4月の朝
夜来の雨もあがって
日の出前の空気は宝石のように輝いて
外に出るのを誘っている、
着替えて外にでた、
玄関脇には雨に落された落ち椿の花群れ、
❝さぁ~ 拾え❞
と私を挑発する、

この時期
朝の仕事は椿の花拾い、
庭の一角に野生化したオキザリスが
緑の絨毯をなしている、
なかにはこの絨毯に埋もれて
かくれんぼしているかのような花もあった、

そこで出来た一句、
❝落ち椿
緑に埋もれて
かくれんぼ❞
落ち椿の花は厄介だ、
ほっとけばすぐにバラバラになる、
花びらばかりか額片までも簡単に分散する、
一日片付けなければ
花びらを踏まずに玄関に近づけない、
朝の貴重な時間を
落ち椿の花拾いに奪われてしまう、
季節を感じながらの仕事とはいえ
半月ほども続くと恨めしくなる。
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