兵庫県が初めて開発したナシの新品種「但馬1号」の商標名を「なしおとめ」とすることを29日、関係機関が発表した。一定量が確保できる2018年8月からの出荷を目指しており、出荷元となるJAたじまは、それまでに企業と連携して加工品の開発なども進めるという。
但馬地域はナシ生産が盛ん。県内一の産地として知られる香美町香住区では同日、二十世紀梨の出荷が始まった。なしおとめは、二十世紀梨より早い8月中旬から収穫できる品種として、県立農林水産技術総合センター北部農業技術センターが(朝来市)が1995年から約10品種を交配し、開発に取り組んでいた。
果実が大きく、糖度も高いことが特徴という。県梨振興協議会(香美町)が名前を募集していた。命名したのは豊岡市立五荘小学校5年の中村太亮君(10)。果実が「みずみずしい」とうたわれていたことから、「おとめ」をイメージして付けたという。
29日にあった表彰式では「選ばれるとは思わなかった。20世紀梨を超える人気が出てほしい」と話していた。収穫量は今年が約300キロ。2年後には1トン以上になるよう栽培面積などを拡大していくという。JAたじまの担当者は「希少性を武器に京阪神を狙って売りたい。
お菓子などの加工品を開発するため、企業にも協力を求めていく」と話している。小学生が命名した商標が名付け親となった事例?
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