古寺巡礼日記

有名無名な古寺・名刹めぐりの貴重なる記録

美濃の「円空仏」を訪ねる

2013-01-30 17:02:47 | 日記

岐阜県美濃地区の円空仏の施設を訪ね、憧れの「円空仏」に会って来ました。
日本の仏教界で空海(弘法大師)、白隠禅師とともに、小生が最も興味を抱いているのが
「円空」。これまで幾多の場所で、円空が作ったその尊い仏像を拝んで来ましたが、またま
た引き付けられるものを感じ、今回、岐阜県関市の「関市洞戸記念館」と同郡上市の「円空
ふるさと館」を訪ねて来ました。
円空は、生涯に約12万体の仏像を彫ったと推定され、現在までに発見されているのは約
5,300体を数えますが、その大半が岐阜県と愛知県に現存し、岐阜県美濃地方から飛騨地
方にかけては後期像が多く、極めて価値観が高いと言われています。
何といっても、柔和で穏やかな表情の微笑仏、それぞれが個性を持ち、多くの人の心を
捉えるとともに、そのデザイン性が芸術的に高く評価されています。
(円空仏の写真は、公開不可となっていますのでお許し願います。)


     
               < 岐阜県関市 / 関市洞戸円空記念館 >
岐阜県関市洞戸にある円空に関する博物館で、高賀神社の境内に平成7年に建てられた施
設です。円空は全国行脚の中でこの地、高賀神社を訪れ修業を行ったとされ、円空仏の最後
の作と言われている歓喜天像のほか、多数の仏像が神社奉納され今日に伝わっています。
これらの約30体が展示されていますが、際立つのが十一面観音、善財童子、善女竜王の三
尊であります。


     
                  < 岐阜県郡上市 / 円空ふるさと館 >
岐阜県郡上市美並町にある円空に関する博物館で、星宮神社の境内に美並生活資料館と
併設して開かれています。館内には円空の初期から中期の像、約150体が展示されていま
すが、この地で修業した円空が、神主との出会いの縁で神像を彫ったのが、円空の木仏制
作のきっかけになったと言われています。


 


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1 コメント

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円空 (気ままにオーマ)
2013-01-30 20:07:10
円空のお話、面白く拝聴しました。
でも、12万体というのは?

現在までに5300体発見というのも、すごいです。
お弟子さんも手を貸していたのかしら?
歴史のことはよくわからないオーマです。
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