サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

懐かしの8cmシングルレビュー:第2回 「winter fall」L'Arc~en~Ciel

2023-10-11 | 8cmシングルレビュー











1.winter fall
2.metropolis
3.winter fall(hydeless version)








僕は失くした面影 探してしまうけど
春の訪れを待ってる










25年前の1998年に出たシングル。
.....25年前!?
ちょっと信じ難い事実ですが・・・逆に言えば、25年経っても生きてる自分すげぇな。
事故にも遭わず、自死も選ばず、、、急に自分を褒めたい気分になりました笑
ある意味こういうのが生きる喜びなのかもしれぬ。

これも、
自分が小学生の頃に出た楽曲で、
当時は買って貰ってから狂った様に聴き倒しました。
その頃は横浜は戸塚区のマンションで姉と同じ部屋で過ごしていたので、
所謂「自分だけの部屋」が無くて。
正直、
当時は結構悶々としてましたね
姉とは音楽の趣味がそこまで似通って無かったので(後々ちょっと重なって、
一緒にthe band apartのライブに行ったりもしたんですけど笑)、
否、
というか、
姉が俗に言うV系と呼ばれるバンドや歌手を好きじゃなかったんですね
ラルクがV系かどうかは置いておいて、歌い方自体はぶっちゃけそれだと思うので。
なので、今振り返るとそこそこ衝突したなあ・・・こっちはこっちで、
「愛してマスカット」を延々と何時間も聴かされるし、
今聴くと普通に「懐かしいな。」って感じて好きだったりもするんですが。。
この曲やこのジャケットを見ると今でもそんな事を思い出します
・・・なんか最近すっかりおっさんの思い出語りブログになってますけど
昔と比べて色々な意味合いで衰えて来たのを如実に感じてる今日この頃ですので、
もうこれからは自分の好きなように自由に書き殴っても良いのかなぁ、と。


この曲は、本当に大好きでした。
キャッチーかつ爽やかな、それでいてどこか神聖さも感じられるサビメロに
hydeの美しく、それでいて時に(良い意味で)粘りっこい声。
切なげなアルペジオに、
心地良い疾走感を味わえるバンド演奏・・・正に物心ついた男の子がハマり易い楽曲だったと思う。

当時から、
「春の訪れを待ってる」という歌詞が物凄い好きで、
作成したカセットテープのタイトルを「春の訪れ」にしたりと
今思えば「フレーズ」に注視するようになったきっかけ・・・とまでは言えないけど(記憶が朧げなので)
‟日本語詞の美しさ”に目覚めつつある時期に影響をくれた曲の一つである事は間違いない
(恐らくは)過去の恋人であったり大事な人を想った切なさも宿っている楽曲だと思いますが、
それを景色、風景等と融和させてより儚く美しく彩っているあたりは
紛れもなくJ-ROCKと形容出来るクオリティの名曲ですね。
その上で、
悲しさに浸った上で、
「春の訪れを待ってる」ですから、
さり気なく健気な気持ちも感じられる楽曲・・・という事で
一重にキャッチーと言ってもその中には様々な感情が内包されている一曲だと感じられますね。
最後の「しらん顔で燃える太陽」ってフレーズも現実及び余韻を感じさせてくれて素晴らしいと思えます
 ラルクが本格的にブレイクしたのは「虹」って感じはしますが、
当時の感覚ですと「winter fall」で国民的ロックバンドへの一歩を踏み出した...って感覚はありました
リリースタイミングの時が一番リピートしてましたが、今でもこうやってふと聴きたくなる、
子供の頃から大切にしている楽曲の一つ・・・ですね。



カップリングの「metropolis」は、
ポップな表題曲とは違って官能的なファンクナンバーに仕上がってます
官能的と言っても比喩表現に長けてる~というより、
「性器」っていうまんまなフレーズも盛り込まれていて結構アングラな価値観の曲だと思いますね
でも、
これも良いんですよねぇ
サビのねちっこいメロディとファンク色たっぷりのギターフレーズが気持ち良くて、
「アンドロイドの眠りをさまたげないで~」って思わず口ずさみたくなります
なので、
歌詞に関してはきわどさもありつつも、
それを色気にまで昇華出来てる隠れた名曲の一つ...ですね。
それと何気に「この夜に渦巻く傍観者よ~」の部分のメロディが解放感があってポップに感じます
そういう意外性も含めて聴いていて楽しいカップリング曲に仕上がってると思います
人によっては案外こっちのが好みって人も居るかもしれないですね。














裏ジャケ。表もそうだけど、8cmを生かした構図になってます。


自分は情景描写を含んだ曲がかなり好きなんですけど、
この「winter fall」は正にTHE情景描写!って感じもあるので、
そういう意味ではそっちの感性に目覚めたきっかけの曲だったかもしれません。
ヒットチャートと一重に言ってもそこで鳴らされてる音楽には複雑と言えるほど種類があり、
その奥深さを感じている令和5年であります。この曲もいつか生で聴けたらいいな...。