蓼科高原にログハウスを建て、移住してから
「田舎暮し」は現役時代から永年あたためてきた夢で
定年後、ログハウス建設や田舎暮らしに関する情報を集め構想を練っていました
ところが、両親を見送った後「いよいよ」と思った矢先、大動脈解離を発症
ほぼ The end でしたが、運良く生還し
体力の回復と共に「余生をこのまま都会の雑踏の中で終えるか、田舎に移り自然の中で送るか」
深く考えるようになりました
都会暮しと田舎暮しのメリット/デメリットを慎重に比較検討した結果
田舎に移住し、夢を叶える事にしました
移住先が高原(標高1200メートル)なのと、大動脈解離を患った事もあり
寒さ対策に万全を期すためラミネートログを使ったログハウスと薪ストーブを調達しました
ログハウスでまる4年を過ごした今、ログハウスと薪ストーブに抱いていた期待と不安を評価してみました
<ログハウスに期待していた点>
① ログ材には蓄熱性があるので、冬暖かい
・冬も半袖Tシャツ、裸足で過ごせる(ホントかな〜 )と言う人がいる
⬅︎ △ 薪ストーブをガンガン焚けばそうかもしれないが、燃費を意識した炊き方(ストーブ温度200度前後)では長袖と靴下が必要
・薪ストーブ1台で家中暖かい
⬅︎ ◯ 薪ストーブに加え、補助暖房機として二階にFF石油ストーブを設置する必要があった
ログの蓄熱性のお陰か、夜間氷点下10度を下回っても、起床時やトイレに行く時「寒い!」思いをする事がないので、ヒーショックの恐れも少ない
(東京の家では朝起きるとガラス窓にびっしり水滴が付き、とても寒かったのと比べると天国)
② 夏は涼しい
・毎年、真夏の2〜3日だけクーラーが欲しい日があるが、都会と比べれば楽。今後温暖化が進みクーラーが欲しい日が増える可能性大
③ 木が呼吸しているので湿度が適度に保たれる
・木製サッシの三重ガラス窓、ドアなので結露しない ⬅︎ ◎ 引越し前に住んでいた東京の家では、冬の朝、ガラス窓が結露でびしょ濡れになり黴だらけだった。ここではガラス窓やガラス戸に全く結露しない事に感激! 欠点は薪ストーブを焚くと湿度が極端に下がり、加湿器をつけ放しにしても床板の隙間が広くなる
・屋根裏に結露しない ⬅︎ X オプション追加したドーマの屋根裏に結露し、トイレと軒天井から水滴がポタポタ落ちる ← 天井を二重張りにし、部屋の湿った空気が屋根裏に逃げないようにして解決
・梅雨時も室内がサラッとしている ⬅︎ ◎ もともと降雨量が少ない地域であり、梅雨期も家の中がジメジメしなく快適
④ 健康に良い効果がある
・木材から放出されるフィトンチッドの効果で風邪を引きにくくなる ⬅︎ X移住2ヶ月目に息子がインフルエンザで一週間ダウン
・木の香りでリラックスできる ⬅︎ ◯ 木の香りを感じられたのは最初の数日だけ。しかし外出先で「お客さん、木の良い香りがしますね。ログハウスにお住みですか?」と聞かれた。無意識のうちに恩恵を受けているのかも…
・木目の f/1 揺らぎに癒される ⬅︎ 自覚無し。天井板やログの節目が動物の目のようで、あちこちから覗かれているように感じる時がある(不愉快と言うより面白い)⋯
・床・壁・天井が天然木材で柔く、疲れにくくなる ⬅︎ △ 自覚無し。
⑤ ステレオの音や声がやわらかく響く ⬅︎ 実感無し
<不安を持っていた点>
① カメムシや蟻が侵入してくる
・森の中に建てた家には共通の問題とは思っているが… ホンカ製ログの精度の高さが、ログの隙間から虫が侵入するのを防いでくれると期待! ⬅︎ ◯ 移住した年は大量のカマドウマが家中を飛び回リ駆除が大変だったが、2年目以降はたまに見かける程度。カメムシもたまに迷い込んでくる程度で被害は少ない。 X 甘いものを蟻に見つけられると大挙して侵入される
② 横なぐりの雨にさらされるとノッチ(ログの隙間)部から雨水がしみてくる
・2、3年に一度位は仕方ないと覚悟しているが… ホンカ製ログの精度の高さが最小限に防いでくれると期待! ⬅︎ この4年間台風に直撃されたことが無く被害なし
③ 壁にヒビ割れができる
・ホンカ ラミネートログ材を使っているので、非常に少ないものと期待!⬅︎ X 様々なメーカーのラミネートログハウスを見学してきたが、他のメーカー並み(或いはそれ以上に)にヒビ割れが有る
④ キツツキが軒裏に穴を開ける(近隣の家の軒裏に、キツツキが明けた穴が沢山有るので不安)⬅︎ ◯ 家の前の樹々にアカゲラ、青ゲラ、コゲラなどが良く来るが家の軒には寄りつかず被害無し
⑤ 燃料費が高くつく
・薪調達費が高〜い… ⬅︎ 1冬に300束l;\
強(400〜500/束)必要。灯油に比べ相当割高だが、薪ストーブの心地よさに代えられない
大きなリスクを抱えた移住でしたが、コロナ禍の事もあり、移住して正解でした
これも家族の協力あっての事、家族に感謝!感謝!
今後、少しでも長く、自分で動ける頭と体を維持してゆきたいと思います