サブカルチャーマシンガン

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中村佳穂「うたのげんざいち NIA・near special」@Bunkamuraオーチャードホール 23.3.8

2023-04-19 | LIVE











先月、中村佳穂のライブを観ました。










Bunkamuraオーチャードホールは初めてでした
そもそも、Bunkamuraというのが何かすら分かってないんですけど・・・
場所調べたら、普通に渋谷の真ん中くらいにあってアクセス的には良かったですけどね(笑

恐らく、
フラグでなければ、
今後滅多に行かない(行けない)会場になるんじゃないか、との懸念もあったため、
めいっぱい楽しもう!という気概を持って臨んだ公演でありました。
尚、
写真撮影OKだったので、
何枚か公演中の写真を貼っています。では、以下。











思ったよりデカいハコで、しかもめっちゃ後ろの席だった。




ライブは、
「ブラ~~~~~」から始まった。
鋭い低音を歌唱しながら、不敵に歌いこなす中村さんが早速素敵に映った。
そこから、元気良く「アイアム主人公」。
席が、
めっちゃ後ろの方だったのでそこまでダイレクトに音が伝わってこないのを感じてましたが、
それでも、
アドリブで「10周年の歌」を歌ってたり笑
「優しい人から舞台を降りる必要はないから」と「NIA」の歌詞を先んじて歌唱したりと
相変わらず良い意味で自由人なステージングは健在で余裕で楽しんでました。
そこから、
リズム隊のアレンジがズバ抜けてた「さよならクレール」、
この曲は最後の「光ってるっていうのにっ...!」の歌唱がまた更に威力を増していてかなり切なかった。
序盤から、佳穂さんとバンドアンサンブルの好調さをしみじみと感じつつ、
ポジティブなムード漂う「きっとね!」を放ち、
メリハリの効いた構成でも魅せていく。
個性的な歌い方が聴いていて楽しい「Q日」、
この曲はお金持ちになって豪遊したい~という素直な考えが直接的に唄われていて感情移入不可避だった。

前回のライブ参加でもあった、
コーラスをメインボーカルに据えるパートでは「get back」を採用
ある意味、誰もが主人公~みたいな主張も感じる良い演出だと思う
ソウルフルな歌声に感銘を受けつつ、
一転して
バキバキのビート感に酔い痴れた記憶の強い「You may they」と前作の楽曲も披露していく。
思いっ切り音の中で遊べるこの曲を以って第一部は終了。休憩を挟んで第二部に移行。


第二部は、
「シガレットベイビー」の歌唱が気持ちいい「Hey日」からスタート。
この曲の歌詞、みんなちゃんと市役所に行けてすげぇ。みたいな、
ある種わかりみの深いワードで構成されていて、
良い意味でダラダラ聴けるのが秀逸でした。
気持ち良いビート感に酔い、
小気味良いボーカルに弾む・・・そんな感じで観て来たのに、
次の「Hank」...で思いっきり泣いてしまいました。

この曲は、アルバム「NIA」に入ってる曲だけど、去年の八王子公演では演奏しなかったので、
この日(生演奏では)聴くのが初めてだったんですけど、、、想像以上にキますね。
まず、
音源でも美声なんですけど、
音源以上に美声に感じてしまった。
その上、
「ここにいるのはきっと 救われるためだよ」という歌詞・・・・・
多分、歌唱力とか伝え方、演出も良かったんでしょうけど
流石に涙を堪える事が出来ませんでしたね
はっきり言って、
救われたい。
自分の想う❝普通❞の中で生きたい。という気持ちがあって...誰にでもあるかもしれないけど。
ただ、本当は上手く言葉に具現化出来ない、とてつもない感動があったのは事実。
裏を返せば、自分は救われてもないし、本懐を遂げられてないのが現実。
だから、聴いていて泣いてしまった。
それだけの事です。
悲しいのは悲しいんだけど、悲しいからこそ感じられる美しさがある....のも皮肉な話ですよね。
その後の「忘れっぽい天使」の途中位まで涙が止まらずにこの曲もまた素晴らしかった。
eastern youthの「ソンゲントジユウ」のMVで踊ってたダンサーさんが
シルエットにて感情を表現されてたのも秀逸でしたなあ。




これです。こういうの、舞台みたいで新しいね!





淋しそうな歌声で、清廉としたメロディと演奏が鳴り響く「yuni」
温かい孤独。というフレーズが不意に頭に浮かんだ。
そこから、
「この世でたった一人」と歌う「MIU」への繋ぎも冴えてた印象でした
この曲では、大切な孤独。というキーワードが聴いてて頭に過りました
決して、
Bunkamuraで観たからアーティスティックな感想を書こうとしてる訳では無く・・・
今感じてる淋しさや不安もある種自分だけのものなのかな...とか感じた。
その上で、懸命に足掻くような歌にも程好く感化されました。
この曲は、
音源で聴いてた時も思いましたが、
苦悩を受けながら何とかしようともがいている我々のテーマソングにも思えて本当に大好きですね。
足掻いた結果云々ではなく、そういう風に希望に縋りついてる事自体が希望っていう。

そこから、
最後はやっぱりみんなで盛り上がってクライマックスへ。
深淵の世界から引き上げるように生命力あふれるポップナンバー「LINKY」、
そして、
ハンドクラップの嵐も気持ち良かった名曲「アイミル」で幕引き・・・と
生きてるって、
身体が動くって、
楽しい!!

・・・・・という、
さっきまで考えてた事とは真逆のポジティビティを全身に受けながらライブは終了。
これが意図的ではなく、中村佳穂さんの歌唱とバンドのテンションで自然にそうなるのが正に奇跡的。
「アイミル」の時の観客の一体感、皆が素直に「楽しもう!」と弾けていた空気は絶品でした。
こういうミラクルが体験出来るからライブはやめられない...
それも、
当然の様にそこにあるんじゃなく、
演者とお客さんが創り上げたものだと思うんですよね。だからこそ、尊い。
アンコールで遊び心たっぷりに届けられた「祝辞」の問答無用の楽しさやワクワク感、
最後の最後に披露した「NIA」のピースフルな雰囲気含めて最高だった2023年初のワンマンでした。
みんなの持ってるエネルギーが正しく昇華されたような空間には素晴らしいの一言。
ありがとうございました!













ブラ~~~~~~
アイアム主人公
アドリブ(10周年の歌?)
(ちょっとだけNIAのフレーズ)
さよならクレール
きっとね!
Q日
get back
You may they
Hey日
Hank
忘れっぽい天使
yuni
MIU
LINKY
アイミル

祝辞
NIA















そういう訳で、
3月の中村佳穂さんワンマン公演のライブレポートでした。
一昨日書いたGRAPEVINEのライブでも泣いた~と書いてるから、
あたかも短期間で泣きまくってる風に見えるかもですが、
日付見れば分かる通り溜まりまくってるライブの感想を今頑張って書きまくってるだけなので(笑
そこまで情緒不安定ではないので安心して下さいね。
ただ、
この日のライブ、
人間の深淵の部分から太陽の部分まで、
幅広い表現アプローチが光っていてまた一つ中村佳穂さんの世界の凄さをまじまじと体感出来た夜でした。



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