ロシア日記

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雪の上の足跡

ワシリスキー島のパン屋さん

2017年05月18日 | 日記
  学校の近くによく行くパン屋さんがあります。愛想の悪い男の子の定員がいてその様子を目の当たりにしたときにパン屋に足を踏み入れたくなくなるほど不快でした。けれどここの街の外れにあるパン屋さんは、どこの街中の有名店よりも美味しく通わないわけにはいきません。その感じの悪い男の子は、愛想という文字が顔のどのパートにも見当たらないような、さらに一人のお客の男の子に非常に横柄な態度を取っていました。理由は中国人である彼のロシア語が理解できないということでした。私のロシア語にも怪訝な態度を見せたので英語にすると、君は英語を使ってくれて本当に助かるよ、と言いました。私は凍り付きあまりにも見かねたその態度にその後気分が悪くなるほどでした。

  そして今日、美味しいパンの誘惑に訪ねたら、店は空いていて彼がカウンター内にいました。彼は私を覚えていて人懐っこく話しかけてきました。そのままなんとなく話し続け私が日本人だとわかると学校で習った戦国時代の日本の歴史やこの街のたい焼きを売っている店などを教えてくれました。時々笑顔も見せたりしてそうすると普通の男の子という感じで取っつきにくさがなくなります。平素からこういう態度で人に接すればとてもいいのにと思いました。

  後日、しばらく彼の姿が見えなかった後、久しぶりにカウンターにいたので、どうしてたの?と聞くと、他の仕事を探してた、という答えが返ってきました。ロシアは、他の仕事を探すために現仕事を休めるんだと少し驚き、けれどそのことには触れずに、どんな仕事を探してるの?と聞いたら、働いて次の日に給料が入ってくる仕事を探してる、でもなかなか見つからなくて、難しい、彼女もいろいろ言うし大変なんだ、いろいろ複雑なんだ、経験もないしまだ21歳だし。それを聞いて、改めて21歳という若さに驚愕しなんだか彼が違う世界の生き物のように思えました。君のように経験もないし、と付け加えた彼の言葉に、パンとコーヒーを手に道を歩きながら、経験か、と思いました。

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1 コメント

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Unknown (Reishin)
2017-03-07 12:35:15
行ったときは特に感じ悪そうじゃなかったな!
パンも美味しかった。
もしかしたら過去にその中国人のお客さんといさかいがあったのかね?!
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