被災地支援 -できることをやろう- から -ひとつなぎ- へ   NPO法人ねおす

『三陸ひとつなぎ自然学校』の釜石市を中心とした活動を応援しています。

上田です。届けてきました

2011年03月20日 | 地域社会起業育成支援

皆様

ねおす上田です。

皆様よりお預かりしました各種物資をワゴン車に満載にし、無事届けてきたことをご報告します。UPが遅くなりましてすみません。

 

私たちが向かったのは釜石市の栗林地区、という山間の町です。

その町は今テレビで出ているような津波の被害があった、いわば「海側」ではなく、その上流側、つまり「山側」ですので、家屋が激しく倒壊しているとかそういうことはありません。

つまり、無事であったところに皆さんが多数避難しており、そこに当面必要な物資をお届けした、ということです。

しかし、その栗林地区にたどりつくには、海側の被災地を通り過ぎていきます。道路はなんとか走れますが、両側は…ものがまさに「ありえない」状態でひっくり返り、めちゃくちゃになっています。

 

実際、すでにぼくたちの載っていた車のタイヤがパンクしました。前の左側、つまり路肩側ですね。何が流れているか分からないところを走るので、何かを踏んでしまったと思います。念のために搭載していたスペアタイヤが早速役に立ちました。

 

まずは、当法人スタッフで親族が被災した柏崎一家が避難しているお宅に物資を届け、物資の整理や保管、そして今後に向けての使い勝手を確認しました。

 

ソーラークッカ―は、こんな感じです。じょい、ほら、みんなに無事で頑張っている様子を伝えますよ!

 

天気がよく、風がなければ、ポットのお湯が30~40分で沸くことが分かりました。

今後、各地で支援活動を展開するにあたって、ちょっと温かいものを出すとか、作るとかそういう時に使えそうです。この道具を準備していたら、おじいちゃんがよってきて「これはなんだ」「なるほど、そういうことな」「うまくできてるもんだな」としきりに感心しておられました。

そう、こんな事態ではありますが、現地でも前向きな学びや気づきは生まれるのです。ぼくたちの次の支援は、たとえば子どもの学びや気づきを促す活動(そのために「遊び」という手法を使ってもよいと思っています)、たとえば中高年の方へのおしゃべり相手、といった活動が必要だと思いますし、現に現地に近い多くの方からそういう声があがっています。

 

ソーラーパネルも稼働しています。

避難している人たちが、電波の通じる場所にまででかけて連絡を取るべく

携帯電話の充電をすることはできました。今後の出番に備えて、バッテリーに充電中です。ちなみに、栗林地区は携帯が一切通じません。被災した港側までいくと、ソフトバンクはつながります。遠野も、ソフトバンク、auOKです。ドコモは、だめでした。

 

発電機も無事作動を確認しました。その使い方なども引き継いできたところです。洗濯機は動きました。

栗林地区は、徐々に電気が復旧しつつあるので、今後どこかに出かけて支援活動をするときに使うことになりそうです。

ガソリン、軽油といった燃料は、消防団の作業車に入れたり、避難所の世話人の人の指示を受けて、「この車に入れてやってください」という車に入れました。

実際、燃料不足は本当に深刻です。ガソリンスタンドは軒並み休業、あいていたところには数キロの行列ができていました。

並んで待っている間にガス欠になってしまった車が放置されていたり、お店の方に詰めよったり、栗林地区ではありませんが、どこかで殴り合いのケンカがあったとか、そういう話が聞こえたりしています。

そういう意味で、大量に運ぶことだけではなく、その途中の危険性、届けたものの保管手段を考えていかないといけません。

火器の取り扱いについては、慎重になっています。地域としては山火事が懸念されていたり、よそ者が山に入って勝手に薪を拾うとか、そういうことはやらないほうがよいと判断しています。

以上、ぼくが行った活動です。

今、第3陣が現地に向かっています。避難所のおじいちゃんおばあちゃんも、スタッフ詰所も、生鮮野菜が全く採れないので、野菜をたくさん積んでいきました。実際、おじいちゃんたちは食が細くなり、便秘が地だということです。温かい野菜スープとかを作れるように準備していきました。

 

 

 

 


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