サブカルチャーマシンガン

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LUNKHEAD「孵化」「ENTRANCE」再現LIVE@新代田LIVE HOUSE FEVER 23.9.30

2023-10-04 | LIVE












9月の最終日にランクヘッドのライブを新代田で観ました。










ちょうど15年前に発売したアルバム「孵化」の再現ライブ。
それだけでは曲数が足りないのでその直前に発売したベストの曲も織り交ぜている。
個人的な「孵化」に対するイメージは、
Xでも書いたんだけど
❝またささくれだったランクヘッドが帰って来た!❞というか、
勿論今となっては3枚目も4枚目も大好きなアルバムになりましたけど、
当時はどうしても「ポップになった」というイメージは拭えなかったんです
あの頃よりも大人になった今ならばそっちの良さも十二分に理解出来るし味わえますが、
リアルタイムの感想ですと「またギラギラした感じのランクが帰って来たよ!」って印象でした
だから、管理人にとってはとても嬉しかったアルバムであり、ある種「第二の1st」という印象ですね。
そういう意味では転換期にあたるこの作品のライブを初めて味わえたのは尊い体験でしたね
その後日比谷野音などデカい会場でROCKを鳴らす様になった原点が詰まってるカンジがします。












会場は今年3回目の新代田フィーバー。
駅から出てすぐ、ドリンクは氷少な目で多めについでくれる優良なハコですね。
音響もビビッドな音を聴かせてくれてステージも観やすいのでやっぱり大好きなハコです。
 一曲目は「こころ」からスタート。実はライブ前にアルバム全体をよく聴いてたんですけど、
櫻井さんのドラムはタイトな印象なので音源よりもバキバキに聴こえていきなり新鮮で良かったですね
合田さんはのっけから勢い良く動き回り痛快なベースラインをお客さんに聴かせていく。
山下さんのギターリフの切なさに浸った「素晴らしい世界」、
小高さんと合田さんが向かい合って楽しそうに弾いていた「インディゴ」と
序盤から各メンバーの主張が激しく改めて❝バンド❞として魅力的だと感じていました
それから、アウトロのドラミングが畳み掛けるようなインパクトがあってかなりテンション上がりました笑

官能的な間奏も印象に残った「ペルソナ」
「孵化」の❝ささくれだってる感❞に特に貢献しているのがこの曲だと思う
刺々しいツインギターに自棄的にも想えるフレーズと歌唱がヒリヒリしてて格好良い。
リリース当時この曲を聴いてこういうランクが聴きたかった!とか感じてた事を思い出した。
今は涼しくなったけど、
ほんのり暑さが残ってたあの日に「海月」はとても似合っていた。
物憂げな歌詞とは裏腹に軽快さも感じるアレンジがギャップあって気持ち良かった。
 そして、
個人的に一番聴きたかった「羽根」
カナリアボックスをダークにした感じの楽曲で、
苦悩の末に飛び立とうとする雰囲気もまた聴いてて胸が熱くなった...し、
ドラムが音源よりも更に踊れるドラムに進化していてピョンピョン跳ねたりしながら楽しめました
それと、小高さんのボーカル、特にサビの部分はあの頃よりも上手くなっている気がして、
そういう15年経ったからこその❝進化❞と❝説得力❞を如実に感じた一曲でした。
その流れで「溢れる君色」というフレーズにグッと来た「きらりいろ」
情念溢れる「教室」、
それと、
ライブで聴くと音源よりもスピーディに感じた「誰かじゃなくて」~と
矢継ぎ早に「孵化」の楽曲達を心地良く響かせていくランク。
特に、「愛してくれよ」って切実な歌唱を聴いて、
思わず気持ち泣きそうになったり・・・
胸に沁みるような孤独なロックンロールに浸っていました。



個人的に大大大好きな「id」も聴けた。
当時は先行配信もサブスクも無かったので、
シングル曲しか情報が無いまま「孵化」で初めて聴くのがこの曲だった訳です
正直、
度肝抜かれたというか、
限りなく攻撃的なリフに「生きたい生きたいと泣いている」って歌詞ですからね
本当にこの曲を一曲目に据えたのは大正解だったな、というか、変化を伝えるには最適の楽曲で。
ただ、この日の「id」は間奏の部分などよりテクニカルに更に格好良く響かせてた印象で
その良い意味で熟練してる感じとその上で感じる余裕にも痺れていました

テンポも上がってたし、歌唱もエモーショナルだったし
そのリアルにドクドクしてる音像はホントに素晴らしいものでした
それと、近くの観客をふと見たら本当に泣いている人が居て、それも「分かるなぁ」と思いながら見てました。
あまり大層な事は言えないけど、同じバンドのライブに参加した身として幸福になって欲しいなあ
(まあこんな場末のブログなど読んじゃいないでしょうが笑)。
自分自身も演奏の進化っぷりも相俟ってかなり感情移入しながら聴いていた名曲でした。

逆に、
浮遊感があって若干エレクトロな雰囲気も感じさせた「サイダー」
そのギターサウンドが心地良過ぎて目を閉じて聴くと別世界に行った様な感覚があってそれも気持ち良かった。
ああいうトリップ感こそライブの醍醐味の一つだし、
トリップ感を出せるバンドって自分の中ではイコール良いバンドなんですよね。。
 凄まじい90年代オルタナ感に堪らない気持ちになった「スワロウテイル」
レア曲ですけど7月の新宿LOFTに続いて聴けたのは幸福でした
重厚且つ感動的なバラッド、
傷付いた上で歩かんとするそのニュアンスにも震えながら聴きました。更に、
「夢は叶うなんて勝った奴の台詞だな」というフレーズに感情移入した「ENTRANCE」
リズミカルなドラムも歌を引き立てていてスッと胸に入って来ました。
その次は
よりダイナミックな演奏で、
個人的に前日の深夜に部屋で独りで号泣してた事もあり、
この曲の歌詞には思わず泣きそうにもなったメジャーデビューシングル「白い声」。
特に最初のサビの歌詞、
「本当は誰かに伝えたくて 叫びたくて わかってほしくて~」の部分は
感情移入し過ぎちゃってかなり涙腺を刺激されました・・・。
それと、
アウトロの櫻井さんのドラミング、
大暴れって言葉が相応しいくらい感情込めててキレッキレの演奏していて、あれも印象的でした
この日は全体的に櫻井さんのドラムにブチ上がる事がいつもより多かった気がする。



いよいよライブも終盤戦へ。
アウトロの山下さんの泣きのギターも最高だった「ハイライト」
それから「孵化」でも随一の人気曲であり今でもよく演るイメージの「ぐるぐる」
この曲はスゴかった。。
歌詞の通りにぐるぐる回りながらベースを弾き倒す合田さん、
えげつないギターサウンドを叩き付ける山下さん、
間奏がみんなキレッキレで、
そして、小高さんはハンドマイクで怒号に近い熱唱を延々としていて・・・
カオスであり、爆裂!!!!って言葉がよく似合う様な大熱演でした
個人的には、
「そこに意味なんてなかった」ってフレーズに感情移入し過ぎて
何もかもを忘れるかのようにヘドバンかましたり...間違いなく後半のハイライトであり、
ある意味「孵化」の主役と言っても過言でないくらいに観客みんな爆上がりだった一幕でしたね
今となっては、こういうROCKも少なくなったから、
こういうROCKをストレートにガツンと鳴らしてる事に大きな価値があると感じちゃいました。

キラッキラのギターリフが終始気持ち良かった「前進/僕/戦場へ」。
この曲は定番曲といって差し支えない頻度で演奏されてる曲なんだけど、
何度聴いてもまた聴きたいと思う位にランクヘッドのガムシャラ感を象徴してる楽曲だと思う
というのも、
管理人も日々細かい挫折の積み重ねでしかないので(笑
そういう弱った心に対して背中を押してくれる楽曲~という感じがすごくしますね
それも、いきりたったような形相で・・・それがまた有り難い。
 本編最後は「BRAVE SONG」
ライブで歌われる事はほぼなく、
自分自身も多分初めて?ライブで聴いたんじゃないか~とか思うレベル
だけど、生で聴いてると「王道のバラッドだ!」なんて感じちゃうから不思議ですよね
もがきながら苦しみながら、それでも、それを知ってなお足掻かんとするその志に胸打たれる楽曲
その「ただ頑張る」ってだけでなく、水面下に悲哀が滲んだ上で~ってのがランクヘッドらしい
し、
個人的にも「解かる」。聴き手にその勇気を与える尊いロッカバラード。
いぶし銀のギターソロも、
バッキバキのアウトロのアンサンブルも含めて
15年前以上にバンドで消化して昇華させた事が如実に伝わって来た最高のフィナーレでした。
ランクヘッドのライブはいつも一生懸命聴いた人の背中を押してくれる感覚があって、
ランクヘッドと同じ様にファンも足掻こうとする意識を刺激させて貰えていて。
そういう意味では、最早自分の人生には必要不可欠なものになって来ました
再現ライブはまだまだ続いていくので、そちらも至極楽しみです♬
ありがとうございました!!!!











1.こころ
2.素晴らしい世界
3.インディゴ
4.ペルソナ
5.海月
6.羽根
7.きらりいろ
8.教室
9.誰かじゃなくて
10.id
11.サイダー
12.スワロウテイル
13.ENTRANCE
14.白い声
15.ハイライト
16.ぐるぐる
17.前進/僕/戦場へ
18.BRAVE SONG

19.月光少年

20.シンドローム












アンコールの時、
NUMBER GIRLのTシャツを着ていたら、
小高さんに「ずっと気になってたけど、実は俺も楽屋でナンバーガールのTシャツ着てて。
おそろいなんよね。」みたいな事を突如言われてかなりビックリしました(笑

本当はランクヘッドのTシャツ着てこうかな、って思ったけど、
この日は朝から仕事だったのであんまり用意する(探す)時間もなくてそうなったんですけど。
そういう意味では❝しごおわライブだったからこそのミラクル❞だったかもしれない...
普段中々無い体験だったのでドキドキしましたね
それはともかく、
無敵感たっぷりに仕上がってた「月光少年」
そして、予定外のダブルアンコールで「シンドローム」を叩き付けてこの日のライブは本当に終了。
「月光少年」は音源よりも若干スピード感UPしてた印象でその爆走感が堪らなかった
「シンドローム」は本当に予定してなかったアンコールという事で、
「孵化」「ENTRANCE」以外からの選曲なんですけど、
そのお互いにもっと求めてる感じが強烈なグルーヴを生んでいてこれまた素晴らしかったですね
最後の「現実の世界で真実を求め彷徨う」ってフレーズが今の自分には大切な気がして、
噛み締める様に聴いてたのも思い出深い。

という訳で、
実に10年振りだったらしいランクヘッド×新代田フィーバーのレポでした。
再現ライブに関しては、個人的な本音を言えば、アルバムって作っても一ツアーしかやらなくて、
その事実に「淋しい。」と感じる事も普通にあるのでむしろ何度でもやるようになって欲しいですね。
みんながサブスクで手軽に聴く様になってるからこそ、とても意義深い企画に思えます。



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