ふうちゃん本舗

のんびりおじさんの社会科見学

水素が今のトレンド?

2016-05-22 05:47:43 | 街を徘徊して

退屈な話しになります。
門外漢の素人が感覚で口出しするような問題ではありませんが、“そこまで急ぐ?水素社会”という感じがしましたので。

神奈川県のある都市が打ち出している水素スマートシティ。
太陽電池で発電した電気を使って水を電気分解して水素を作り保管、そしてその水素を燃料電池に加えて発電すると同時に温水を得るというもの。
実際に市とJRと大手設備メーカーが組んで駅で実現させるようです。

太陽電池の電気を充電して使えば一番効率が良いでしょうが、それでは“水素スマート事業”にはなりませんのでこのような回りくどいシステムになっていると思います。

ところで水素は体積が大きいので圧縮しなければ保管できません。
この圧縮する時に使うエネルギーは水素のエネルギーを30%消費。
その他、電気分解で発生する高熱、これも捨てるエネルギーになります。
ついでに言うなら、燃料電池に供給する水素は純粋なもの、今のところ99.99999%の高純度水素が必要。
保管する容器についても、圧力が高く腐食性が強いのでLPガスボンベを利用して保管という具合にはいかず、特殊な容器が必要になります。

CO2を出さないというだけでそこまでやらなければならないのかと思いますが、
地球温暖化防止の“水素社会がトレンド”というブームもあるし、設備メーカーは補助金もらってノウハウを蓄積したいし、することには誰も反対しないし(むしろ歓迎)ということでしょうか。

水素は天然で使える状態のものはありませんので作らなければなりませんが、今の水素の大半は化石燃料であるLNGから精製されています。
私には分かりませんが、水素社会は生産から消費までをトータルしたらCO2を本当に減らす計算になるのでしょうか。