中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

県レベルの変化

2012年12月28日 | 貴州省

中国には市の下部組織として県があり、県の下に鎮或は郷があり、更にその下には村という行政組織があります。村には最小の行政単位としては組があるようです。尚、市レベルでは、行政の最小単位は社区というようです。行政単位としての村とは別に、自然村という呼び方をする区分もあるようです。

貴州省でここ数年目立つのは省都貴陽市以外の市レベルの変化は無論ですが県レベルの発展、変化にも目を見張るものがあります。最近4ヶ月ぶりに訪れた榕江県でも新開発区への県の行政施設の引越しや長距離バスターミナルなどの移転も始まり、また新しく出来た開発区への住民の移転も一部始まったようでした。

榕江県の新開発地区に出来た新しいビル。入居が始まったばかりで、特に2階以上の居住部分に入居している人は今の時点では少ない。

街を歩く人や車もマバラ。

手前は県の施設。

新しく出来たビルの一階には商店や店舗の入居も始まり営業も始まっていました。まだ出来て間もないこともあり、街を歩く人や行き来する車も少ないようでしたが、今後も新開発地域は拡張され、最終的にはかなり広大な面積、地域が榕江県の新しい行政の中心となり、新商業地区、新居住地域になるよう開発が進んでいるようでした。

以前は県レベルでは最高でも8階建て位の建物が多い中、最近は20階を越える超高層ビルの建設も目立ちます。

 

こちらもある県で見た光景。新築されたマンションですが、まだ入居者は少ないようでした。この写真に写っているのは開発区のほんの一部で、このような光景がかなり広い範囲で続きます。

 

完成したばかりのマンション。

 

某県の市中心の郊外で現在建築中の建物。別の場所にも開発区を造営中のようでした。

 

某県の新開発区ですが、ここはそこそこ人や車も多く、新しく出来た建物には商店や店舗も入り、階上部の居住地区へ入居者して住んでいる人も多いようでした。

 

完成したばかりの片側三車線の広い道路ですが、出来たばかりなので今は通る車も少ない。

 これは今度行った榕江県ばかりでなく、7月に行った台江県、9月に行った丹塞県などにも共通する現象です。貴州省内の多くの県では、こんなに多くの商業ビルやマンションを建設して、誰がそこに入居するんだろうかとか、商業地区に入居して、どんな商売をするんだろうかとか、そもそもその商売も成り立つのだろうかなどと、ついつい余計な心配をしたくなるような状態です。

 省都貴陽市については、一部マスコミ等が貴陽市の不動産投資の問題点を指摘していますが、貴州省内の県レベルでの不動産開発やそれに伴う問題はほとんど報道されませんが、いささか心配な感はあります。

 



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