レリーズタイムラグ

「元」デジカメブログ、今は興味あること全般、何でも節操なく書いてます。

薄くて軽い「飛び道具」 Panasonic LUMIX DMC-SZ7<5>

2012-10-28 11:20:18 | 寸評
現行機種を手にした喜びのあまりこんなに引っ張ってしまった ルミックスSZ7 のネタですが、他のネタも溜まってきたことだし、そろそろお開きということでいちおう備忘録兼まとめ。

まず気に入った点↓
 ・光学10倍ズーム(25~250mm)搭載機とは思えない薄さと軽さ・・・購入の決め手です。
 ・無理矢理メリハリ「超解像」画質・・・ボクは大好きです。好き嫌いは確実にあると思う。
 ・よく止まる「手ブレ補正」・・・さすが老舗のパナソニック、増感防止の生命線です。
 ・キビキビ動作、直感的な操作系・・・トロい機種は大嫌い。これは助かります。
 ・なかなか渋いボディ色・・・落ち着いたブラウンの本体色も去ることながら、ブラックの鏡胴が気に入ってます。
 ・動画がなかなか綺麗・・・最近のMOS系機種はどれも綺麗ですけどね。ちなみに動画ボタンは独立してます。

対して残念な点は↓
 ・電池持ちはやや心許ない・・・致命的なレベルじゃありませんが、再生多用、フラッシュ多用の方は注意。
 ・原色(特に緑)の発色が派手・・・CCD機ほどではないので好みの範囲だとは思います。
 ・液晶モニターの視野角が狭い・・・今時の機種にしては見えづらくなる角度が大きい。
 ・指掛かりが少なくグリップは不安・・・これは慣れの問題でしょうけど。

ウリのひとつ?である高感度画質は条件付承認といったところでしょうか。ISO400~640くらいまでが常用域なのはライバルの裏面照射勢と比べると多少物足りない。ただ手ブレ補正の効きのおかげで少なくとも広角端で撮る分にはほとんどがその常用域までの増感で収まります。望遠伸ばすと辛いということでしょうね、まだ暗所×望遠端の実践例がないのでなんともいえませんが・・・

・・・見ての通り好みの分かれる点が多いため、手放しで「おススメです!」とは言えない機種ではあります。ただボクはかなり気に入っています、って全然参考になってないですね、相変わらず。

薄くて軽い「飛び道具」 Panasonic LUMIX DMC-SZ7<4>

2012-10-26 19:42:59 | 寸評
引き続きルミックスSZ7の話。毎度おなじみの「高感度画質」のことを少々。

そもそも本機の撮像素子は新開発の「高感度」MOSセンサーと謳っているだけにそれなりには期待していましたが、なかなかの出来だと思います。ISO400ぐらいまでは細部の喪失感もほとんどなく、かといってうるさい感じもなく、質感もよく残っていて、十分に常用に耐える画質ではないかと思います。ちなみに冒頭の作例がISO400です。

800ぐらいからは徐々に塗りつぶし感が出てきて、1600まで来るとなかなか悲惨な仕上がりになりますが、これについてはあんまり気にする必要がないかも。というのも、通常撮影モードでは「なるべく増感しないように頑張る」ような思考回路になっているらしく、シャッタースピードが1/8くらいならISO400押しで通してきます。あとは手ブレ補正でなんとかしてくれってことなんでしょうけど、実際よく効いてるみたいで、なんとかなっちゃってます。よほどの暗所でない限り、悲惨な増感に踏み込むことはないでしょう。

ちなみにMOSならではの連写合成による高感度撮影モードも実装されてるみたいですけど、こちらはまだ全然試してません・・・

薄くて軽い「飛び道具」 Panasonic LUMIX DMC-SZ7<3>

2012-10-07 02:04:30 | 寸評
新品買った嬉しさのあまり能書きだけで2ネタ引っ張ってしまいました。カメラですから一応画質に関することについても書いておきます。とはいえくどいようですが基本的にカメラ素人なので、あまり込み入った言及はできませんが・・・

まずお断りしとかないといけないのは、ボクは基本的に「超解像」を常にオンにして撮ってるということです。

実のところまだオフで撮ったことないんであくまで推測ですが、オンとオフでは仕上がりの印象ががらっと違うんじゃないかと思います。最近はルミックスに限らず「超解像技術」を実装した機種が増えてきてますが、大半の機種がデジタルズームとは別に「超解像ズーム」という概念を持ってて、要は超解像技術だけで補完が効く範囲での内部処理ズームは画質劣化が(ほとんど)ないと言い切ってることからしても、かなり踏み込んだ内部処理を掛けてることは容易に想像がつきます。(ボクはデジタルズーム自体は切ってますけど・・・)

基本的にはシャープネスの発展形と理解しています。一応 こちら を読んで勉強しました。ボクは元々シャープネスが設定できる機種ではもれなく目一杯プラスに設定して、巷のレビューでよく言われるところの「ちょっとカリカリ」ぐらいをちょうど良く感じる、いわゆる「見せかけのメリハリ」に騙されているタイプ。当然ながら超解像ウェルカムです。実際の画像を見た印象としては『これを万人に向けて「画質はすばらしい」とはとても言えないが、少なくともボクが騙されるには十分な仕上がり』・・・というところでしょうか。すばらしくキレイだと思っております。

購入前の興味のひとつ<新開発MOSセンサー>は思ったよりいいかもしれません。ルミックスにしては標準でもそこそこ落ち着いた発色、かといって懸念していた色褪せた感じもなく、もっとクセのある出方になると思いきや、いわゆるMOSっぽさはほとんど感じません。裏面照射型CMOSに対抗すべく満を持して出してきた素子だけに、かなり練りこんできたってことでしょうか。

発色で気になる点をひとつ挙げておくと、植物の緑の表現が結構ヘタというか引き出しが少ないというか、とかくそればっかり派手目に出る感じがあります。他の原色系はそこまでではないんですけどね。以前にちょっとだけ使ってた、割と最近のCCD機でも似たような印象はあったので、これはセンサーというよりはルミックス・ヴィーナスエンジンそのものの問題だとは思いますが。もっともこれは標準モードでの話なので、インテリジェントオートで被写体を細かく判定させればもっと違った結果になるのかも知れません。

とはいえ、全体的には当初の期待通りかそれ以上の出来栄えであり、現段階ではまずまず満足しております。こんだけ間を詰めて次々とネタ書いてる時点でもうお分かりいただいてるとは思いますが・・・


薄くて軽い「飛び道具」 Panasonic LUMIX DMC-SZ7<2>

2012-10-04 22:37:30 | 寸評
せっかくの光学10倍機なのでテレ端の作例など・・・それはさておき。

前回の続き。LUMIX DMC-SZ7Cyber-Shot DSC-WX100 で迷ったあげく、SZ7を選んだボクの言い分。

正直、第一印象はWX100のほうがグッときました。ともに薄くて軽くて10倍ズームな両者ですが、小ささ軽さも含めた「光学10倍しんじられない」感はWX100のほうが半歩か一歩前に出てる感じでした。単体では十分驚くSZ7もこれとの比較ではやや凡庸な大きさ。体はでかいが小さいもの好きのボクにとってこの差は最後まで迷う要因になりました。あと、ボクはほとんど気にしませんが画素数もSZ7の1410万画素に対してWX100は1820万画素。よくわからないけど動画性能もWX100のほうに分があるみたい。電池持ちも仕様上はほんの少しだけWX100のほうが多い(画素数と違って個人的にこれはすごく気になる)などなど、カタログ的な要素ではほぼWX100に分があったのですが・・・

SZ7のほうでまず気になったのが「敢えて」少ないとも思えるその画素数。パナソニックといえばソニーと並んで好きこのんで画素数を上げにくるメーカーというイメージがあったのに、今さら1410万画素のセンサーを積んでくるなんていかにも怪しい。単に新開発MOSセンサーの技術的限界なのかも知れないけど、画素数に目をつぶっても載せにくるほどのセンサーなら画質に期待してもいいんじゃないかという逆説的な興味が沸々。裏面照射型でもないし、なんか面白そうじゃないかと。あと広角端の開放F値がSZ7のほうがやや明るい(SZ7がF3.1、WX100はF3.3)。まあ似たようなもんですがボクは気になります、この差。

とはいえ性能的に(少なくともボクの用途では)劇的に差がない感じで、あとは実際の取り回しの部分かなと考えていたところ、ここで決め手があってファイナルアンサーとなりました。これはSZ7がいいというよりWX100のコントロールホイールがちょっと馴染めなかった・・・ただでさえこの形式は苦手なのに、加えてWX100のそれはちょっと回り過ぎる感じもあり、小型化の影響で窮屈な感じもあり、サクサク操作出来そうもないなと。もっともこの辺は個人差もあるでしょうから、あくまでボクの場合ということですけど。

あ、それともうひとつ「こっちのほうが人気がなさそうだから」というのも理由のひとつです。価格.comのコメント件数、ネットで拾えるレビューの件数、どれをとってもWX100のほうが断然にぎやか。だったらよりマイナーな方へというのはこういう時のボクの鉄則です。これで上手くいった試しがないんですが・・・

薄くて軽い「飛び道具」 Panasonic LUMIX DMC-SZ7

2012-10-04 08:20:35 | 寸評
さていきなり何ですが、当ブログでは殆ど前例がないくらいの「現行機種」のネタです。ほんっとに久々に、普通に陳列されている商品を買いました。買ってしまったんです。 Panasonic LUMIX DMC-SZ7 。ルミックスは高いのどうの書いておいて舌の根も乾かぬうちに、な感じですが。

タネを明かせば期限切れ間近のマイルをTポイントに振り替えたのがきっかけ。最初は「これでしばらくは身銭を切らずにキタムラで中古買えるなぁ」とか思ってたんですが、ふと「なんぼか足せば新品買えるじゃん」と思ってしまい、これがいつしか「この期を逃すと今度いつ新品が買えるかわからん!」に昇華してしまったのです。なんかこうアレですね、書いてるだけで空しいですね・・・

購入にあたり考えたのは「飛び道具を買う!」ということ。凡庸なスペックの機種はこのところのジャンク乱獲によりそこいらに転がっている状態なので、何か際立った特徴がなければ使わないだろうと。最初は<防水・耐衝撃モノ(1台も持ってない)>か、最近スペックが凄まじい<レンズバリア式の超望遠機種(くどいようですが「使いもしないのに」テレ端フェチ)>、あるいは<やっぱり欲しいCX6(・・・)>のどれかと思っていたのですが、店頭で試した感触が強烈だったのが当機ともう1台 SONY Cyber-Shot DSC-WX100 で、最終的にどっちかを買おうと決めました。

飛び道具観点でいうと、この2台は「薄型軽量の望遠機」ということになります。望遠の破壊力は最初に考えてた<超望遠機種>(例えば同じパナソニックのTZ30とか)には及びませんが、そのぶん薄くて軽い。「ホントにこれで光学10倍?」俄然欲しくなった理由はこのインパクトに尽きます。ちょっと前にニコンから同じ画角のCOOLPIX S6200というのが出てて、これも10倍の割にはなかなか頑張って小さくしてる印象があったんですが、厚みとか重みとかはどことなくボテッとしてて「微妙に小さくなりきっていない」という感じが残り、結局購入は見送りました。ところがこの両機はもう完全に小さいし軽い。特にWX100に至っては前面投影面積が売り場の他のソニー機種とほとんど変わらず、言わなきゃ誰も10倍だとは思わないくらいの小ささです。その点、当機は液晶が3.0インチということもあり、高さがそれなりにある関係で多少大柄には見せますが、薄さと軽さはやはり「スゴイ」と思えるレベルでした。

この両機で迷われる方は少なからずいるんじゃないかと思います。ウリの光学ズームが両者きっかり同じ25~250mmの10倍。価格も同じくらい。細かく比べてみるとWX100のほうが優位な点も多々あったんですが、最終的にこっちにした理由は・・・しばらく引っ張りたいんで次回にでも。