暇人短剣符

暇人の日常散策、世界中の友との再会を夢見て日々上昇中。

よし、じゃぁ今日は店を閉めよう。

2006-09-20 23:55:04 | Costa Rica 旅史
さて、静寂の中でしたが、なんと前回の記事写真は三脚台を使って例の写真家の人たちが撮ってくれたのでした。

ケツァールも観れて満足して帰っているところにツアーを組んでいただいた若い青年実業家であるKさんとTが意気投合し、おすし屋さんに連れて行っていただけることになりました。Kさんの事務所に戻り秘書の方とご一緒して日本人の方が経営されているおすし屋さんに行くことになりました。
おすしはおいしかったです。顔見知りのようで「いつもので」という感じですごくおいしいおすしが出てきました。ええ、この国で一番口になじむおいしいものでした。
わたくしがおすしをほおばっているにもかかわらず、Tは黙っておいしそうなネタが並んだお櫃を見ています。そして、Tが口を開きました。そして、彼がいった言葉は
T「お醤油、いただきます。」
でした。その、心構えが印象的でした。というか、社会人として恥ずかしい思いでした。

おすしはこの国では確かに高いものです。日本の回らないすしと同じ物価と考えていただけたらわかりやすいとおもいます。そこは、資本家の世界でした。
なんと、Kさんにこれらのすしをわたくしたちはご馳走になりました。

そして、Tのお店が是非見たいということで、移動することになったのです。
Kさん「よし、じゃぁ今日は店を閉めよう。」
ここに経営者の醍醐味があるのでしょうか。どの道全て、きちんと今日は店を閉めても問題が無いという計算の上でしょう。そこに、誰かが何とかしてくれるという甘えは皆無なのですから。

そして、一同はTの経営するお店に向かうことになりました!

つづく!


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静寂という言葉

2006-09-17 23:35:41 | Costa Rica 旅史

お・・・なんか、見える・・
ついにケツァールの全身を見ることができました。静寂の中、写真家の方々のシャッター音が響いています。フラッシュをたく事は禁じられていましたが、普通に撮る分にはOKなので私もひとつ撮ろうとして、ごらんの結果です。しかも、望遠レンズなど持っていないので四苦八苦しながらの撮影でした。
それを見かねてかフランス?の写真家の方がご自身の双眼鏡を貸してくれました。



おお~~!さらによく見えますガイドの口笛に合わせてケツァールが鳴き返す時、尾の部分がくりんと跳ね上がるのですがこれがまた愛らしい

写真家の方々も言葉が通じないとおもうのですが、お互いに望遠レンズを交換し合ったり、調整の仕方をアドバイスしあったりしています。もとよりケツァールが逃げないようにみんな無言です。全てジェスチャーでやり取りされています。ジャングルの静寂の中、国境を越えた写真家のやり取りを垣間見て、私も双眼鏡を借りてその恩恵に与りました。

そうしてケツァールの鳴き声が響く中、時は流れていきました。


つづく


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心臓がバクバク

2006-09-14 23:59:08 | Costa Rica 旅史
朝食を摂り終わってケツァールを再度見に行くことになりました。
二人で山に入ろうとしたところ、ガイドのお兄さんに呼び止められました。
T「もう一度、無料でつれていってくれるって!」
ラッキーです
今回のチームは若い写真家の男性二人と女性、先ほどのご老体の方がいないからだろうか非常に早足で目的地へむかいました。
ガイドのお兄さんはひょいひょいと山道を登っていきます。私たちも負けじとついていくのですが、ここは高山。空気が薄いのです
すぐに額に血管が浮くぐらい息が上がりました。心臓がバクバクっています、く・・・くるしい~

ガイドのお兄さんが急に静かにするようにいいました。写真家の人たちはカメラの準備を始めました。



(いた・・!けどよく見えない・・

困っているとガイドのお兄さんが双眼鏡を貸してくれました
のぞいてみるとそこには

つづく

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怪訝そうな皿の上にあるもの

2006-09-11 01:21:32 | Costa Rica 旅史

とぼとぼ・・・

な、なんと・・・尻尾まで見えているのに志半ばです。帰り道の看板を死んだ魚のような目で見ながら悔しさを噛み締めていました。
ロッジに戻ってきました。若い青年実業家のKさんは仕事(&北斗の拳)をしていたパソコンの指を止めていいました。
Kさん「どうだった?」
T「いや、見るには見れましたが・・・」
自然のものだから残念としかいえませんが、ここまできて尻尾で諦めることはできません。朝食を摂ってからまた、探索を再開することになりました。しかし・・
T「ガイドが付くとなると、また追加料金が発生するっぽい。どうする?ガイド抜きで行く?」
「うーん・・」
そうしている間に朝食がきました。KさんとTはスクランブルエッグにソーセージとオーソドックスなスタイルをオーダー。逸れに対して私はこの国ならではのものを、ということで見慣れないスタイルの朝食を頼みました。そして、その料理が運ばれてきました!






「・・・・・・・・。」
T「むしゃむしゃ・・・(怪訝そうに私の皿を見ている)」

Kさん「おれなら金もらっても食べないな、それは。」ボソッ

注:この赤いのはチリソースでした。


つづく・・・カラッ


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ツアーコンダクターの奥の手

2006-09-05 21:46:21 | Costa Rica 旅史
・・・・・

皆、息を呑んで見守っています。そう、ケツァールは今尻尾しか見えていないのです。
ツアーの人の話によると、尻尾の長いのがオスで、子育てをしているとのこと。で、じゃぁ尻尾が短いメスはどこにいるの?というと子供のためにフルーツをとりに行っているらしいのです。一般に美しいと言われるケツァールはオスのみを指していることをここで知りました。
つまり、メスがフルーツを取って戻ってきたときにオスは巣穴から全身を現し、世界一美しいといわれる鳥の全貌を拝むことができるでしょうとのことです。
ここは待つしかありません。


平和に根気よく待つ・・・の図
・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


来ない、まったくきません。もう、一時間ほど待っています。

ついに奥の手でしょうか、ツアーの人が固く閉ざされた口を開き、こういいました。





「おなかが減ったな。帰ろう。」




え~~~~~~~!!!


次回へつづく(引っ張りすぎ)


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スーパーマ○オのアレ

2006-09-02 23:58:12 | Costa Rica 旅史


鬱蒼としたジャングル・・・朝早いためか、気持ちひんやりとしています。しかし、ここは高山。すぐに息が上がってきます。そう、私たちはインストラクターを先頭にケツァールを探してジャングルを突き進んでいました。
中にはご老体の女性とその娘さんもドイツからきていました。山道がきつそうです。Tは大丈夫かどうかと気にかけているようでした。
歩くこと1時間、ツアーコンダクターの人が指をさしました。もしや!!







スーパーマリオのきのこです!!
なるほど~これをこの国の人たちは食べて強くなるわけですね
・・・さて、冗談をいう余裕もなくなってきましたゼイゼイ・・・

ツアーコンダクターの指す方向をもう一度みるとそこには・・・ケツァールがいたのです!!衝撃の映像はこちら!










って、尻尾かよ!?


さて、全身を拝むことができるのでしょうか。わくわくです。


つづく!


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経営しているからこそ出てくる言葉

2006-08-30 22:49:30 | Costa Rica 旅史
朝早く4時半に起きてTと一緒にサンホセへ。=3
T「バス代も気にしてしまう。店をやっていると、こういうところまで気にしてしまうものさ。」
バスの中でビニール袋に入ったジュースを飲みながらそうつぶやいていました。まさに経営しているからこそ出てくる言葉なのか、お金のありがたみを感じているようでした。
サンホセでTと今回特別な約束をしてツアーを承諾してくださった、Kさんの車に乗り込み、一路ケツァールがいる公園へ向かいます。=3
Kさん「何かするだろうと思っていたよ。どこか会社に就職するのかと思っていたらまさか、お店を開くとはね。」
車の中では、二人の経営者が話をしていました。店の家賃、バイトの給料はいくら払っているか、設備や食品の仕入れ原価から粗利、来客数など話は多岐にわたります。
そして、話に出てくる情報のレベルは非常に高く、まずそこら辺では手に入らないものだと思われました。Tは常に謙虚に、そして真剣に話を聞いていました。Tの事業内容を聞きながらKさんは
「くぅ~~!楽しそうだなぁ!俺もそういうのしたかったんだ~。・・・きみを見てるとね、若いときの自分を見ているようでね。なんだか助けたいと思ってしまうんですよ。」
そして、お互いのさらなる夢、自分のお店や事業をどう発展させたいかという話になっていきました。私は後部座席でそのやり取りの一部始終を興味深く聞き入っていました。前の席との間に、とてつもなく遠い遠い距離を感じました。そして、経営の魅力もまた感じました。車で一時間、もうすぐ目的地に到着です。

目的地であるケツァールの公園


つづく・・・


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「ありがとう、ございます。」

2006-08-27 02:31:36 | Costa Rica 旅史
さて、ボーっとして会話もなくなりエンディングモードの車内でガイドのお兄さんが左手方向を指して話し始めました。

遠くにお城のような建物が見えます。続けてガイドのお兄さんが話し始めました。
ガ「あれは、有名な小学校だよ。昔は刑務所だったんだ。」
へぇ~と一同が夜に浮かび上がる建物を見ています。
ガ「さて、ここでひとつ疑問が浮かぶよね?じゃぁ、刑務所にいた囚人はどうなったのか。」
一同が耳をそばだてて聞き入ります。するとガイドはニヤリとして
ガ「そう、かっこいいガイドとバスの運転手になったのさ!」
ここで、一同爆笑!Yeah Right!といって手を叩き笑い転げています。こんな感じで帰りのバスも飽きが来ない楽しさでした。

ついに、出発地であったホテルコロビシに到着です。わたくしがバスに別れを告げる番です。
荷物を降ろすときに右手にチップを握りました。最後にガイドの人と握手するときに渡すためです。
チップを渡したとき彼はわたくしに

「ありがとう、ございます。」

といいました。日本語です。彼はわたくしとメキシコの人たちとのやり取りを聞き逃していませんでした。さすが、プロです。そして、握手をしながら意味を何度も確認していました。今後、日本人がツアーに参加したときのためにでしょうか。彼の目は真剣そのものでした。常に学び、そしてアウトプットする姿勢。その結果が彼のバイタリティーやユーモア、語学力なのだと思いました。

携帯に電話をする予定でしたが、お迎えの車がすでにホテルに来ていました。なんと、待っていてもらったようです。本当にありがたいことです。
今日は長い一日だったなぁと思いました。いろんな出会いと学びがありました。



明日は移動日を抜くと実質最終日。いよいよケツァールツアーへ出発です。幸せの鳥ケツァールを見ることができるのでしょうか

つづく・・・

写真はエレディアの夜景です。^^


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メキシコの贈り物。

2006-08-24 21:39:53 | Costa Rica 旅史
そのプレゼントとは、メキシコのお金です!

ジョナサン「君との出会いを大切にしたい。このプレゼントはその気持ちを表したものだよ。」
わたくしはあわてて日本円をお返しに渡そうとしました。しかし、ポケットの中にあるのはマネークリップで留められたコロンと米ドルだけ。まさか、このような場面で円が必要になるとは思いませんでした。本当に悔しかったです。
二人はお返しなんて気にしないで!と笑顔で答えました。わたくしも笑顔で
「コロナを飲むたびにここで会った二人のことを思い出すでしょう。muchas gracias.」
と答えました。本当に仲のいい夫婦です。ずっと幸せになってほしいと心から思いました。

さて、バスの後ろの方を見ると老夫婦がなにやら真剣にガイドのお兄さんとお話をしています。

老人男性「自分は学校を経営しているものだが、君のユーモアと語学力は目に見張るものがある。今から電話番号とeメールアドレスを教える。君さえOKなら講師として招きたい。これはジョークではないよ、自分は真剣だ。」
どんな人から見ても確かにガイドの彼は優れていました。スカウトしたいと思うのも当然でしょう。そして、こういうところから人生の歯車がまたひとつ回りだすんだなぁと、思わず微笑んでしまう顔をガラス越しの夕焼けに預けて聞き流していました。
ガイドのお兄さんもI'm serious.と連呼する老人に対して真摯な対応をしていました。



写真も撮らせていただきました。ラテンの人は陽気でやさしい人が多いです。4大美人国の国で、他国であるメキシコの女性は心も容姿も美しいなぁと思ったのでした
うん、ジョナサン!うらやましいね!

それぞれのホテルに乗客が降りていきます。メキシコファミリー(?)の人たちとも名残惜しい別れを告げました。バスの中も寂しくなってきます。

つづく・・・

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T、聞け!

2006-08-21 18:42:09 | Costa Rica 旅史
話は留学していた高校の時までさかのぼります。

留学時代わたくしはボート部でした。それで4人でボートを艇庫から運んでい
てよたよたしていたのですが、その時皆でワーワー、もーちょっと右に運んで!とか左に傾けて!とか叫んでいました。
そうしないと、川に出すときにボートをどこかにぶつけて傷つけることになってしまうのです。最悪、川に出て傷から浸水する恐れもあるため、ぶつけることは最大のタブー。緊張はマックスに達していました。そして、そのときに言った友人の一言を覚えています。
「T!Listen!」
Tは当時わたくしのニックネームです。つまり彼はこの状況下でただ、聞け!といったのです。わたくしは留学生です。英語も周りから見て明らかに稚拙です。だから、普通聞け!なんていっても無駄と思うでしょう。でも、彼はわたくしが聞くに足る人間だと思ってそう忠告したのです。
そして、次の瞬間わたくしは思いました。
ああ、自分は留学生であることを理由に英語を理解できないフリをして逃げていたんだ、と。
それから、わたくしは相手の話を常に真剣に聞き、一切逃げることを辞めました。もう10年以上前のことですが昨日のことのように鮮明に覚えています。

サマリーできるほどまでしっかりと聞くことをアクティブリスニングということを最近しりました。きっと、わたくしに足りなかったのはこれでしょう。


話が少しそれました。さて、バスの中に戻りますがラフレンシアの旦那さんであるジョナサンからここで思わぬプレゼントをいただきました。

そのプレゼントとは???

つづく・・・

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