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明日へのメッセージ。/青年少女よ、春を貪れ。 第四十七話「おれの、最後の自己満足」

2022-02-10 | 山田シロ彦









勝之は、結果的に独りになった
彼は間違いなく良い人で善人中の善人だったと思うけど、
その分人生を円滑に過ごせるような「器用さ」には欠けていた
要するに、
生真面目すぎて良い意味でズル賢くなれなかったんだと思う
でも、この作品のファンから言わせると「それでこそ勝之」というか・・・
常に腐らず、
ダークサイドに染まらず、
優しい心を持ち続けながら進み続けるその様は、
ちゃんと美意識の中で明確な想いを抱えながら生き続けるその人間性は、
それ自体が明日を生きなければならない読者に向けてのメッセージであるように感じました。

やっぱり、
悲しみは結局いつまでも悲しみのまんまなんだと思う
本作が誠実だったのは何となく良い風に誤魔化さないで最後まで現実的に描いたそのセンスです
それはある種ハッピーエンド至上主義者からは「NO」を突き付けられる危険性も孕んでるんですけど、
でも、
個人的には読んでて気持ち救われるような内容だったので・・・
悲しい結末をハッピーに変える事は出来ない
ハッピーに変わる事は無い
というか、
悲しい事は永遠に悲しいままで生きていくしか無い
だけど、そうやって割り切る事が出来たのなら、それはそれで新しい活力になるのかもしれない。
中途半端に「何とかなる」って淡い希望を抱きながら歩む方がきっと苦しいと思うから。
そういう意味では物凄くメッセージ性の高い漫画だったのかな?とか感じました
激戦区のYJで1年以上続けれた要因はそこだったのかもしれない。
 個人的には、
島流しにならず本誌でちゃんと最後まで描かせて貰えたのは凄く良かったかな、と(笑
この間出た4巻発売のタイミングでもセンターカラー貰えてましたもんね。
その辺はシロ彦さんファンとして少し誇れるポイントです。







勝之以外のみんなのアフターライフも描かれましたけど、
亮は梅子さんが居るから安心やね
でも、
未だに罪悪感に捉われてる辺りホントこいつも生真面目な奴だね(笑
ただ、今まで苦しんだ分、幸福になろうとする行為の価値には気付けてるみたい。
梅子さんを幸福に導く事で亮の存在もまた変わって行くと思うんで・・・頑張って欲しい。 
 わゆちゃんは結局離婚、
まあでも、
どう考えても夫のが悪いから子供は帰って来たんですね
正直、勝之とくっ付くのもアリだとは思うけど・・・仕事の関係もありますけどね
ただ、ちょっと弱弱しかった彼女が強くなれたのはきっと勝之の好影響だったりするんでしょう
わゆちゃんの「これから」が凄く楽しみですし、素敵な女性として生きて欲しいなと感じましたね。
どうでもいいけど、再婚相手自分じゃダメっすか

・・・・・ゲフンゲフン、
話が逸れました(?)
龍樹は、
独り身だけど・・・
ただ、「元気で生きてる」という事実だけは変わらない
龍樹には恋人っぽい人も子供も居ないのがちょっと可哀想ではあるけれど、
でも「何も言わずにいてくれた」人達の為に頑張れてるのは良い事でもあるのかな。
 音無さんは、どうしたんだろう?
音無さんはそれこそハル「しか」無かった訳で、
その後ちゃんと生きれてるのかが気になりますけど、、、最終話で描かれるのかな?
案外、勝之とくっ付いても面白そうですが・・・SSでも書こうかな←←←
個人的には、
先週のアレで憎めない存在になっちゃったからな~
あの頃ハルに救ってもらったように、音無さん自身がハルのような存在になれたら一番良いとは思う。
(あと個人的には勝之と音無さんの居酒屋トークが聴きたい気持ちもある笑)。








でも、
最後の勝之の表情が語るように、
悲しみは悲しみのままで生きてる限り永遠に抱え続けて、
「だからこそ」そこから何かを見据えて進める様な人生を送れれば、
それがベストなのかな、とは感じたりもしたセミファイナルでした。
次週、最終回。
前作「凛とチア。」は最後まで各話感想書けなかったので、今作で無事にリベンジ出来たのを嬉しく想います。



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