(博多駅屋上にある鉄道神社のしだれ梅が満開)
福岡市に来た外国人は昨年実績で500万人、
その中で中国人が150万人。
更にその中の僅か120人(0.008%)、
何の数字と思いますか。
実は福岡市にある、福岡徳洲会病院で受け入れた
中国人の医療ツアーの人数。
数日滞在して人間ドックの健康診断を受けます。
費用は1人50万円位だそうです。
一連の健康診断が終わったら観光旅行でもして帰国。
東京でしたらこの人数はまだ多いでしょうが、
中国から近いという利便性から、
福岡市への医療ツアーはまだまだ増えるだろうと言われています。
何しろ、中国のお金持ちにとって日本の医療技術は信頼できるそうですから。
開始当初の受け入れは10人だったそうですが、
年と共にお金持ちの間で口コミで広がって増えたそうです。
ところで、これによって面白い需要が出て来ました。
医療通訳です。
診療期間中、専属の通訳が付きます。
後から検査結果が送られて来る日本の会社員の健康診断とは違って、
その場でその都度、結果の詳しい説明があります。
普通のニイハオ通訳では医療の専門的なことまで伝えきれないとのこと。
専門性が求められます。
それでこの需要を受けて、中国語の医療通訳養成コースも出来ているようです。
医療ツーリズムは福岡市の新しい風になるのではと思います。
通訳のことで思い出しましたが、
東京で展示会をした時に英語の通訳を頼みました。
通訳協会に入っていて、留学後ニューヨークで仕事していた女性でしたが、
文系の人だったようで理系のことについては殆ど知識がないし、
当り前と思っていることも訳せない。
もともと頭が良い人だったので、
辞書を片手に知識を一夜漬けみたいに詰め込んでもらい、何とかなりました。
この時、知ったこと、
いくら「英語が堪能」でも通用しないこともある、ということ。