レリーズタイムラグ

「元」デジカメブログ、今は興味あること全般、何でも節操なく書いてます。

中古道楽(4)<準備編>

2012-02-26 21:49:04 | 中古
本当は今回あたりから<成果編>とでも銘打って、首尾よく動いたジャンクを順に紹介でもしようかと思っていたのですが、いかんせん試運転が全然できてません。ウチん中で動かして問題ないことは確認してるんですが、やっぱり外で、数撮って、それで何ともなくて初めて「使える」ことになると思うので。

というわけでお茶を濁す今回は<準備編>。特に本体のみのジャンク品に手を出すのであれば、これぐらいは必要かなという物を思いつくままにまとめてみます。繰り返すようですが、ボクは「動かなければ降参」の非解体派ですので工具の類は出てきません、あらかじめ。


・ニッケル水素充電池と充電器
単三乾電池で動く機種は比較的手を出しやすいとは思いますが、きっちり動作を見極めるなら満充電のニッケル水素電池で確認したいところです。電池抜きの状態で長いこと放置されているジャンクは、時計やメモリーのための内部充電が切れていることが多く、久しぶりに入れる乾電池からまずそっちへの給電を行う可能性が高いです。一定時間寝かせてみてからでないと時計ジャンクなのかどうか判定できませんので、下手に使いかけのアルカリ乾電池を入れて判定を誤らないために。

・マルチ充電器
専用充電池機種は単三のように気軽に手を出すわけにはいきませんが、最近は電池込みで売られているジャンクもよく見かけるので、充電さえできればチャンスは広がります。ボクのように各社の専用充電器がそこらに転がっているという方は稀でしょうが、最近は「マルチ充電器」なるものが比較的安価に手に入ります。各社充電池の端子に合わせて充電器側の接点の位置を微調整できるというもので、端子がよほど特殊な形状をしてない限り対応できるというもの。
ピンキリあるようですが、ボクは手元に充電器がない機種の押さえ程度でよかったので、1,000円以下で買えるものを試しに1台買ってみました。今のところ問題なく充電できてます。何かトラブルがあってもメーカーは100%対応してくれないと思うので、ちゃんと買った商品に試すのは危険極まりないですが、ジャンクなら悔いはないでしょう。ちなみに端子が嵌りさえすればデジカメに限らず、携帯やスマホの電池も充電できるそうですよ、責任は持てませんが・・・

・記録メディア
前回も書いたように、メディアが入手困難だからジャンクに回されているものも少なからずある訳で、それを手に入れられればチャンスが広がることになります。
これから始めるとすれば、CFとスマメはあきらめる、xDは正規品を買えなくもないけど高いので中古屋のユーズドバルクかオクで、MSはDuoとアダプターで対応、というところでしょうか。
そしてSDカード。自分がいま使ってるのが挿せるから、というのはちょっと早計。ある程度古い機種はSDHCを認識しないので、ノーマルSDカードを1枚確保しておきたいところ。HC非対応ゆえにジャンクに回している店もあるようですが、カード自体は今ならまだ容易に確保できるので狙い目かもしれません。

・メンテナンスグッズ
キレイにしたら動き出すわけではないので<準備>というとちょっと違うのかもしれませんが、まあ一応。
ジャンクの場合はお店の方の手入れが入ることがまずないので、ほぼ例外なく汚れています。特にレンズ。せっかく動いたところで、レンズが埃だらけでは撮れるものも撮れません(それ以前に正常判定を誤る可能性すらある)ので、清掃は欠かせません。ボクの場合、レンズペン、ブロアー、クリーニングクロス(これは主に筐体清掃用)の3点セットで、買ってきたらとりあえずお掃除。もっとも、別にこれ用に買ったわけじゃないんですが・・・


ざっとこんなところでしょうか。たかが数百~数千円のカメラ買うのに、わざわざここまでという気もしないでもないですが、メディアはともかくとして、ジャンク用途以外であっても困らないものに限定したつもりではあります。

ところで、こんなことを書き始めた手前、最近は同じジャンク趣味者の先達の記述をあちこち拾い読みしていますが、どちらの方もスゴイですね、釣果が。自分の釣り上げたモノはとても「大物」とは言えないものばかりですが、ここまで書き散らしておいて実例はナシってわけにもいかないと思うので、試運転が終わったものから書いてみたいと思います。ところでいつ出来んだろ・・・・・

中古道楽(3)<種別編>

2012-02-15 22:30:02 | 中古
前回書いた中で・箱なし・付属品欠品・傷有りといった「訳アリ中古」については、動くことはまあわかっているので、状態と値段が折り合えば買えばいいだけの話。そこで今回は「ジャンク」にテーマを絞ったネタでも。
中でも一か八かの「ジャンクワゴン」の中から、アタリをどうやって引き当てるか、その確率を多少なりとも上げるための情報整理を、例によって自らの備忘録も兼ねてまとめてみます。こんな機種は動くかも知れないという、ボクなりの種別リストです。なお一応、本当に一応お断りしておきますが、これ見て買って動かなかったからって苦情とか抗議とかホント勘弁してくださいね。ジャンクである以上、動かなくて元々というのをお忘れなく。


<メディアジャンク>
現在淘汰されているメディアの機種は比較的ジャンクに回されやすいようです。
CFやスマメの機種は動いたところでメディアがないし、スペック的にもしんどいので、今だとやはりxDかメモステ(Duoでなく大きいほう)の機種が狙い目でしょうか。xDはまだ何とか入手できそうだし、メモステはアダプターで何とかなります。そのうちDuoも淘汰メディアになるんでしょうね・・・

<電池ジャンク>
単純にバッテリーが終わってるのも電池ジャンクですが、ここでいう電池ジャンクとは「充電池の形状が独特なもの」です。
いわゆる「カマボコ型」電池や、かつてのソニーのPシリーズで主流だった「延べ棒型」電池は、首尾よく本体と電池を手に入れられたとしても、充電環境を整えるのが難しく、結局使えないため、状態に関わらずジャンクに回されがちです。手元に充電環境があるなら勝負してみてもいいかも。

<時計ジャンク>
内臓電池が死んでいて起動の度に時計設定が必要な機種。撮影自体は問題ないことが多いです。
ボクは面倒くさがりでいちいち設定なんてやってられない上に、画像整理の際は撮影年月日が頼りなので絶対掴みたくないジャンクですが、スペックに関係なく回されることが多いので「気にしない」という人には逆に一番お勧めかも。特にF401以降xD終盤ぐらいまでのフジ・ファインピクスと、EX-Z40あたりからZ750ぐらいまでのカシオ・エクシリムはこのパターンが多いような気がします。

<巨大ジャンク>
文字どおり、大きいカメラのことです。今どき流行らないということなのか、フルセットでなければ結構な確率でジャンク行きのようです。
この手の機種は電源が単3乾電池であることが多いので比較的手が出しやすいかも知れません。店によっては動作確認用の電池をワゴン内に転がしておいてくれているところもあります。よく見かけるのはオリンパスのウルトラズームシリーズやキヤノンのパワーショットAシリーズ。

<撤退ジャンク>
すでにデジカメから撤退しているコニカミノルタ、京セラの機種は状態や付属品にケチが付けばジャンク行きの率は高そう。店側も責任持てないでしょうから。ただ撤退は何年も前の話ですから、動作品に出会えたとしてもスペック的にはもう一息かも。いずれはここにサンヨーの機種も・・・というかもう片足突っ込んでるっぽいけど。

<不評ジャンク>
現行品当時に何らかのケチがついた機種は中古としても当然人気がないわけで、フルセットでなければジャンクに回る確率はそれなりにありそうです。
具体的にはリコール対象になった機種なんかがそれに当たりそうですが、単に滑ったという機種もこの中に入るでしょう。具体的にどれと言われても思いつきませんが・・・

<安物ジャンク>
当ブログではおなじみのキーワード「廉価機種」、現行品当時に安く出回っていた機種の中古に強気な価格を設定できるはずもなく、ましてやそれが本体のみなんかになれば、もう値段的にはジャンクにするしかないという、考えてみりゃ当たり前の理屈です。ただ、動いたとして幸せになれるかどうか・・・

<IXY digital **>
最後の最後にいきなり特定の機種になりましたが、本当にどこに行ってもよく見かけるため、自分の中での特別枠としています。
具体的には「**」の部分に40、50、55、60、70、80といった型番が入り、中でも50、55、60の3機種は、もはやジャンクワゴンになくてはならない存在といった感すらあります。この6世代は乱暴に言えば、骨格的には同じ機種で、中身はともかく外見は小手先のマイナーチェンジのみのそっくり兄弟。正直、実物見ないとどれがどれだかという感じ。
当然バッテリーもNB-4Lという共通のものなんですが、これ、今でもキヤノンの多くの機種で使われている現行規格です。いま該当のIXYを持っている人なら何の追加投資もせずに遊べるジャンクです。


外観で致命傷の見えないジャンクが、最後のはともかくとして、上のどれかに該当(しかもできれば「メモステ」で「大型」とか複数該当)した時は、一か八かでくじ引きしてるという感じです。まあ、それでもハズレは引く、引き倒してるんですが・・・

中古道楽(2)<お店編>

2012-02-12 23:03:17 | 中古
ニーズの有無なんて気にせずにどんどん行きます。今回は普段どこで中古を購入しているかというお話。自分の日常生活圏に限って言うとこんな感じになります。始めにお断りしておきますと、いずれも全国展開のお店ですが、各店舗の傾向はあくまでボクが足を運ぶ範囲での話ですので念のため。


<カメラのキタムラ>
特に中古デジカメフリークにとっては外せないお店でしょう。中古買取も行っていますが、新品購入時の「下取値引」があることから、様々な状態の中古が自然と集まってきます。
ただボクが住んでいる近隣は人口の割に店舗数が多すぎるきらいがあり、1店舗辺りの中古取り扱い数がそんなに多くありません。にも関わらず、ジャンクといったらまずキタムラというイメージはかなり浸透しているため、最近は少ない出物を沢山のマニア(あるいはオク転売者)で取り合っている状態になっており、アタリに出会える可能性が低くなっています。
また店によってジャンクの定義が異なるため、ボクのような修理不可者にはある程度の覚悟も必要。具体的には、500円均一のジャンクワゴンの中に、一番欲しい「動くけどジャンク」も混ぜているのかどうかは店ごとにバラバラ。ごく稀に充電池入り、動作確認可というとてつもなく美味しい出物も混ざってたりしますが、前述したように最近は競争率が高いので、よほどタイミングが合わない限り誰かに持っていかれます。眼の前でさらわれたことも何度かありますから・・・
あと、ジャンク以上フルセット中古未満の「訳アリ中古」の取り扱いが最近減ってきてるような気がします。お金にならないんでしょうか・・・

<ハードオフ>
ジャンクとして取り扱われる中古があるのは、近隣ではキタムラとここくらいでしょうか。行動圏に何店舗かあり、実際に何台か買っています。
特徴としては、ジャンクが二段階に分かれていることでしょうか。キタムラのところで述べた「訳アリ中古」がハードオフでは「ジャンク」の扱いになっており、ジャンクとは言いながら簡易な動作チェックが行われていて、その結果が明記されています。未チェック品や極端に古い機種はそれとは別にプラボックスにまとめて入れてあるため、リスクはある程度回避できます(動作チェック済みでもジャンクはジャンクなので、ノーリスクではない)。
ハードオフの場合、問題は「そもそも高い」ことです。これはフルセット中古も含めてのことなのですが、とにかく高い。モノには魅力を感じても、リスクを取ることを考えると値段が・・・ということで諦めるケースが多いです。逆にそれだけ買取価格が高いということで、どちらかというと売るほうで使うことが多いです。

<ソフマップ>
大都市には単独店舗もありますが、ボクが普段足を運ぶのは「ビックカメラ」の一角にあるお店。もちろん、たまの日本橋遠征の際には欠かさずチェックしに行きます。
いわゆるジャンクはありませんが、フルセット中古とは別に「訳アリ中古(付属品欠品のパターンが多い)」用のワゴンがあり、常に何台かが置かれています。価格設定は「ハードオフよりは安くキタムラよりは高い」という感じ(あくまでボクの感覚)でしょうか?ただ、ジャンクとして出してない以上、動くことだけは間違いなく、リスクが完全に回避できるのはありがたいところです。
もうひとつのメリットとしては、親会社の関係か、ボーナス期や季節売り出しの時期にけっこう思い切った値下げがあること。これは何も「訳アリ」に限ったことではありません。実は最近しつこくネタを書いていたCX1はフルセットの口なのですが、この値下げが効いて予算が折り合いました。

<ヤマダ電機>
中古を扱っている店舗は限られていますが、ウチから近いところに1件、扱っている店があります。ただ買取カウンターの存在はなく、どこから仕入れてきているのか謎です。
こちらもいわゆるジャンクはなく、基本はフルセット。妙味はたまに出ている「訳アリ中古」で、価格設定がちょっとした擦れ傷やストラップなどの軽微な欠品に対してとても厳格。ボク的に全然許せるのに非常に安値を付けてくれてることがしばしばあります。電気屋だけにソフマップと同じく売り出し時期の値下げがあるのも魅力です。
ただし最近めっきり取扱台数が減っており、雰囲気的にはこのままデジカメの扱いが終わってしまいそうな感じです。残念です。


こう書くとさも出物を求めて日々あちこちに出没しているようですが、実際は通りすがりについでに寄ってみるという程度です。こんな感じですから当然ながらなかなか大物は掴めません・・・

中古道楽(1)<導入編>

2012-02-11 22:14:05 | 中古
昨年末からちょいちょい振ってましたが、どうやら当面は現行機種のネタなんて書けそうもないので、最近ますます没頭しつつある中古サルベージの話でしばらく押してみたいと思います。で、今回は最初なのでプロローグ的な話から。

ボクはもともと中古専門のデジカメ購入趣味者ですが、最近は純然たる中古に手を出している例はほとんどなく、大半が訳ありモノです。箱なし、欠品あり、本体のみ、傷モノ、果てはジャンク・・・なんでこんなことになったのか、理由は以下のとおりです。

<理由その一>昔と違ってデジカメの価格が下落し、贅沢さえ言わなきゃ1万を大きく割り込む新品がゴロゴロある中で、少なからずリスクのある中古に何万も払うのがバカらしくなってきたから。
<理由その二>子供が生まれて、当然ながら?自由に使えるお金が以前より少なくなったから。
<理由その三>デジカメ自体の進化。現行機種が進化すればするほど、当然ながら中古、その下のジャンクに回る機種のレベルも上がる。「使える訳有りモノ」が以前より格段に増えたから。
<理由その四>長年の買い散らかしの結果、手元に各社の専用充電器、充電池、メディアのストックがあるから。「本体のみ」でも対応できてしまう。

というような理由で、最近はどこにいっても現行品にはほぼ目もくれず、中古でもショーケースのど真ん中に綺麗に飾ってあるような機種にはまず手を出さない(というより手が出ない)ため、端の方にこっそり置かれている訳ありモノか、あるいはワゴンの中のジャンク品ばかり漁っている次第です。ただし分解してどうにかするような知識も手先も持ち合わせていないため、動かなければもうアウト。実際に何台も掴みました。それだけにちゃんと動いた時の喜びもまた格別で、その喜びが欲しいばっかりに、使いもしないのにまた1台・・・現状はこんな感じです。