北海道の山登り・花・滝 大好きおぢさん日記

過去の記録を一つにまとめたブログで現役ではありません。

アポイ岳 (12山目) 吉田岳 (13山目)

2021年07月21日 19時28分55秒 | 山登り 日高

 

 

登山日:2010/5/23

山名:アポイ岳
標高:810m
場所:様似
コース:冬島旧道コース
標高差:740m

ガイド標準時間:登り2時間30分 下り1時間40分 計4時間10分
ガイド評点:45点(初級)

札幌発:1:45
登山口着:5:29
出発:6:00
山頂:8:15
所要時間:2:15
駐車場着:11:51
登山時間:5:51

 

予定通り日曜日にアポイ岳に行ってきた

5時半に駐車場に着いたので少し仮眠してから出発しようと思ったら次から次と車が到着。 
中には10人以上の団体もあり、こりゃのんびりしてられんと準備し6時に出発

 

山道に入って左側にエゾオオサクラソウの群落が見事だ
初登山は、この時期で正解だね

5合目までは林間コース
時折足元に花を見つける



ここ5合目でほとんどの他山者が小休止
小屋と広めの平地があるためだ

 

アポイ山頂が見えた。


5合目までは楽であったがここからいきなり岩場の急登になり、きつくなる
 
団体さんを追い抜きペースをあげる 
ただその後は道沿いの花を撮影がてら休憩しゆったりと登れた


アポイアズマギク



アポイチツボスミレ

 

サマニユキワリ

 

ここまで来ると廻りの景色が良くなる
右にアポイ山頂、左端の鋭角な頂が吉田岳


吉田岳からさらに行くとピンネシリ

 

アポイからピンネシリまで縦走が出来る 往復なら健脚者向き


こちらは南日高の山々 展望は山頂に雲がまとわりつき、今一つだった

岩場に咲く花
ヒダカイワザクラ




ここで分岐になるが、まっすぐ山頂へ
次回は幌満お花畑コースに行って見よう


これはアポイ山塊だけの
エゾキスミレ




山頂には8時15分無事登頂 ガスも晴れてめちゃいい天気だ

 

アポイの山頂にはタイミング良く私一人だけ 
いくらでもゆったり出来たが廻りはダケカンバが生い茂り展望は良くない


 
撮影し軽く休んだあと隣の吉田岳へ向けて出発 


 

アポイからは1.5Kなので1時間あれば山頂に着けるはずだ
ちなみにその奥のピンネシリまでは5Kありさすがにこれは無理だろう

予想に反し下る下る これは帰りの登り返しが大変だな~と 
でも稜線に出るととても眺めが良い

アポイと同じ花がここでも咲いている


 

振り返るとアポイ岳、正面には吉田岳がそれぞれ綺麗な円錐形に見える

 

もう少しで吉田岳
 

奥のピンネシリの三つ峰が良く見えた 
さらにこの稜線上には花が多くて富良野岳から三峰山への縦走を思い出す

 

そして40分で山頂

 

 

吉田岳頂上から太平洋と様似町方面を見る 抜けるような青空!今日来て良かった
展望はアポイよりこっちの山の方が好きだ 
日高の山々を見るならとなりのピンネシリのほうがさらにいいかも 

GWに登ったピセナイ山は見えなかった?判断出来ず

 




アポイキンバイ

 

時期的にはいいのだが今年は雪も多く寒かったからか例年より時期がずれているようだ 
結局アポイ岳にて アポイアズマギク、アポイタチツボスミレ、アポイキンバイの固有種 
エゾオオサクラソウ、サマニユキワリ、ヒダカイワサクラ、エゾムラサキツツジのピンク色の花 
キジムシロ、エゾキスミレの黄色の花 
タチツボスミレ、フイリミヤマスミレ、フデリンソウの紫色の花 
ヒメイチゲの白色と各種見て撮影することが出来た
 
これがまた月が替わると別の花が咲くので本当に楽しい山 
吉田岳への稜線はほとんど同じ花だったので次回は山頂から幌満のお花畑を廻ってみようか


アポイ山頂に戻ったら凄い人 ほとんどがここで下山する 
花目当てが多いこともあるでしょう。


 

降りた降りた


車、凄い!

それにしても名花 「ヒダカソウ」 とうとう見ることは出来なかった 
時期が早いなら仕方ないが盗掘によって減っていくのは悲しい 
チャンスがあれば近々来たい

 

 


ピセナイ山 (11山目)

2021年07月18日 10時15分12秒 | 山登り 日高

 

登山日:2010/5/3

山名:ピセナイ山
標高:1,027m
場所:静内
コース:静内ダムコース
標高差:498m

ガイド標準時間:登り1時間50分 下り1時間10分 計3時間
ガイド評点:35点(初級)

札幌発:3:22
登山口着:6:20
出発:6:41
山頂:10:30
所要時間:3:19
駐車場着:13:23
登山時間:6:41

 

2010年、今年のテーマである「滝見」「登山」「花」の3点セットを日高からスタート
日高とはいえ初心者でも大展望が望めるピセナイ山を今年最初の登山に選んだ。

厚真あたりでサンライズ



まずは静内町の名物、二十間道路桜並木を見学
 
早朝だから誰もいないが今日から桜祭りなのに1本も咲いていない!
今年は皆遅いなと嫌な予感がする 「宴会は出来ません」の看板がむなしい

 

静内ダムを横切り左岸をすすむ ちょっとした落石もあり注意だ
やがてキャンプ場がありすぐ先のゲートでストップ



さあここから登山口まで長い林道歩きが始まる

この滝はゲートからわずか3~4分で見ることができる 
登山に来た人のHPを見ると結構この滝の写真が載っているので意識してこの山に決めた。
 
赤い岩肌が特徴的なのと小さいながら滝つぼもあり何か五右衛門風呂のようだ 

 

 

今回の山始めにこの山を選んだ理由の一つは林道途中で見れるソラチコザクラの群落が見事の情報を得たからだ
 
実際他サイトの写真は素晴らしく 春に咲く、晴天、自分の休みを考えると今日だと思ったから
ただ実際20間道路のサクラはゼロ 林道上の花もゼロからすると…



やはり早かった!この岩壁がびっしりかわいいピンクの花で埋まるはずだったのに
葉っぱのみだ~
寒い春を恨んでも仕方ないか

 

1輪だけ 本当に1輪だけ咲いている!
合わせてくれたのかな 良くみるとつぼみも結構多いので1週間後くらいが見所かも
ゲートからそんなに歩かないので楽に見れるね
小さくてかわいい花です

 

この山は日高の山らしく登山口まで6キロほどの長い林道歩きがある 
本来は登山口のちょっと手前に駐車場があり今でも駐車場の看板はある 
が毎年必ず落石があり中には林道そのものが崩れて通行出来ない年もある 
ゆえに今後もこの長い林道歩きは続くのだろう。

だがダム湖を下に見ながら滝もあるし暖かくなると林道沿いに花も咲くだろう
高度が上がってこんな景色も見れる

林道はそこらじゅう落石の跡だ しかも礫石なのでとがっており非常に危険だ 
落ちている石を見るだけならそんなに恐怖はないが実際に落ちてきてそれに当たったらと思うとゾッとする 
タイヤ跡があるのでゲートの鍵を開けて入った車がいるのだろうがパンクの恐れもあり現在の駐車場所でやむを得ないだろう

画は一番ひどい路面状態に見えた箇所


落石プラスこの雪ではバイクでも無理か

 

花は無理と思えたが進むにつれエゾエンゴサクの小さな群落もあった

 
他にもスミレやヒメイチゲも咲いていた 
残念ながらオオサクラソウやシラネアオイはもう少しあと
沢に2箇所ほどエゾノリュウキンカも咲いていて黄色の花が目立つ

確か2輪しか見なかったが強烈な個性のカタクリもある。

 

最初は楽しかった林道歩きも飽きてきた 
また川から離れて樹林地帯へ入ると勾配もきつくなり心臓の動悸も激しくなってくる
 
やっと登山口に到着 
ここまで1時間20分かかって結構疲れている 日頃の運動不足、今年初登山での準備不足がたたって足が進まない 

記録を見ると1時間前に一組が先行しておりほっとする 
すでに登山道も雪に覆われており足跡が非常に頼りになるのだ 
この山は1合目からが一番急登になるので気合入れて出発

 

すぐバテル・・・・ 何とか2合目まで登って小休止 ハアハアゼイゼイ状態だ 
ふと前を見ると先行の二人が下山してきた

 
やけに早いと思ったが挨拶をすると3合目くらいで引き返したとのこと 原因はこれ

 

なんとデカイ足跡! 去年芦別岳で見たものより倍はあろうか こんな熊がいるんだと・・・
確かに足跡は明確だが雪の具合から見て昨日くらいと判断する 
逆に何百キロもする熊が歩いたルートは雪もしっかりしているはずだ 
これについて行けば大丈夫とたかをくくり歩みを進める

 

だが問題は足跡より自分の体力だ 初めての予想外の雪上登山でふくらはぎが張ってきた 
靴もトレッキングシューズのため中までグショグショ、手袋は軍手なのでこれもグショグショ 



5合目まで来たときにどうしようかといつもの弱気の虫が このつらい状況で熊が現れたらと…
 
やがて稜線歩きになりやっと少し楽な歩きになったので何とか頂上へ、こんないい天気に挫折したくない! 

山頂が見えるとファイトが沸くんだけどなー 遠いなー



長く世話になった熊の足跡は7合目で谷へ降りていった 怖いはずの足跡がなくなりちょっと寂しいかも 


小休止、小休止の繰り返しで何とか9合目 最後の登りだ 

 

とにかくルートがわからないので最後の登りはメチャクチャだろう 面倒なので途中から1直線に登る 
雪につま先をたてて1歩1歩の繰り返し あと1合でも休みながら登る

 
ちょっと休憩と雪上なのでドサっと横になると気持ちがいい がすぐ熊が怖いので気持ちを切り替えて

 



もうすぐ山頂のとき看板の頭が見えて来た やっと着いた! 感動~とはこのことだ

(足跡は私の)

 

このピセナイ山の特徴は日高山脈から少し外れており目の前に大きな山がないため遮るもの0% 
まさに360度の展望が得られる とくに日高山脈の山々が目の前に連なり壮大な眺めだ 



しかも雪上であり草木もない あるのは標識だけなのだ 
ただひとつ残念なのは私の登りが遅かったのかモヤがかかっており南日高の山々はほとんど見えなかった
 
肉眼ではまずまず見えた山もコンデジと私の腕(目の前が雪の反射で真っ白でモニターの画像も見えない)ではこんなものか 
改めていいカメラが欲しくなったなぁ
他の人の真似をして私も山座同定をして見たので笑って見てくださいね~

風が強く満足に休むことも出来ない お湯でも沸かしてコーヒーでも飲もうと思ったがあきらめて下山に入る 


登りのときから帰りはやるぞーと思っていた 尻すべり~
めちゃくちゃ楽しい でもシャツの裾がビショビショに・・・

 

登山口から登りに約2時間半もかかったのに下りたのは1時間ですんだ 
9合目で単独女性にあったのが今日最後の人 
都合2人だけの山頂は休みにしては寂しく時期的にやはり早かったのだろう 

また長い林道歩きだ 落石に注意しながら崖を見るとアイヌネギがいっぱい 
人の手の届かないところで咲き誇りだ


疲れた~~~~💦

 

今年のテーマである「滝」「登山」「花」の3点セットで考えると
滝は一つは事前に確認していたが他にも3つほど見れてまずまずの成果 とゆうのも
本当はダム右岸の道路を進み高見ダムまで行きたかったからだ まだまだ滝の報告があり密かに楽しみにしていたのだが落石のためダム入り口で通行止めで残念!復旧はあるのか?

花はスタート時にはひとつも見ることは出来ないかなと思ったが時期定番のエゾエンゴサクやカタクリ 
それと1輪だがソラチコザクラも初めて見ることが出来、合計9種類の花を撮影できた 
初見の花も多く予想より良い成果であった

登山に関しては天気、気温とも上々 自分の体力のなさだけが再確認できた笑
展望はモヤのためもうひとつだったが雪上の初登山で良しとしよう

ただ一つ納得がいかないのが熊の足跡に対して 本来あの状況なら引き返すべきではなかったか・・・
何かあれば家族にも会社にも大きな迷惑をかけることになる 
勇気ある撤退でもよかったが朝3時に起きて天気は上々、長い林道も歩いてやっと登山道を登り始めたときのこと 
このあとも簡単に予定作れるかどうか ここまで来てあの大展望を見ずにまた林道をとぼとぼ歩いて帰るのか と言い訳探し。 

山頂まで行ったことに後悔はしていないが登りの自分の足跡を見ると雪が溶けていて熊の足跡と同じ感じに見えた 
もしかしてもっと近い時間に通ったのではないか 

自戒し今後に活かしていきたい