ロシア日記

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心落着けない場所

2014年10月04日 | 日記
 ヨーロッパでもアジアでもモロッコくらいならアフリカでも一人で行ける私ですが、どうしても行くことに気が進まない処があります。
それはロシアのスーパーマーケットです。

 今朝も起きてパンもご飯も炭水化物系が何もないことに気づき、朝からスパゲッティを茹でようかとか一通り逡巡した結果、スーパーマーケットへ行くのが嫌だからという理由で、冷蔵庫にある最小限のものを食べて間に合わすことにしました。
3時間ほどもったのですが、やはりお腹が空いて、結局はスーパーマーケットへ向かいました。
ロシアのスーパーマーケットは日本と同じか、下手をしたら日本よりも高いかもしれません。
白菜は日本で買うものより一回りの小ささで180円もします。
レタスの細切れセットも240円ぐらいします。ナスも冬は太めのものがたった一つで180円ぐらいです。
いまだにロシアの食事情に慣れない私ですが、野菜も果物も種類が少なげで、その儚げな様子を見ているだけで、創作意欲も食欲も減退してしまうのです。
 
 ドイツに住む友達が食べ物ブログを展開していて、その華麗な食生活の豊かさに舌を巻いてしましました。日々、我慢して食堂で食している私とは大違いです。
それもあって、本日の夕飯に、たまには腕を振るってこってり系カルボナーラ・スパゲッティを作ろうとついでに朝のうちから計画し買い物しました。

 それともう一つ、こんなにもロシアのスーパーマーケットに心身順応しないのは、スーパーマーケットの放っている蛍光灯の無機質な雰囲気を無表情のロシアの店員が放つ不機嫌な空気が覆ってさらに居心地悪く感じさせていることです。愛想がないのは文化だとはわかっていても、こうやって日々の生活の心の奥に悪い科学物質のように堆積してしまうのですね。

 さて無事に買い物を済ませ、朝ご飯の炭水化物にありつけた後、夕飯分のカルボナーラ用のパルメザンチーズを買い忘れたことに気づきました。
けれどもうさらさら買いに行こうなどという気はパルメザンチーズの粉がサラサラ舞い落ちるように心を掠って思いもしないのです。







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