4/24中日春秋
自由民主党の人気が高まっているそうだ。そんなはずはない? いや、もちろん、英国下院第三党の話。
対して二大政党の労働党、保守党の人気はともにさえず、来月六日の総選挙では、どの党も過半数をとれない可能性が強くなっているという。そういう状況を、ハングパーラメント、つまり「宙ぶらりん議会」と呼ぶらしい。
翻って、わが国の自民党。さらなる新党立ち上げで、またも元閣僚らが党を逃げ出した。一応、二大政党の一方だが、その身は痩(や)せ細るばかりだ。そしてもう一方、政権を担う民主党の方もまたどうにもお粗末な状況である。
鳩山政権が「高速道路無料化」という党公約の趣旨に反し、逆に大半で値上げになる新料金制度を決めたのはまだこの間。これは党の小沢幹事長が、政府の凍結した高速建設を「やっぱり進めよ」とねじ込んだためだ。
政府は“指令”に従い、高速をつくる金を浮かすためやむなく「大半で値上げ」を選んだ。ところが、その幹事長が今度は「値上げはダメ」と言いだした。すると首相、即「では見直す」。所管大臣が反発すると次には「現時点では見直さない。だが、国会審議によっては見直すかも…」。もうハチャメチャである。
ともにこのありさまでは、二大政党離れも致し方ない。実際の議席過半数はどうあれ、国民の心の中では既に十分、「宙ぶらりん」だろう。
自由民主党の人気が高まっているそうだ。そんなはずはない? いや、もちろん、英国下院第三党の話。
対して二大政党の労働党、保守党の人気はともにさえず、来月六日の総選挙では、どの党も過半数をとれない可能性が強くなっているという。そういう状況を、ハングパーラメント、つまり「宙ぶらりん議会」と呼ぶらしい。
翻って、わが国の自民党。さらなる新党立ち上げで、またも元閣僚らが党を逃げ出した。一応、二大政党の一方だが、その身は痩(や)せ細るばかりだ。そしてもう一方、政権を担う民主党の方もまたどうにもお粗末な状況である。
鳩山政権が「高速道路無料化」という党公約の趣旨に反し、逆に大半で値上げになる新料金制度を決めたのはまだこの間。これは党の小沢幹事長が、政府の凍結した高速建設を「やっぱり進めよ」とねじ込んだためだ。
政府は“指令”に従い、高速をつくる金を浮かすためやむなく「大半で値上げ」を選んだ。ところが、その幹事長が今度は「値上げはダメ」と言いだした。すると首相、即「では見直す」。所管大臣が反発すると次には「現時点では見直さない。だが、国会審議によっては見直すかも…」。もうハチャメチャである。
ともにこのありさまでは、二大政党離れも致し方ない。実際の議席過半数はどうあれ、国民の心の中では既に十分、「宙ぶらりん」だろう。