中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

広州市赤ちゃんポスト運用停止

2014年03月18日 | 中国事情

17日付けの南都報(電子版)に拠れば、広州市民生局は17日付けで、今年1月に広州市に設置され運用されていた赤ちゃんポストの運用を一時停止する事に決定したそうです。何れ再開する予定との事ですが、その場合は改めて公開、公告するとの事です。中国全土では、現時点で10の省や自治区に、25箇所の赤ちゃんポストが設置されているそうですが、その運用が停止されるのは、広州市が初めての事。

南都報(電子版)等に拠れば、広州市内に今年1月28日に試験的に設置され、運用が始まった赤ちゃんポストには、昨日迄の僅か48日間に262名もの赤ちゃんが預けられたそうです。広州市の関係当局の予想を大幅に超える赤ちゃんが預けられ、施設側(注:中国では福利院)では、看護士や医者等の医療関係者は無論、介護者やベット数等の面で、受け入れる事の出来る許容人数が大幅に超えたので、止む無く赤ちゃんポストでの受け入れを一時中止するとの事。

天津市では、赤ちゃんポストが設置されて、受け入れた赤ちゃんは50日間で16名、南京市では、50日間で25名との事ですので、50日足らずで広州市の赤ちゃんポストに預けられた嬰児が262名と云う人数は、やはり飛びぬけて数が多いようです。

既に預けられた赤ちゃん262名の内、約91%の嬰児が重度の障害を幾つか抱えているそうで、医者や看護婦の人員も足らない上、24時間3交代で看護する必要もあるので、介護者の人員も、追いつかないとの事。広州市の福利院のベット数は1000床との事ですが、既に約2400名もの嬰児、幼児を受け入れている上、その福利院に預けられている子供の98%はやはり障害を抱え、一人では生活出来ない様な状態にあるそうです。福利院では、現段階では、これ以上の赤ちゃんの受け入れは出来ないとの結論に達したとの事。その様な様々な理由により、赤ちゃんポストの受け入れ、運用を、止む無く一時中止する事に決定したそうです。

現在の時点では、中国では10の省や自治区等で25箇所で赤ちゃんポストの運用(注:試験的な運用も含む)が行われているそうですが、今後も18の省や自治区で赤ちゃんポストの運用が計画されているそうですが、今回の広州市での赤ちゃんポスト運用の一時的とは云え停止は、波紋を呼びそうです。

 

 

 



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