
(ぜんぜん)

Jan: They are up in arms about your proposal, Rich.
(みんな、あなたの提案にカンカンなのよ、リッチ)

Rich: You mean,“No Drinking After 9” thing?
(「夜9時以降は禁酒」のこと?)

Jan: Damn right.
(その通りよ)

Rich: I made a proposal to protect the dorm's nice and quite environment for our study.
(勉強のために寮の快適で静かな環境を守るために提案しただけさ)

Jan: We cannot have a party here, then.
(そうなったら、ここでパーティができないじゃない)

Rich: You can have a party without drinking.
(お酒なしでもパーティはできるでしょ)

Jan: Be serious, Rich. Party without drinking?
(ふざけないでよ、リッチ。お酒なしのパーティ?)

Rich: Well, if they want to drink, there's always a place for them to drink near campus, like, Jimmy’s.
(でもさ、みんなお酒飲みたいんだったら、キャンパスの近くに飲める場所必ずあるじゃない。例えば、ジミーの店とか)

Jan: That place is pretty expensive. You know that, don't you?
(あそこはかなり高いじゃない。知ってるでしょ?)

Rich: All right, then, I'll tell my uncle about it. Oops.
(わかったよ。じゃあ、そのことは伯父さんに言っとくよ。おっと…)

Jan: What did you say?
(今何て言ったの?)

Rich: What? Did I say anything?
(え、何?僕が何か言った…?)

Jan: Tell me your uncle's name, Rich.
(伯父さんの名前言ってみてよ、リッチ)

Rich: His name? Jimmy…
(伯父さんの名前?ジミーだけど…)

Jan: I got it. That'why you made that proposal, huh?
(わかった。それであんな提案したのね)

Rich: Jan, please. I will give you ten 50% off coupons
(ジャン、お願い。50%の割引券10枚あげるからさ)

Jan: Shut up! Everyone will know about it very soon.
(お黙りなさい!みんなすぐにそのことを知るとこになるわね)

Rich: Jan, please. They will kill me.
(ジャン、お願いだよ。みんなから殺されちゃうよ)

Jan: Don't worry, Rich. We are friends, so I will make your funeral nice and quite.
(心配しなくてはいいわ、リッチ。私たち友達だもの。あなたのお葬式は
感じのいい、静かなものにしてあげるから)

Rich: I'll withdraw the proposal first thing in the morning.
(明日の朝一番で提案を取り下げてくるよ)

Jan: Good. But, it doesn't mean they will not know your uncle's name, Rich.
(いいわね。だけど、それでみんながあなたの伯父さんの名前を知らないままになるってことにはならないわよ)

Rich: What? Come on, Jan.
(何で?頼むよ、ジャン)

Jan: I need twenty 50% off coupons.
(私、50%の割引券、20枚いるのよね~)

Rich: …

いやはや、弱みを握られると、やばい…いや、問題ですね。でも、身から出た錆ってやつですかね。リッチは、今度は伯父さんから大目玉くらいそうですね。Poor Rich.(かわいそうなリッチ)では、今回はこの辺で。See you all soon in the next story. Goodbye and have a good one. Nao


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