西京極 紫の館

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オッペンハイマー  監督/クリストファー・ノーラン

2024年04月04日 23時13分59秒 | 西京極シネマ
【主演】
 キリアン・マーフィー
 エミリー・ブラント
 マット・デイモン
 ロバート・ダウニー・Jr.
 フローレンス・ピュー

【ストーリー】
第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが…

【西京極の評価】
唯一の被爆国の日本人である自分が観たらまるで加害者からの謝罪を3時間15分聞かされ続けている居心地の悪さを感じずにはいられなかった。いくら贖罪の弁を述べられようとも多くの命を奪った事実は拭い様もない。納得できる落としどころの無い事ではあるけれど、それをお互いが我が事として己に問いかけ続ける事こそが大事なのだ。神から盗んだ火を人に与えたプロメテウスは永劫に続く死の苦しみを受けた。人の世に核兵器という存在を齎したオッペンハイマーはプロメテウスそのものだった。そして抑止力としての核に怯えて暮らすしかない我々もプロメテウス同様永遠に苦しまねばならないのかもしれない。しんどいけれど今、観るべき映画。

【総合評価】 ☆☆☆☆☆(満点は☆5つ)
 ストーリー ☆☆☆☆☆
 演出/演技 ☆☆☆☆☆
 映像    ☆☆☆☆☆
 音楽/音響 ☆☆☆☆★

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