サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

古崎さんはアリ。/青年少女よ、春を貪れ。 第四十話「誰も、しらない」

2021-12-22 | 山田シロ彦









この回は今月の始めに出たヤンジャンに掲載された話数、だったかな
ちなみに感想を書く時は1話1話しっかり読んでから次に進むので未だ最新話は読んでません
その上で、この回の率直な感想を書くならば・・・「古崎さんはアリ。」っていうのがまず浮かびました🥰
アリっていうか、
端的に書けばオタクが好きそうなキャラでもあるから(笑
挙動不審、陰キャ、自信無さげ、地味カワ、漫画好き、承認欲求は強い~っていう
ある種自己投影もし易いキャラクターに仕上がってて読んでて面白かった
これ、
相手がハルじゃなく男の子だったら、
(ある意味)いちご100%だな。とか思っちゃいました
そういえば今日、(寝てる時に)河下水希の夢見たんでその点でもタイムリーでしたね(知らねぇよ笑)。
 そんで、
一つの物語の始まりとしては、
THE王道という印象でストレートに読んでて楽しくもあった
普通の漫画であればこれが起点になってハッピーエンドに進むんでしょうけど、
この漫画は結構こじれてるんで・・・勿論そこが本作の魅力なんですが、
仮に普通の漫画だったら古崎さんももっと報われてたのかも?とも感じちゃいましたね
ハルの母親もやや不穏な伏線ありきで(姿としては)初登場してましたが、、、
先が気になりますね
まさかのアマチュアからの盗作?とかあるんでしょうか
ヤンジャンは買い溜めてるんでこれ書き終わったら読み進めるのが楽しみです。。




う~ん、自分好みだ(笑



しかし、
古崎さん、
絶妙に可愛いな。。
わゆちゃんや音無さんとはまた別の魅力がありますよね
俗に言う共感型というか・・・支えてあげたくなる感じがイイですね
まあ、支えてあげたくなる~と言っても自分は正直高給取りとかではないんですが(苦笑)←←←
でも、
ハルとの絶妙な友情、
承認欲求が満たされる事によって生まれた絆の表現は、
読んでて非常に気持ちの良いものでした
自信がないからこそ、
褒められて心が震える~という
古崎さんの健気な心情が伝わって来て素晴らしかったです・・・!

ただ、
オチが思い切り不穏っちゅうか切なさ満点だったので笑
恐らく次回以降こじらせエピソードが待ち受けてるんでしょうなあ
そうだとしても、
連載1周年にして古崎さんのキャラがガッツリ描かれたのはファンとしては収穫でした
個人的にこういう娘大好きなんでまたひとり気になるキャラが増えた、という感じです♬










もう一つ、
仮に(古崎さんの40冊のノートから)盗作で無かったら、
母親に愛されてないコンプレックスが誘発した可能性もあるかも?
ハルの・・・・・。
いずれにせよ、この先の話数もロック・オンは確定ですね。


自分のせい。/青年少女よ、春を貪れ。第三十九話「ごめん、ハル」

2021-12-20 | 山田シロ彦









・・・でも、結局、
何が「幸せ」なんて誰にも分からんよね
何かで成功して名声を経てお金もあって全部を手にしてるんじゃない?っていう人でも
ニュースとか観てると自死を選ぶ事も「普通に」ある訳じゃないですか。
俺は、
自分自身が名声も富も持って無いので、
ごくごく自然に羨望の想いを誰かに持ったりもするけれど、
ただ、
そういう人たちはそういう人達ならではの「苦悩」もあるんじゃないか、とかハルの姿を見て思いますよね
だって、逆に言えば、普通であるからこそ常にプレッシャーと隣り合わせ~という事も無いですしね
はっきり言っちゃえば名声も富も無い方が(ある意味)気楽に生きられるじゃないですか笑
なので、個人個人が今幸福かどうかなんてただ外から観て推し図れるものじゃない
それは、
わゆちゃんの涙とセリフが物語ってますよね
コンプレックスがあったのは事実だけど、それでもわゆちゃんは今は生きてて、
ハルは自死しちゃってる訳で・・・なんか客観的な情報とか評価だけで人は推し図れない物だな、と
それこそ人の内面なんて他者には絶対に永遠に覗けないものですし、
その人の苦しみはその人だけのものでしか無いので。







みんながみんな、
「自分の所為」でハルは死んだと思ってる
勝之は風邪で休んだこと、
わゆちゃんは話を聞いてやれなかったこと、
亮は父親を誘ってしまったこと・・・それらは、それぞれ事実だと思うし、
実際そうじゃない道を選んでたら未来は変わってたのかも知れない
が、
それぞれに思惑も事情もあっただろうしね
人は誰もが常に成熟した行動を取れるほど完璧な生き物では無いので、
仕方がないことではある

もうハルは亡くなってて
死人は口を聞けない
今、
彼女の為に何かをしたって
全部自己満足でしか無いとは思う
それでも、
勝之は優しいから—――――
きっとハルの為に「何か」をするでしょう
そして、それにはわゆちゃんや亮、そして龍樹も・・・参加してくれると思う
音無さんは未だ自分の非を認めてないし、古崎さんは何考えてるのかまだ分からないけど、
彼女らもきっと根は良い人だと思うんで、、、多分、最後はみんなで何かをするんじゃないかな
その前にラスボスだと思われるハルの親父に会いに行くとは思うけど(汗
・・・うん、
それもある意味楽しみですし、
物語としては順当にクライマックスに向かってる気もします
この漫画の感想は(前作を途中で感想止めてしまったのもあり)最後まで書くと思います
自分自身、こういう人間関係のいざこざを描いた物語が大好きというのもあり笑
正直、週刊の感想ではこれだけは絶対に完走するつもりでいます
かなり遅れをとってますが、
必ず追い付くのでもし良かったらこの後もご閲覧の程よろしくお願いします!!









プライドの塊のような音無さん、
彼女がこの後「素直」に謝れるかどうか・・・も気になります
この内容自体が既に1か月前のものなので、どんどん読み進めて追い付いてやるぞ~!


混沌の渦。/青年少女よ、春を貪れ。第三十八話「そんな筈、あらへん」

2021-11-19 | 山田シロ彦








う~ん、面白い。。
というかよりカオスになって来ましたね笑
ぶっちゃけると自分こういう混沌としてる作劇大好きなんですよ
ある意味凄く人間味を感じる、というか・・・
まあでも、
これで音無さんの立場が危なくなって来た気はする
仮にハルが本当に(先週の予想の通り)自死で亡くなってるのならば、
音無さんのして来た事って一体なんだったの?という事になるじゃないですか笑
ことの真実が彼女の想像するようなものであったならば、
「復讐」という名目もあって情状酌量の余地アリとなる(かも)だけど、
そうじゃなければ、
本当にただの荒らし野郎じゃないですかね?
だからいつもの彼女とは違う「汗」も結構見受けられましたが・・・

しかし、
自死かもって予想も、
親父さんのアレもどっちも当たってましたね
後者に関しては見開きだったので余計にショッキングでしたけど。。
ただ、
第1話から考えると、
(まだ確定した訳じゃないですが)自死っていうのはホント予想外ですね
恐らく、
母親のエッセイ本に因る私生活の暴露と、
親父さんのレ、、に因って精神的に追い詰められたのかも。
そこに思春期特有の色々もあって糸が切れてしまった・・・というのを予想しますが、
そもそも第1話を読んだ時点で「自死」という事象を一切予想出来ては居なかったので・・・。
自分のちっぽけな予想が当たってるとは今は思えないですね(汗)。
 まあでも、
今週読んでみて感じた事を今書いてるので、
そういう意味合いでは今の❝素直な感想❞ではありますね。







ただ、
龍樹はやっぱり❝良い奴❞でしたね😭
昨日書いた感想で口論の内容がボカされてる~って記述しましたけど、
龍樹が激昂してたのは嫉妬とかではなく、勝之から身を引こうとしてた事に怒ってた、と。
ハルは優しい子なので、誰かの片想いを奪ってまで幸福になるのが嫌だったのかな?罪悪感の類?
もしくはそれまでの拗らせた状態の継続から訪れた疲弊だったのかも
 取り敢えず、
龍樹自身がやらかしてなくて良かった。。とホッとしましたが、
逆に言えばハルの義父と音無さんは盛大にやらかしてますよね(滝汗
これからハルの義父に会いに行くのか、
それとも、
遂に出て来た古崎さんに会いに行くのか・・・
いずれにせよ、
真相解明は近そうな雰囲気です
その時に勝之が何を想うのかも気になりますけど、
音無さんの「これからの立場」に関しても非常に気になる
そして、ここに来て大好きなわゆちゃんが活躍(?)したのも個人的には嬉しかった笑

今週は龍樹の良い人っぷりが判明した上に、
物語もいよいよ核心に迫って来て非常に面白かった・・・!
個人的にハルの義父がラスボスになると睨んでますが、
音無さんの汚名返上もして貰えると有難い、、、っていうのは甘い考えかな・・・。
彼女も根っからの悪人では無いので、ちょっと拗らせすぎてるだけなので。
きっかけさえあれば変われる気もするし、その辺にも注目したいです。
最後の古崎さんのセリフは不穏ですけどね(汗










でも自分、
この漫画の登場人物って清々しいほどに「人間」だと思うんですよ
ちゃんと良くない部分も逆に良い部分もどっちも描いてて、
物凄く生きてる感の強い、
多面性に満ちた人物の描き方してると常に感じてます。
この漫画は、最後まで追いかけたいですね・・・!


笑っていた?/青年少女よ、春を貪れ。第三十七話「百々瀬は、あの時」

2021-11-18 | 山田シロ彦








龍樹が実際に殺めたのか?と言うと、
個人的には違う気がする
証拠が無いし、
何よりハルの表情・・・
まるで「わざと」飛び込んだような確信犯的な表情でしたよね
もしかして自死だったのだろうか?ともちょっと考えてしまいましたけど、
真相はどうなんでしょう
ハルもまた、
心を病んでいたのか、
自責の念からの飛び降りだったのか。。
あ、そうそう、先週は休載だったのでこの話の続きは今日発売のヤンジャンに載ってますね。

いずれにせよ、
龍樹もまた「正直に話した。」んですよね
亮もそうだったけど、本当この人ら根っこの部分はみんな良い子だから。
普通の人間だったら、もうちょっと醜態を晒すんだとは思うし、
ぶっちゃけ誤魔化そうと思えば誤魔化せるので。
仮に、
龍樹が本当に何もしてなかった場合、
龍樹は本当に良い奴だとは思うんですよ
確かに俗に言う「みんな」とは違うかもしれないけど、
それでも今でも誰かの為に日々頑張ってたり身を粉にしてたりもする
そこには贖罪の意味合いもあったんでしょう
だけど、
どういう意味合いであれ龍樹自身の根が良い人である事に代わりはない、、、とは思う







でも、
彼の親父さんも良い人だね
息子が同性愛者だと分かっても何も言わず、
過去の失敗を告白しても何一つ責めなかった
それは、
龍樹の「これまで」をいつも観てたからなんでしょうけど、
身内ではない勝之もまた決して気持ち悪がらなかった
元々理解はあったし、
友達だから、
そして今を生きる仲間だから、
彼の本当の言葉が聴きたくてしっかりと「まず」信じて・・・。
 恐らく、
龍樹が最初からハルの笑みの事を言わなかったのは、
勝之の言う通り自分から罪被って憎まれ役を演じようと思ったんでしょう
それに、
最初から言ったら嘘くさくなる懸念もあったでしょうし。
逆にその曖昧さに気付いてきっちり指摘出来た勝之さんは流石主人公ですわ。。😭👍✨








例の言い合い、
セリフがぼかされてますし、
現時点ではどういう口論だったのかも分からないので、
取り敢えずこの後最新号をチェックしてまた明日書きたいと思います。
 ただ、
個人的に、
自分は異性愛者なんですが、
龍樹のようなマイノリティの想いって結構分かる部分も強いんですよ
自分も今普通に聴いてる音楽の事をガッツリ話せる人がリアルでは一人も居ないので。
まあ、、、それと一緒にすんな!って思われそうですけど笑
でも事実なんでね、
記述させて頂きました
龍樹にも、報われて欲しいです。いつか。



軒下のモンスター2。/青年少女よ、春を貪れ。第三十六「普通の男」

2021-11-17 | 山田シロ彦









まあでも、
誰しも自分自身の趣向を「選んで」生まれてくる訳じゃないからね
例えば自分なんかは音楽大好きで常日頃色々な音楽を聴きまくってる訳ですけど、
人によっちゃ全然音楽聴かない人も結構居ますよね
ただ、
はっきり言って「元々こう」なんで、
そういう方々との趣向の差みたいなものは死ぬまできっと埋まらないと思うんです
それを相手に寄せて最大公約数みたいにしようとするとどうしても只の嘘になってしまう。

龍樹も、
同性愛者である事を「選んで」生まれて来た訳じゃない
龍樹は「元々こう」なので。
それを、
周りに合わせてしまったら結局嘘になってしまうしきっと辛いだけの人生でしょうから。
 そう思うと、
同性愛者の方は生まれながらに偏見を背負って権利の中でハンデを負っている訳ですよね
口にも出せないし国からも認めて貰えないし、仮に自分が同じ立場であったら、
なんか、こう・・・
理不尽っちゅうか、
龍樹にとっては「それ」が普通だった訳だから。
本当の望みはただただみんなと同じ様に一つの例としてみんなに存在を認めて欲しいだけだとは思う
会話の中に「同性愛者のカップルが子供を引き取って~」みたいなエピソード?もあったけど
(エピソードっていうか、映画の内容か)、
子供の問題に関しても考えれば解決方法なんていくらでもあるので。
 ま、
自分は言っても別に同性愛者ではないので、
彼女彼らの想いを手に取るように把握してる訳では決してないですからね
そういう観点だと当事者として書いてるって訳でもないのであくまでも個人的な気持ち、ですね。







でも結局、
「男らしさ」とやらの為に、
龍樹は今まで自分の全部を偽って、
漫画は大好きな少女漫画を読めなくて、
特に興味もないアダルトビデオを悟られない為に観続けて来た訳でしょ?
その上、
理解者だと感じていた勝之も「普通に」女の子が好き、で。

大分辛かったと思うよ
ただ、
勝之が美少女に惹かれたのも正直それはそれで「元々そう」なんで。
龍樹は龍樹で一つのケースであると同時に、勝之も勝之で一つのケースに過ぎない
勝之は生まれながらにして異性愛者である訳なのでそこにもまた絶対的な隔たりは存在する
 しかし、
龍樹は若かった上に、
今までのフラストレーションも溜まってたので、
ストレートにハルに対して強い嫉妬心を抱いてしまった、っていう・・・
でもそれも「叶わない」という絶対的な想いの上に存在している感情だとは思うので、
全く理解出来ないという訳でもないのが、、、ま、難しい問題ですけどね。
難しいのかどうかも今の自分でははっきりと断言は出来ませんが。









ただね、
物語としては真っ当に面白く、興味深いです
凄く丁寧に龍樹の生い立ちを描いてるし、
同性愛者が抱えてる苦悩も漫画で表現なされてるので・・・
同時に、凛チアから読んでる身としては「らしい」とも思えるエピソードでしたね。

大分遅れましたが、また一から漫画の感想もコツコツ書いてゆきます
取り敢えず今週は青年少女から取り返します。
こういうテーマ大好きなので。


軒下のモンスター。/青年少女よ、春を貪れ。第三十五話「ほんまに、ええやつやねん」

2021-10-22 | 山田シロ彦








いやね、
もう勝之たちも読者の人も❝音無さんに対する信頼❞が無いからさ、
絶対に「酷い事する」と決めつけてたし結果的にそうなっちゃいましたよね
大体、
千鶴さんに対してあんな事した人が良い人な訳ないじゃん!とは強く思ったけど、
ただ彼女も元々は一生懸命家計を支えていた良い子ではあったんでね、
狂依存によって人間としての軸が歪んでしまったんだろうけど・・・
にしても、
みんなの前であからさまにバラす事ないじゃん!とは思う笑
あの映像も・・・言っちゃえば盗撮?じゃんねえ
ものっそい残酷な事すんなー、と感じつつ、
まだハルの死の真相が分からないので
展開によっちゃあ一応「報復」にはなるんでしょうが、
でもなんかみんなの前で思いっきり晒すという事自体があまりに陰険過ぎると思いました
特に、龍樹の親なんて普通に楽しく生きてるだけだろうに、
余計な十字架を背負ってしまった感が・・・。

音無さん、
見た目「だけは」美しいだけにかなり残念な性格してますね
逆に言えばMの方には堪らないキャラなんじゃないか、とは思うけど、
やり方も非常にいやらしい狡猾なやり方でこの子を心から好きになれる日は来るのかと心配になった笑
でもハル彦さんの漫画なんで最終的にどういう印象に落ち着くかは分かりませんけど。







いやでもね、
「龍樹のアレ」には非常に驚きましたよ
展開からして思春期特有のやらかしなのは察せたんですけど、
「そっちかい!!」っていう。
・・・うん、
流石にそれは読めなかった
今週コミックス3巻が出て無事にゲット出来ましたので、
今から読み返して龍樹の怪しいトコチェックしなきゃ(使命感)
 ただ、
この展開って前作「凛とチア。」でも同じような要素があって
読切時代から読んでる長年のファンなら本当は予想してなきゃいけない展開だった、とも思う
そういう意味合いではシロ彦さんファンとして結構やらかしてるんですけど汗
なんとなくKAITOさんの漫画っぽい展開だとも感じたりもしつつ(笑

でも、
面白いかそうじゃないかで言えば、
もう最高に面白いっすよ!
うん、
純粋に続きが気になるし、
これによって亮やわゆちゃんとはまた違う類のストーリーが生まれそうな予感
何より展開として非常にセンセーショナルかつ目の覚める一発だったんで。
今回、
寝起きに読んだんですけど、
ぶっちゃけ一発で眠気が吹っ飛びましたからね笑
だってもう、自分の人生の汚点をみんなの前ではっきりと晒された訳ですから
しかもあんまり事件に関係なさそうな親にまで知れちゃった訳で、
これからのみんなの対応も気になるトコですけど、
なんか怖いですね・・・笑
元々、凛チアでも「そういう感情」を認めていた作者なので、そういう意味合いでは信頼出来ますが。
正直、これで来週休載とかだったら発狂もんですが、一週間後に続きが読めるのが嬉しいです笑








兎に角、
頑張れ龍樹
頑張れ・・・頑張れるかな。
ハルを嫌ってたのは、勝之を取られたからだったのか。
合点は行きましたが、また再びみんなと笑顔で飲める日は来るのかな・・・?


やっぱり君は。/青年少女よ、春を貪れ。第三十四話「やっぱり、亮は」

2021-10-14 | 山田シロ彦









実際、
亮が真面目か真面目じゃないかで言えば、
真面目だとは思う
自分が直接〇した訳じゃないのに、
その原因が自分にあると思い込んでしまってずっと罪悪感を抱き苛まれ続けて来た
開き直ることもせず・・・実に立派な青年だと思う
正直、
中学生の頃の思春期っぽい過失だけで、
ここまで自分を犠牲にせんでも良かったのでは?とも感じたけど、
それもまた亮の生真面目さだったりするんでしょうね
おばあちゃんもちゃんと世話してたし・・・
もうここまで苦しんだら十分
勝之にも協力してくれたし、
そろそろ亮も幸福になっても良いんじゃないか、という気は(読んでて)しました
梅子ちゃんが言葉とかではなく、おにぎりで答えを返してくれたのも良かったですね
過失は過失として、
これからは、これから。
最高の友人たちにも恵まれたし、
もう一度再起して人生やり直して欲しいです
そして、梅子ちゃんと是非結ばれて欲しいですね・・・!!




龍樹もまた憎めないキャラだよなぁ・・・。



先週の予想通り、
勝之は亮を責めませんでした
わゆちゃんも含めて所謂ぐう聖な対応でしたけど、
やっぱりシロ彦さんの描くキャラって多角的で素晴らしいな、と笑
多少コンプレックスとかで歪んでるトコはあるけど、
それでもやっぱ、
根本的に優しい人が多いというか。読んでて気持ち良いですし、
でもただ単に良い人ではなく各々抱えてるコンプレックスも先述の様に強いから。
そういう意味合いで非常に生々しいキャラ造詣に仕上がってるなぁ、と。
 勝之が言った「亮だけの責任やない」という言葉・・・
予想通りにむしろ謝るっていう、
そんな勝之の超が付くほどの生真面目さもまた素晴らしかったし、
ああ、物語の主人公たりえる本当の意味合いでの人格者だなあ・・・としみじみ感じましたね。

結局、
亮の行動はただ単に思春期特有の過ちだっただけで、
直接的な亡くなる原因では無かった
二人の友人の言葉が、
彼の気持ちを解放してくれた
苦悩し続けた罪悪感という呪縛から逃がしてくれた
これでようやく楽になった——――
・・・という、
安堵感とは別に、
勝之やわゆに対する贖罪の気持ち、
ごめんって気持ち、
許してもらってありがとう、っていう気持ち
そして、大好きなあの娘を〇めたのは自分では無かった、という想い・・・。
そういう、、、様々な気持ちが重なって亮はみんなの前で号泣したんでしょう
しかも、その感情を説明せずに250ページ目が丸々無音なのも演出として素晴らしかったです
そのカットは(直接見て欲しいので)敢えて引用しませんが、
眺めてたら、
個人的には(繰り返しますが)やっぱり亮には幸せになって欲しいな、と。
他人の前で反省の態度を示せる人間は徳の高い証拠です
これからも、
是非勝之らの力になってくれる事を願ってます・・・!








さて、
次は龍樹のターンです。
「あの発言」はどこまで本当なのか、
そして、
敢えて休日になっても一人の生徒の為に仕事をやってる辺り、
正直根っから悪い人ではないのかな?とは感じます
人間は一面的な生き物ではないので、
多角的に判断される事を期待しつつ・・・来週以降の展開にもまた熱視線不可避ですね!!


男の哀愁。/青年少女よ、春を貪れ。第三十三話「全部、オレのせいや」

2021-10-08 | 山田シロ彦









今週の内容を読んで、
亮がハルを〇したかに関しては、
正直「よく分からない」ですね・・・
ぶっちゃけ、
この回想だけ見ると亮はハルが死んだトコを“直接”は見てないと思うんですよね
確かに、
酔っ払って転落した~という想像を抱きやすいシチュエーションだとは感じましたけど、
でも想像っていうのはあくまで「想像」でしかないので。
それに、
例えそうであったとしても、
お酒を飲んだのはハル自身の決断なので。
亮は勧めただけで無理矢理飲ませた訳ではないですし
(ま、無理矢理接吻はしましたけどね笑😅)、
結構・・・
考え過ぎというか。。
まあでも、
可能性がゼロではない以上、
「最悪」を想像してしまって気に病むのも正直仕方無いんですけどね・・・
そういった意味では、本作らしい絶妙なラインだなぁ。とも感じたりもしました
この漫画のこういう生々しいトコロは個人的に大好きですよ(笑







でも、
亮みたいな男の気持ちも分からなくはないけどね・・・。
お酒飲ませたって言っても先述のように無理矢理じゃないですし、
まあ思春期の子供なら有り得る事でしょう
接吻に関しては、
完全に無理矢理でありそれは彼の過去の失敗だったとは思うんですが、
どうしても最後の最後までハルが諦めきれなかったんでしょう
元彼の勝之からしたら複雑かもしれませんが、
ただ・・・
今まで散々亮も一人で苦しんで来たのも事実なので。
そりゃ大人になった今でも同じような事やってんじゃダメでしょうけど(笑
あくまで思春期の時期に犯してしまった過ちではあったので。

これを受けて、
勝之はどういう答えを返すんだろう?
亮の想ってるように幻滅してるのかな?
それとも・・・?
というトコですが、
今週はここで終わってるんですよね・・・(涙)。
う~ん、
シロ彦さんもニクい引き方するぜ!!と如実に感じつつ笑
 ここからは予想ですけど、
勝之は多分彼の事を責めないんじゃないかな?
もっと言えば、逆に「苦しめてごめん。」とか謝って来そうな気さえしてます
元々優しいのもあるでしょうけど、ある意味ここまで苛まれ続けてるのも真面目っちゃ真面目だから。
それに、お酒飲んだと言っても飲み過ぎる前に引いた感じでもあるし、やっぱ考え過ぎなんじゃないかな。

個人的には、
過去の失敗はどうあれ、
ここまで社会復帰出来ないくらいに苦しんでたのだから、
違う事実によって救われて欲しいな、とは思う
そして、
彼女っぽい人が介抱してくれたらなぁ・・・とも感じましたね。
それは、彼の気持ちが理解出来る部分もあるので、同情に近い感情でもあるのですが。
誰にだって過去の傷の一つや二つあるんだから、あまり責めないで欲しい。ってのが本音ですかね笑








はっきりと書いてしまうと、
自分も亮の様にこと恋愛に於いては負け組なので・・・(ルックスは亮のが何段階も上ですが!😂)
結構、
刺さる部分は強いですし、
なんか可哀想。って感情が無いと言ったら嘘になってしまいますね
なんというか、個人的には幸福になって欲しいキャラですね
わゆちゃんも、亮も。


亮の過去。/青年少女よ、春を貪れ。第三十二話「亮は、ほんまに」

2021-10-01 | 山田シロ彦
このわゆちゃん、好き(笑








亮の彼女・・・じゃない、
メンタル弱ってるトコに付け込んで彼女面してる人(酷)には
最初えらい嫌われてるな。って思いました
嫌われてるっていうよりは
過保護に庇われてる~って言った方が正しいか
でも、
多分、
自分が同じ立場であったとしても「そうしてた」かも分からんですね
要するに今、亮のメンタルが病んでる一つの原因に映ってる訳で・・・・・
そうなると、
庇うのも分かる気もしますが、
ただ勝之たちもいたずらに過去を掘り起こそうとしてる訳じゃなくて、
あくまで自分の元彼女の「真実」を知りたい~っていうだけなので。
事実、
元カノであるハルの本当の死因を彼氏であった勝之は未だに知らない訳ですよね
それを隠したままずっと生き続けるのも個人的には違うと思うし、
勝之にはそれを「知る権利」もあるんじゃないかと。







でも、
亮の彼女っぽい人も、
個人的には普通に好きですよ(笑
あんなに尽くすくらいに大好きって事ですし、
必死に恋人になりたい~と思っている気持ちは正直可愛い、とも思う
ただ、
関係性の深さ~という観点からすると正直まだ「浅い」のかな、と。
勝之やわゆちゃんは亮が本当は下戸じゃない事を知ってたし、
本当は〇〇なんてしてない事も信じていた
過去を掘り起こす~って言えば聞こえは悪いですが、
しかしいつまでも過去の事に捉われて会社にも行けないくらいメンタル病んでるのなら、
いっそ吐き出して楽になっちまうのも一つの手なんじゃないか、とも思う
もっとはっきり言っちゃうと、
このままの状態で独り病ませてる事がホントの意味で亮の為になるとは思わないので。
そういう意味合いではやっぱりまだ旧知の中である勝之らの方が彼を理解してるんだと感じたし、
実際、
来週以降の勝之らの行動次第で亮の「これから」も変わっていくんだとも感じましたね
何より、ずっと前から友達だったんだから、一度くらい腹を割って話し合うタイミングがあっても良い。
取り敢えず次週の内容には強い熱視線不可避ですね・・・!









ところで、
冒頭に引用したわゆちゃんのカット、
物凄いS女っぽい上に作画も美人さんなんで、
結構個人的にグッと来てしまいました・・・・・笑
自分も言葉攻めされたい
・・・いや、
なんでもないです、はい(?)。


確信へと進む。/青年少女よ、春を貪れ。第三十一話「ハルちゃんは、変わった」

2021-09-24 | 山田シロ彦









ハルは色々なものを抱えてたみたい
自分の言動を逐一漫画にされるという苦行(?)に、
(相当な脚色があったのか、わゆもまたハルに出会う前から偏見抱いてましたし)
母親と再婚相手との間に出来た子供の事で肩身の狭い思いなどをし、
その寂しさ?
コンプレックス?
から、
とにかくガムシャラに自分を大切にしてくれそうな男の人を探してた・・・という事で良いのかな
ただ、もうちょっと水面下では色々ありそうな雰囲気ですけど、、、取り敢えず‟理由”はあったみたい
それが他者にとっては俗に言うビッチに映って誤解や恨みを買ってたのも事実でしょうけど、
でも・・・
個人的には、
その再婚相手に変なことされた?とか、
もうちょっと強い理由もあるんじゃないかな・・・?とも想像してますが笑
そのトラウマがあって勝之みたいな(良い意味で)人畜無害な男と当たるまで苦労したのかなぁ?







ただ、
今週のエピソードで、
ハルが噂通りのビッチでは無かった~というのも結構理解出来た気はしました
先述の通り、
母親の漫画の事とかも関与してそうだし、
更に掘り下げればもっと色々な「本音」も出て来るんでしょう
ここに来て加速度的に物語の芯が明かされてる感覚なのでそれもあって非常に面白いし先が楽しみ。
その上、
考察苦手な自分でも、
割と色々想像出来たりもして笑
的を得てるかどうかは未知数なんですが←←←
それは神(シロ彦さん)のみぞ知る・・・・・という事で。

でも、
今書いてて思ったんですが、
ハルは強い承認欲求があったのかも分かりませんね
漫画の中では笑いを得る為に半ばボロクソに描かれて、
現実では、
自分よりも再婚相手の子供の方が(夫婦にとっては)実の子供である、、、という事実
それが第一話の執拗なインスタグラムの投稿に繋がってるのかもしれない。
などと、
書いてる内にちょっと感じました
ハルは漫画の自分ではない「本当の自分」を見て欲しかったのかも?
・・・って、
いくらでも考察出来る余地があるんで記述していけば止まらなくなっちゃいますね笑
自分自身感想は得意というか大好きですけど考察に関しては不得手なんでこれくらいが限界かなぁ
もし的外れな事を書いてたら申し訳ないです。

でもなんか、その社長・・・ハルの母親の再婚相手がかなり怪しい気はしてきました。。
その辺も含めて各々の過去や振る舞いに熱視線ロック・オン!ですね。








兎角、
今純粋に想うのは「もっとハルを知りたい。」ということ。
それと、付き合ったであろう彼氏達とどういう軋轢があったのか、
もしかしてハル自身ではなくただ単に有名漫画のモデルと付き合いたかっただけだったのか?
などなど最後の最後まで色々と考えてしまいますね~笑 早く次号も読みたいです♬