約1か月前、シロップのライブを観に東京はNHKホールまで行って来ました。
この頃は仕事が佳境でね・・・
もうひたすらキツかったイメージしかない時期に行ってたんですが
この後また体調崩して休んでたりと振り返ってみるとある意味行けた事自体ラッキーだったというか
もしこの日に多忙の影響が襲い掛かって来てたら、、、と考えるとやっぱ何かしら持ってるものが(珍しく)あったのかもしれません
だってこの2日後に一気に体調崩しましたからね(笑 結局、そんな風に「楽しみ」だと思える事が人を生かしていくのかもしれません。
ちなみにちょっと開演時間に遅れまして、レポとしては始まりを飛ばす(飛ばさざるを得ない)形になります
その辺は正直申し訳ないです。先に謝っておきます。自分の不徳の致すところであります。
久々に行ったNHKホールはやっぱり格式高くて素敵な会場でした。
ここと東京国際フォーラムは正直な話かなり大好きです。
自分が辿り着いた時には「To be honor」を演奏してました
どうでもいいけど、ちゃんと余裕を持って到着した時に限って開演が遅かったりするのに
ちょっと間に合わないかも、って時には大体開演時間すぐに始まるのってなんなんでしょうね
それを加味すると、そこは持ってない人かもしれませんね。やっぱりね(笑
続く「HELPLESS」は意外な選曲でしたけど、
どっしりとしたリズム隊の演奏が兎角気持ち良くて「ああ、シロップのライブだ。」ってこの時点からなってた気がする
ちなみにホールだといつも外れの席を引くんですけどこの日は1階席でステージもそんな遠くなくて・・・っていう割と悪くない席でした
最新の代表曲「Stop Brain」は早くも人気曲の相様で相変わらずベースラインの気持ち良さが半端ないな、と
名曲「My Song」は丁寧過ぎるほどに丁寧に鳴らされていて思わず感動してしまった
こうやって生で改めて聴くと本当に素晴らしいメロディラインだなあ、って
「言葉はすぐに色褪せる」からのちょっと切なげなアコギの音色もまた印象的で音源にも劣らない演奏になってたと思う
最大限の憂いと、その中に内包されているある種の希望にも似た気持ちが伝わって来る「明日を落としても」
続く個人的に大好きな「正常」は解散前にも劣らぬクオリティと迫力、そして雰囲気がまじまじと拡がっていて“流石だなあ”といちファンとして感じてしまいました
この曲も絶望や憂いを表現している曲に思えて実は逆説的に前を向いている曲だったりするんでしょうね。そんな事も思いつつ。
「負け犬」は、この曲高校生の時こっそり教室(しかも補習中 笑)で聴いてたなあ・・・
とかいう客観的に考えたらどうしようも無さすぎる(笑)思い出が聴いててなぜか蘇って来ました
そして、サビの圧倒的な浮遊感、オルタナティブな音像が生み出すカタルシスは生で聴いてこそより深く感じられるな、と
特にこの日は音響の良いNHKホールだったので余計にあのサビの気持ち良さがグッと伝わって来て最高でした
やっぱり名曲だ。
「吐く血」は恥ずかしい話、泣く一歩手前まで行ってしまいました
理由は分からない、普通に聴いてただけなのになぜか涙をこらえている、みたいな状態になってたので
でも多分この時は劣等感にまみれているような状況だったので歌詞の内容に琴線を揺さぶられまくったのかもしれません
元々大好きな曲ですが、改めて大好きな、感情移入出来る類の曲だなあ。と再確認出来ました
また軽快なサウンドだったり五十嵐さんの歌も良くて、それもまた涙線刺激を手伝ってくれたのかも。
個人的にはこの日のライブでこの曲がナンバーワンだったかなあ、と。
中畑さんが手でドラムを叩いたり、盛り上げる演出にもテンション上がった「Share the light」
めちゃくちゃ格好良かったですね。アルバムだとオープニング的な役割ですが後半に持ってってもイイ感じですね。
続けての「天才」は超ハイテンポなアレンジで原曲のどっしりと鳴らす感じとは違ってよりパンキッシュな仕上がりでこれまたカッコよい
「遊ばない カラまない 力合わせたくない」とか「謙遜してる暇ないや」とか歌詞もめっちゃ突き刺さって来た上に
今の自分の心境にも結構マッチしていて感情移入しながら聴けたのも大きかったかな、と
とにかくこの曲のライブに於ける洪水のようなビートは是非聴いて欲しいです
まあ近年はそんなにライブの本数が多い訳じゃないからあれなんですけど・・・笑
「真空」、「パープルムカデ」、「神のカルマ」と定番曲を連発して会場のボルテージもMAX
そして、個人的に新譜の中でも一番好きな「Thank you」が本編のラストでした
いきなり余談なんですがこの「Thank you」が新譜の中で一番好き、って人は多いと思います(ただの推測)
歌詞の内容が今のシロップだからこそ歌える“必然性”に満ちていますし
嫌われるの しょうがない
ってフレーズは正直感情移入不可避な人は多いんじゃないですかね(笑
まあ、本当に、そうですからねえ・・・(遠い目)
途中から諦めちゃって
「元々嫌われる類の人間だから。」って開き直ってしまうのもよくある事かもしれませんね
だから、この日のライブでもすごく頷きながら聴いてましたし、爽快感すら受けるサビの解放とかも実に素晴らしかった
諦めない、ってストレートに歌うんじゃなくて諦めない僕にサンキューを、っていうあくまで自分自身に言い聞かせている風なのが程良い距離感で素敵ですね
ちょっとスカッとする感覚、一皮剥けた感覚なんかもあったりしてまたシロップが一歩進んだ事を確信させるアクトだったと思います
多分この曲は紆余曲折経た今だからこそ説得力があるんじゃないかな、なんてしみじみと思ってしまいましたね。
アンコールでは、
キタダさん以外のメンバーが患者と書かれた物販のシャツを着て
キタダさんは医者って書かれたシャツを着て登場してました
なんだか色々と納得出来るあれでしたけど(笑
「vampire's store」を程良いテンションで気持ち良く演奏すると
自棄的なテンションと音像に痺れる「落堕」と畳み掛けるように敢行、
更にダブルアンコールでは「ツアー嫌いだったけど、終わると悲しい」と五十嵐さん
「友達いないから」とか、お花畑で優しい女の人と過ごす明晰夢を観て「ずっとここにいてやる。」と思った事など
実に“らしい”トークを繰り広げつつ(笑 「楽しい」とはっきりと語る五十嵐さんはどこか吹っ切れたような印象もあって良かったです
「空をなくす」を攻撃的に響かせ(「塾から帰るガキ~」の下りはいつ聴いても最高)
「Reborn」を壮大に、優しく響かせてこの日のライブは終了
この曲を聴くと解散ライブを思い出しますが、
その日とはまた違った意志で鳴らされているような気もしてその辺りもまた素敵だったかな、と
いっぱい感じるものの多かった夜を、どうもありがとうございました。 近いうちにまたライブなりツアーなりやって下さいね(笑 なんて。
セトリは、開演直後のを聴いてないので今回は不完全になってしまう為省きます
ただ、自分が聴いた曲は全曲レポの中で記したので。
泣きそうになってしまった「吐く血」、サビのカタルシスが半端なかった「負け犬」、
そして新譜からの「Thank you」、超ハイテンポの「天才」あたりが特にツボでした。
五十嵐さんがシロップであること、シロップで居続ける事を受け入れる、引き受けたようなライブですっごく潔くて良かったです。最高でした。