サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

2023年のベストアルバムTOP10!

2023-12-31 | 年間ベスト





今年最後の記事です。
月初めにやる!と決め込んだものの、
「俺はインフルエンサーではない。」
「ならば、わざわざやる意味もない。」と精神的に病んでしまって、
それを昨日のブログ運営報告で吐露したらわざわざ応援コメントをくれた人がいました。
そういう人が一人でもいるのならば、そこに意味を見い出してなんとか最後まで走り切ります。
では、
よろしくお願いします。







第10位miss you/Mr.Children


まず、
10位を何にするかで相当悩んだ。
候補としてはあのちゃんや眉村ちあき、chilldspotなど他にも力作はあったんですけど、
色々考えた結果Mr.Childrenが今年3年振りに出した「miss you」に決めた。
本作は、
ビックリするくらいプロモーション活動が行われず、
文字通りノー宣伝で「ただ出ただけ」って印象でポツンと放り出された様に見えた。
 内容としては、
ダーク・・・というよりもシビアって言った方が良いのかな。
途中までは年齢を重ねてしまった人間の葛藤や苦悩が滲んでいる楽曲が多い様に感じた
そしてそれは、ミスチルの音楽と共に歩んで来た大人達に贈るメッセージにも思えたりしました
自分自身、30代後半になって様々な意味合いでチャンスが失くなっていくのを如実に感じ取ってるので、
その意味では燻って未来を見失い欠けてる大人への処方箋の様な作品なのかもしれない。
サウンド的には、良い意味で肩の力が抜けたグッドメロディを聴かす楽曲が多い印象で
しがらみから解き放たれてただただ素直に音楽を奏でた結果が本作なのかな、とも思った。
 名曲「ケモノミチ」まではどこか張り詰めた雰囲気の楽曲が続き、
これはどういう層に向けて作ったんだろう?って思う「アート=神の見えざる手」みたいな問題作もあり、
だけどラスト3曲ですべてを受け入れて、
いつもの優しくて素朴なミスチルに戻ってるのもアルバムの流れで聴かそう、という意図が感じられる。
多分若い頃だったら絶対に作れなかったであろう、渋いがその分沁みる要素の強い傑作です。



第9位Welcome to My Castle/Chilli Beans.


正直、
一気に暗くなったな。と思った
前作の基本的にポップでノリノリの楽曲は少な目で、
どちらかと言えばダウナーでクールな楽曲が全体の半数以上を占めている。
昨日のベストソングでもランクインさせた「わからない誰の事も」とけだるげに歌う「aaa」
そしてストレートに「死にたいの。いつも」と歌う鬱ロック「stressed」など、
まるで転校生がイジメに遭ったのか?という位の変わりっぷり
だけど、
その分未来を描かんとする「Raise」
ライブハウス賛歌にも聴こえる「you n me」
感動的なメロディラインが胸を打つ「spark」など、
要所要所で配置されている前向きな楽曲が際立つ構成にもなっています。
極めつけは、暗闇を抜け切ったかのように最後に置かれた牧歌的なラブソング「I like you」
これによって最後の最後はどこか安心出来る雰囲気で聴き終えられる節があり、
サブスク全盛でアルバムを通して聴く事がなくなってる今、
敢えて
「通して聴くからこその感動。」を目指した意欲作であると感じられました。
個人的に、こういう作品が存在するならば、アルバムという文化は決して無くならないと思う。
そんな風にも思えたアルバムというフォーマットにこだわり抜いた逸品。



第8位8STRAIGHT/BACK DROP BOMB


90年代後半に知名度を上げ、
00年代にキッズを虜にしたロックバンド、BACK DROP BOMBが帰って来た。
実に9年振りのアルバムである。
彼らが全盛期の頃、
管理人は中学生だったので色々な意味合いでどストライクだったし影響も受けました。
今作に収録されている「THE WAY UR」という曲を聴いた時に、
贔屓目かもしれないが全盛期にも存在してそうなメロディラインだな~と感じた。
 そう、
BDBの良さって、
激しいアンサンブルとか複雑なビートとかもあるけど、
何より練り込まれたメロディラインが聴いてて気持ち良かったのだ。
刺激的に暴れ回る「1994/1996」、新しいキラーアンセム「BROKE OUT」など、
演奏に関して言えば常にハイクオリティで心配ご無用、
ただ、それに加えて❝あの頃のメロディ❞が感じられたのが個人的にはかなりデカかった。
昔よりも渋みを増した白川さんのボーカルと良い意味で変わらないマサさんとの絡みも絶品だ。
全9曲とサッと聴けてガツンと興奮出来るそのサイズ感も良し。



第7位僕らじゃなきゃダメになって/ハク。


大阪を拠点に活動するハク。の1stアルバム。
聴いてて感じたのは、「どこか懐かしい感じがする。」という事
影響されてるのかは分からないけど、
00年代のミュージックスクエアで流れてそうな・・・一昔前のギターロック、
オルタナティブ・ロックの匂いが漂って来る聴く人によっては堪らないレベルのアルバム
だ。
一曲目から攻撃的な哀愁ロック「回転してから考える」で攻め、
名曲然としたエモーショナルなバラッド「自由のショート」で一気に引きずり込む...という構成も完璧。
 淡い青春を感じさせる「君は日向」
アルバムの中で最もシリアスな「僕らじゃなきゃダメになって」等
楽曲の振り幅も広いので、
ある種これから何でも出来そうな可能性も感じる文字通り名刺代わりの一枚目。
ただ、この洗練され切ってない良い意味でいなたい雰囲気は正にエヴァーグリーンなものでしょう。
大好きなアルバムです(個人的になずな氏のギターフレーズがノスタルジーを増幅させてる節も感じる)!



第6位AIRPORT/藤原さくら


前作「SUPERMARKET」から約3年振りにリリースされたアルバム。
前作はポップでカラフル~というイメージだったけど、
今作は全体的に浮遊感があって
より洗練されたデザインのアルバムに感じました。ジャケットの通り青~水色のイメージ。
自分で自分を褒めて認める今の時代だからこそ必要な名曲「わたしのLife」に始まり、
TOKYO NO.1 SOULSETのBIKKEさんばりのポエトリーリーディングが光るクールで沁みる名曲「放っとこうぜ」
コミュニケーションの大切さを訴える丁寧なメロディラインが心地良い「話そうよ」など、
純粋にホームラン級の名曲がいっぱい入ってる~という理由でこの位置にした。
淡くて、どこか切なくて、あの良い意味でオールディーズ的な声で...
音としても気持ち良さしかないアルバム、
あの有名な大滝詠一の「君は天然色」のカバーも収録された正に新しい代表作と言っても過言ではない傑作。
 それと、
最後にはこのブログで2021年のベストソングとして選んだ大名曲「mother」も収録
正直、大好きな曲だけにトリっていう大事なポジションに置かれてる事自体が嬉しい。。
いつも以上に神秘的な声で歌われる胸の中にある大切な感情がナチュラルに歌われる名バラッド、
入門にも相応しい一枚なので、是非藤原さくらの音楽の世界に浸って欲しい逸品ですね。



第5位PILGRIM/LOSTAGE


ここで紹介する10枚の中で、
唯一サブスクでは聴けないアルバム。
いや、サブスクどころか、CDショップですら聴けない。
通販とかもやってない。
ライブハウスの物販でのみ販売~という
完全にクローズドな環境でしか聴けないはぐれメタル感たっぷりのアルバムである。
 内容は、素晴らしい。
まず、
前作で封印されていた聴き手を威圧する強烈なシャウトを聴かす楽曲が復活している。
ヤケクソ気味に「辿り着くまで」と吐き捨てる「へそ」、
ブチ切れたテンションで「敗者~!!」と叫び倒す「錆」がそれにあたる。
そして、
歌心で聴かせる「瞬きをする間に」「巡礼者たち」等、
LOSTAGEの二面性、いや、三面性。四面性か?がたっぷり味わえる充実作に仕上がってます。
クローズドな環境下での販売とは言え、楽曲的には世の中に宣伝したいレベルの楽曲が揃っている。
中でも、
青春を感じさせる「High Fidelity」、
ポップさも内包した聴き手の背中を押す応援歌の様な「箱庭エレジー」など、
今回は明るさやポジティブに舵を切った楽曲が良いアクセントにもなっていて、
売り出し方とは正反対により開かれつつ音楽的な広がりも感じさせる名盤に仕上がってるな、と。
これが新しい代表作になっても文句の無い現時点でのLOSTAGEの名刺代わりの一枚だ。



第4位pink blue/緑黄色社会


緑黄色社会は、
全員が作詞や作曲に参加している珍しいバンドだ
事実、前作でも本作でもメンバー4人の楽曲が均等に配置されている。
そういう意味では、令和のL'Arc~en~Cielと形容したくなるバンドです(音楽性は違うけど)。
本作は、
リード曲である「ピンクブルー」「うそつき」がネガティブな楽曲なので、
そういう意味では今までと比べて聴き手の感受性に委ねる部分が強かった様にも思うけど、
ミスチルの様に宣伝に使われるリード曲でそれをこなした~というのは間違いなく進化に繋がったと思う。
バンドの勢いを感じさせる「Starry Drama」、攻撃的なロックナンバー「ミチヲユケ」、
国民的アニメのテーマソングにも使用された「陽はまた昇るから」
美メロが光るバラッド「White Rabbit」等、
今作も粒揃いの大傑作である。
緑黄色社会のアルバムを聴いてると、正直たまにエモのアルバムを聴いている気分になるんですよね
全員が作曲活動をして一緒に切磋琢磨してるみたいなので、そういう意味では意外と体育系なのかもしれない。
 ちなみに、
TVでも披露されてなければ、
アルバムツアーに行ったのに一度も聴いた事のない速攻でレア曲化した「さもなくば誰がやる」という曲が
あるんですが、それがまたリョクシャカの王道を往く堂々たるキラーチューンで、
二軍レベルですらこのレベルなのか。っていう層の厚さも感じました。
っていうか、ライブで「さもなくば誰がやる」聴きたいんですけど(笑)。
そして昨日も書いた通り表題曲「ピンクブルー」は今年のベストソングでした。ジャケットも好き。







第3位タオルケットは穏やかな/カネコアヤノ


今年1月に出たアルバム。
80年代歌謡曲、フォーク、オルタナ、時にシューゲイザー...等々、
幅広い音楽的アプローチで聴かせるカネコアヤノの芯の強い歌唱が際立つ傑作になっている。
一曲一曲が純粋に練り込まれてて素晴らしく、無駄な楽曲がない。
初っ端から、
轟音ギターが鳴り響く決意表明にも似たアンセム「わたしたちへ」から始まり、
ポップス要素の強い「やさしいギター」~「眠れない」まで、
そこからロック色の強い「予感」、
アンニュイなバラッド「気分」「月明り」、
哀愁漂うロックナンバー「こんな日に限って」、
そしてそれらの葛藤をすべて包み込む名曲「タオルケットは穏やかな」を壮大に聴かせる・・・と
本作もサブスク時代に於いて❝アルバム一枚を通してその世界観を味わってもらう❞事に尽力しています。
ただ曲が溜まったから出す~のではなく、
作品としての聴かせ方にもこだわった正に渾身の力作と言えます
 また、
「怖いけど頑張るしかないんだね」と現実を歌うミニマムなバラッド「もしも」で終わる構成も好きで、
聴き終えた後に聴き手に何らかの影響を及ぼす可能性の高い美意識ある名盤に感じました。
ちなみに、その「もしも」を生で聴いて一度泣いてしまったのも良い思い出だ。



第1位沈香学/ずっと真夜中でいいのに。


第1位The Novembers/The Novembers



最後まで悩んだんですが、
今年は初めて同率1位を採用する事にしました。
よって、1位が2作品あります。これも見栄え的にどうなんだろ...って散々考えたんですが、
決めきれなかったという事を敢えて決めてしまおう。という判断に至りました
もっと言えば、
無理矢理決めてしまったら、
それ自体が嘘になってしまうくらい拮抗してた、、、という事ですね。
だったら見栄えなんて気にせず、これが一個人のリアルとして出すべきではないか、と。


まず、
ずっと真夜中でいいのに。の「沈香学」に関しては本当に良かった。
はっきり言って全曲シングルで切ってもいいくらいキラーチューンばかりで固められてるのがスゴい。
まあ、
実際にデジタルシングルとして10曲以上切られてるんですけど・・・(笑
バンド名も歌詞の中に関した新しいアンセム「花一匁」の時点で惹き込まれ、
攻撃的に駆け抜ける「残機」、
陰キャの思想を丸ごと歌詞にしてしまったような大好きなロックナンバー「綺羅キラー」
馴れ合いを否定する痛快な性急ロック「馴れ合いサーブ」、
透明感のあるサビも心地良い「あいつら全員同窓会」と
どこから切ってもノリの良いナンバーで固められてる構成は正に❝最強❞を感じさせる内容だった。
 ただ、
それだとベスト盤の様な印象も与えそうだけど、
いきなり古き良き歌謡曲の匂いを感じさせる「夏枯れ」でアクセントを挟んだり、
最後にACAねさん自身の本音を独白したようなDUBの様なバラッド「上辺の私自身なんだよ」を置いたり、
締める部分はきっちりと締めてるからこそしっかりと❝アルバム❞として成り立っている、
その抜け目の無さも含めて完璧に近い形でずとまよの音楽性を出し切った作品になっていると言える。
 「上辺の私自身なんだよ」で、
「立ち直り方より味方でいたいのさ」と歌っているその言葉が、
この作品及びずとまよの音楽性や思想を象徴してる様にも思える
ので、
そういう意味では切り取って聴くのも楽しいけど是非通して聴いて欲しいアルバム。って
堂々と言えるのも頼もしい、正に❝はみだし者❞の心境を表情豊かな歌声でたっぷりと歌い切った、
令和ののけものロックンロールの代表格の一つ、と言い切りたい大傑作だと感じましたね。
本当によく聴いたアルバムでした。


そして、
The Novembersの「The Novembers」。
本作に関しては、今年の自分が最も聴きたい言葉が詰まっていたアルバムだった。
冒頭の「BOY」から「生まれ変わる」と何度も力強く宣言しているのが象徴してる様に、
これまでの人生から、
それまでの自分から、
脱皮して人生そのものを変えてやりたい
もっと誇れる自分になりたい。
そんな再起や再生がテーマになっているその切実なエネルギーに心を打たれる現時点での最高傑作に感じました。
 聴き手の人生に変化をもたらす可能性を秘めた作品で、
事実、
自分自身この中に入っている「Seaside」の「ショータイム! したいようにしたいんだ」ってフレーズを聴いて、
子供の頃みたいに...
純粋に新しいアルバムや聴いてないアルバムを聴いて歌詞カード眺めながらじっくり楽しむことや
子供の頃好きだったものや風景を何一つの後ろめたさなく愛したい~とか
今お世話になってる東京という場所を素直に称賛したい。等、
俗に言う❝そういう空気❞だとか、
同調圧力とか、
いつの間に自分が自分で掛けてたストッパーやフィルターとかもう全部外しちゃって、
兎角、何も気にせずに素直に楽しみたいな。ってモードにまた還れた。という「経験」がありましたので、
そういう意味では聴き手を最強にしてしまう意志とエッセンスがふんだんに詰まっているアルバムだと言えるかも。
疾走感のある楽曲や、ダークでハードな曲が良いのは勿論、
美メロ際立つバラッド「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」の堅実さだったり、
J-POPを今まで以上に意識したのを感じさせる「抱き合うように」の沁みる名曲っぷりだったり、
ロックンロール、オルタナティブな部分と同じ位ノーベンバーズのポップネスも磨かれてるのも秀逸な作品。
 個人的には、
THE NOVEMBERS印の激しいロック模様から、
サビで「ここにいるよ」と一気にポップに変化する「James Dean」にまた一つ殻を破った感覚を憶えました。
それと、上記のCDはライブ会場でメンバー達本人から直接手渡しされたものなので、
そういうアナログな体験含めてより聴き手の人生にコミットしたい~という意識を感じさせる名盤...ですね。
CDを購入してから学生時代に戻ったかの様に何度もコンポに入れて再生してしまった
そういう経験含めて忘れられない一枚です。
それは、
最初にサブスクで出さなかったからこそ生まれた感動と気付きだったのだと思う。













ああ、
気付いたら、
自分の中の「好き」が止まらなくて、
結局モンスターエナジー飲んでまで必死にタイピングしてしまいました(笑
でももう、
冷静になる事にあまり意味を感じないし、
それに好きが溢れ出る性格だからこそ三桁の文字数なんかじゃ収まらない訳で、
なんで自分がブログを続けているのか~がはっきりしましたね。
 要は、
Xでは感情が収まらないからブログを続けている、ってこと!
うん、
このチョイス及びレビューがどう思われるかも
どのくらいの人に読まれるかも分からないけれど、
もう、
今は一人の人間のこういうケースです。っていう感じですわ。
来年もいっぱい音楽聴きたいですし、まだ聴いた事のないけど興味ある歌手の音楽も聴きたい。し、
改めてこの企画の為にいっぱいアルバムやシングル聴きまくってたら幸福感かなりありましたね(笑)。
やっぱり自分は音楽が大好きだし、好きな音楽と一体化してる時のカタルシスが大好き。
だから、その想いを再確認する意味合いでもやっぱりこれが出来て良かった。


そういう訳で、
2024年も音楽にしろ漫画にしろアニメにしろ、
自分の「ただただこれが好きです。」って感情を試行錯誤しながら捻出していこうと思ってます。
それでは、2024年もサブカルチャーマシンガンをよろしくお願いいたします!!
(良いお年を♬)。




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