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商標の広場

弁理士の福島が商標のお話をします。

2017-05-12 10:02:57 | 日記

西和賀町などが進めてきたデザインプロジェクトで誕生した地域ブランドが、「ユキノチカラ」として特許庁に商標登録された。同プロジェクトで進めてきたブランドが公的に認められたことで、これまで蓄積してきた信用の高まりや地域資源を生かしたさらなる活性化が期待される。

同プロジェクトは、町と町内事業所、県内在住のデザイナー6人が連携し、グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会や北上信用金庫など4者の支援も受け、2015年9月に始動。地域の食材を活用して新たに開発した商品に訴求効果の高いパッケージデザインを組み合わせ、販路拡大を図っていく取り組みとして始まった。

16年3月には、町にとってマイナスイメージの雪が持つ食材の魅力を引き出す効果に着目し、地域ブランド「ユキノチカラ」を創設。16年度までの2カ年で、和洋菓子やどぶろく、そば、地ビールなど9事業所の15品が同ブランドの下で商品化された。

ランド化は、地域資源を生かした町内の特産品の良さを分かりやすくPRし、価値を高めて発信していくのが狙い。昨年12月に特許庁に商標登録を出願し、17年4月7日に登録された。商標権者は西和賀町。

参加事業者団平の高橋雅樹代表取締役(61)は「参加事業者の団結が図られ、さらなる事業推進に向けた動機付けにつながる。新たな事業所の参入もあるのでは」と期待を寄せる。

や同振興会によると、これまでの2年間で、当初掲げた魅力的な商品の発信を通じた町のPRと誘客には一定の成果を感じているとし、3年目の17年度は販路の定着・拡大に努めていく考えだ。同振興会事業部の鈴木紗栄課長は「ブランドの信頼を保てるような管理・運営体制を整えていく」と語っている。頑張れ、西和賀町!

キノチカラ参加事業者と商品は次の通り。

▽団平=雪のようせい▽お菓子処たかはし=金と銀のフィナンシェ、カクテルケーキ雪国・ホワイトレディ▽工藤菓子店=西和賀の雪玉 ほろりん▽サンタランド=サンタランドのポンセン▽西和賀産業公社=西和賀のどぶろく ユキノチカラ、ユキノチカラめし、生ドレッシング、寒ざらしそば、西わらび、ピクルス▽湯田牛乳公社=ゆきぼっこ▽銀河高原ビール=ユキノチカラ 白ビール▽やまに農産=食べる甘酒 あまゆきちゃん▽農事組合法人アースコネクト=ユキノチカラ米


九頭竜川

2017-05-11 08:32:01 | 日記

福井県勝山市を流れる九頭竜川のアユをブランド化しようと市、市漁協でつくる市水産業振興協議会は9日までに、特許庁に「九頭竜川勝山あゆ」の商標登録を申請した。認められれば県内では初のアユの商標登録となる。白山水系の水で育ったおいしいアユを全国にアピールし、観光客や釣り客の誘客につなげる。

勝山市の九頭竜川は良質のコケが育ち、それを食べるアユは大型で身が引き締まっているとされる。全国有数の釣り場としても知られ、友釣りによるアユ釣り日本一を決める「全日本王座決定戦」も毎年開かれている。

同協議会によると、商標登録は今年3月に申請。九頭竜川で捕れたアユや加工品を対象とし、生きているアユは商標対象外となる。今夏にも審査の結論が出るとみられている。

市漁協では商標登録を見込み鮮度を落とさずに急速冷凍する機器や真空パック機などを既に導入。釣り客からアユを買い取って保存し、市内の飲食店や、市中心部の旧料亭を改修して4月に開業した「花月楼」などからの注文に応じる態勢を整えた。

市ではアユを地域の観光資源と捉え、2020年度完成を目指す道の駅「恐竜渓谷ジオパーク(仮称)」でアユ釣りや手づかみを体験する場所を整備することも計画している。

市漁協の丸山忠男組合長は「勝山のアユは塩焼きの味を競う全国コンテスト『清流めぐり利き鮎会』で準グランプリに輝くなど、おいしさはお墨付き。全国に売り込みたい」と意欲を見せている。

今後は稚アユの放流量を拡大させて家庭や料理店向けに生アユの県外発送も検討したいとしている。

全国では岐阜県の郡上漁協などが長良川上流で捕れるアユを「郡上鮎」として地域団体商標登録し差別化を図っている。
頑張れ福井!


さくらんぼ

2017-05-10 09:37:49 | 日記

4月21日(金)、農林水産省で「地理的表示の登録及び登録証授与式」が行われ、果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会の会長(土田正剛東根市長)と副会長(佐藤勝藏東根市農業協同組合代表理事組合長)をはじめとする関係者が出席し、磯崎農林水産副大臣から登録証の授与を受けました。

GI保護制度とは、品質や社会的評価など確立している特性が、産地と結びついている産品であると判断される場合、その名称を知的財産として国が保護する制度です。

本市では、市内の農業・商工業関係者、地元大学などの教育関係機関、行政等で組織する「果樹王国ひがしね6次産業化推進協議会」が、平成28年10月に国に対して申請。12月の公示(3月28日まで)、4月12日の学識経験者委員会を経て、同21日に登録が決定しました。

GI保護制度では、名称の不正利用などに関して国が取り締まるため、地域ブランドとしての差別化を進めることができ、商品価値への反映や産地の振興につながることが期待されます。また、消費者にとっては高品質の商品を選ぶめやすになります。

「東根さくらんぼ」は、栽培基準や出荷基準をクリアした、高品質のさくらんぼです。さくらんぼの生産量日本一、佐藤錦発祥の地、「東根市」のさくらんぼを是非、ご賞味ください。そい言えば、もうすぐサクランボの季節だ!


シンガポール

2017-05-09 09:30:45 | 日記

知的財産庁(IPOS)子会社のIPバリューラボは、未公開株投資のマカラ・キャピタルと共同で、未公開株投資ファンドの「マカラ・イノベーション・ファンド」(MIF)を設定した。業務内容は知的財産(IP)を経営の基盤とする内外の中堅・小規模企業への投資で、この種のファンドはアジアで初めて。 

MIFは10~15社に対し1社あたり3,000万~1億5,000万Sドル(約24億~120億円)を出資し、8年後に株式を売却する。目標とするリターンは12~15%。投資対象は、アジア全域で事業を展開できると考えられる企業で、分野は物流、金融技術、代替エネルギー、人工知能・サイバーセキュリティー、バイオ医学。 

マカラ・キャピタルのアリ・イジャズ代表は「既に複数の候補を審査中だ。数カ月後に投資に乗り出す」と語った。政府は技術革新が経済成長に欠かせないとみており、IP振興基本計画でMIFを重要施策に位置付けた。 

インドラニー・ラジャ法務担当上級国務相によれば、企業はIPがどのような価値を自社にもたらしてくれるかを適切に判断できないため、IPOSが潜在性を実現する先導役を果たすが、非上場企業への投資は本来の役目ではないため、マカラへの委託を決めたという。わが国には、どんなファンドがあるかな。


名称変更

2017-05-08 09:33:30 | 日記

アメリカのインディーデベロッパーNo Matter Studiosが開発を手掛ける『ワンダと巨像』風の新作ゲーム『Prey for the Gods』。本作のタイトル名が、BethesdaおよびZenimaxとの商標争いにより、変更になったと報告されています。

Arkane Studiosの新作でBethesda Softworksより発売される新作『Prey』に関連したとみられる今回の商標争いによって、『Prey for the Gods』は『Praey for the Gods』へと作品名が変更。ただし、女性が"e"を表していた印象的なロゴは、名称が変わってもそのままのデザインで維持されるということです。

No Matter Studiosのニュースレターによると、同開発元は、商標に関して争うことにも検討していたそうですが、係争費用が高額なこと、そして以前行ったKickstarterで得た貴重な資金(501,252ドルを調達)を、開発者やバッカーの報酬にならないものに使うことは、恐ろしくて価値がない、という考えに至ったとしています。

当初、本作のタイトルは『Prey for the Gods』あるいは『Praey for the Gods』(※aeは合字。依存文字のためaeとしています)の2案ありましたが、後者のタイトルは検索する際に苦労するかもしれないという考えからどちらも商標申請していたとのことです。

新しく再スタートを切った『Praey for the Gods』はPS4/Xbox One/PCを対象に開発中。現在はKickstarter向けクローズドアルファの制作を進めており、製品版は2017年12月のリリースを目指しています。