この話、
リアルタイムで読んでたんですけど、
その時は精神が底の底まで沈んでたんで中々感想を書く気になれなくて。
特に、
人間関係のアレで苦しんでたから尚更内容が頭に全然入って来なかったんです
ただ、
立ち直った・・・
いや、
半分くらいはまだ引き摺ってるかな
それでも「きれいなものを観に行こう。」っていうコンセプトの良さは認識出来ましたし、
要するに美しいものを観て心の充足を図るというか。。
確かに、
道端にやたらきれいな花があったら数分くらい夢中になる時があるように、
きれいなものを観てゆっくりと心ときめかせる瞬間があっても良いよね。っていう。
ま、冒険コメディ的な要素も強くてそれもまた読んでて面白い話数でしたよね。
ウサギの仔をしっかりと良い方向に導けたのも感慨深かったと思う
しかも、
まだ子供だから遠慮して欲しい~って、
しっかりと弱肉強食?の世の中に配慮した発言があったのも良かったですね
あの仔を守る代わりに他の生き物の食を奪ってる事にもなるからね
そこにも目を向けてるのも流石中村さんだなあ、と。
でもなんだろう、
オチは初見では普通にギャグとして受け取って
笑ってた記憶があるんですけど、
時間置いて読むと、
この世のメタファーみたいにも思えて来ますよね
例えば、
さっき唐揚げ弁当食べながら高校野球のダイジェスト観て良い気分になってたけど、
そこに辿り着くまでに散々嫌な思いをして苦しんで来た自分も居たりする訳で。
つまりは、
きれいなもの、楽しい事に辿り着く前に、
我々は本当しんどいくらいの挫折だったり苦難や苦悩を経験している、
否、
もっと言えばせざるを得ない現実がある訳なんですよね
生きてれば変な人、相容れない人にもぶち当たるのが人生ですけど、
そういう葛藤を乗り越えての「きれい」がある、、、と思う
そう考えると、
それを与えずに幸福まで導いている、
そんな恋太郎の献身っぷりが泣けて来ますね
確かに、
ここまで自己犠牲の精神があるのならば、
本当沢山の彼女たちに愛される事も許される気はしました
というか、むしろ愛されるべき!っていうか・・・本当素敵な子ですよ
正直、無駄な苦労や苦悩しちゃうと心が歪むだけだししないに越した事はない
そんな風に想うとホントこの子たちの彼氏には彼しか居ない。って思えるのが良いですね
また、自分から「守ったよ」とか言わないその自慢のしなさも粋だと感じました。
でも、読者はきっちり観てる~というね。
益々報われて欲しい気持ちになりました。
しかし、それにしても、この世界の森は魔境過ぎましたね(笑