猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

入れ替え手術

2007年12月06日 | 乳房再建
シリコンへの入れ替え手術のため本日から入院。

午前:
入院手続き。
手術は13:30から1時間位の予定と伝えられる。

シャワーを浴びて手術着に着替える。
点滴の針を刺してもらい、病室で待機。

今回は病気を切除するためのものではないから
気は楽だけど、やっぱり手術はやだなー。

母と叔母到着。
遠いし、たいした手術じゃないから来なくていいよと
言ってあったけど来てくれた。

ときどき母とヒソヒソと話をしながら(4人部屋なので)
ぼんやり待つ。ヒマ~。

14:00
ようやく主治医より手術の説明。
Dr「前回の傷跡を切開してエキスパンダーを取り出します。
  上のほうの筋肉を少し剥離して(*1)シリコンを入れます。
  アンダーを少し切開して縫い上げて
  左右の位置のズレを直します(*2)。」
私「アンダーは何センチぐらい切りますか?」
Dr「おそらく2センチぐらいです」

(*1)上のほうの筋肉を剥離するのは、
エキスパンダーと自分の皮膚の境目がくっきりと
  段差になっているのでそれを少しでも解消するべく
  シリコンを上のほうに入れるため。
  
(*2)エキスパンダーを入れているほうが
  対側より下がっているため縫い上げて調整する。

私「術中に上体を起こしますか?」
Dr「はい。起こして左右の位置を確認し、調整します。」
これまでに話を聞いた中には、
手術中に身体を起こして確認しないという病院も
あったので、念のため確認した。

同意書にサイン。

さらに待つこと1時間。

15:10
やっと手術室から呼ばれて(しかも10分以内に来てって…)
看護師さん、母とともに歩いて手術室へ。

15:20
手術室の待合室で手術室の看護師さんが
「今日担当させていただく**です」と
私の目の前にしゃがみこんで、
顔を覗き込むように挨拶。
術前診察のときに会った麻酔医の若者とも挨拶。

3回の手術で3回とも思ったけど、
手術室で働く人たちというのは
「私たちは少しでも患者さんが安心できるよう
心がけています」というオーラ全開ですね。

頭にシャワーキャップみたいなのと足にカバーを被せてもらう。
普通はストレッチャーで手術室に入るが
ここの病院ではみんなで手術室へ歩く。
執刀医、患者、看護師、麻酔科医の順で歩く決まりらしい。
(前回もこの順だったから)

入室。
手術台に腰掛けて、胸まわりをあちこち採寸して
マジックで印をつける。
この間私は手持ち無沙汰なので
せっかくだから手術室の観察をしたいのに
ド近眼のため見えない。すごく残念。

手術台に横になり、心電図つけたり血圧計つけたり。
心電図を付けた途端に異常を知らせるチャイムが鳴っている。
普段から脈拍が速い上に、緊張でさらに速くなっている。

さっきの手術の説明のときに言い忘れたので
先生に「きれいにお願いしますねー」
と言っておく。 
麻酔科の先生は「おっ、プレッシャーかけてるね」と
笑ってたけど、先生はちょっとピリピリしたかんじ(に思われた)なので
逆効果だったかも。

でも、私はこの先まだまだ長生きする予定だし
ぜったいきれいな胸を作りたいという
意気込みで挑んでいるので言わずにはいられなかったです。

酸素マスク装着。
クサい空気が流れてくる。

この手術、普通は局所麻酔のみで行うけど
私は極度のビビリなので局麻+静脈麻酔で
眠っている間にしてもらうようにした。

「麻酔開始します」と点滴から麻酔薬を流す。

前2回の手術では腕にひんやりしたものが入ったなと
思ったら数秒で意識がなくなったけど
今回はずっと意識がある。

前回意識がなくなる瞬間に脳に衝撃があって怖かった
と術前診察で強調したから、弱めに調整してるのかも。

胸に局所麻酔。
術側の胸は感覚がなくて、エキスパンダーにお水を入れるのも
全然痛くなかったから侮っていたら、すんごい痛い。
今回の手術の中でこれが一番痛かった。
麻酔で眠ってから局麻してほしかったよー。

胸を消毒薬でゴシゴシ消毒。
顔と胸の間にカーテンみたいなのがかけられる。

いったいいつになったら麻酔がきいてくるのだろう?
と思っていたら、このあたりから記憶なし。
      


胸の辺りでむにゅっと変な感触がして目が覚めた。
まだ手術中だった。

呻いて、目が覚めたことを訴えた。
「もうすぐ終わるから」と言われた気がする。
麻酔は追加してくれないみたい。

切開部を縫い合わせているところみたいで
皮膚がぎゅうぎゅう引っ張られる。
こんなに強く引っ張って縫うんだ~  
と思っていたら終了。
所要時間約2時間。

入っていたエキスパンダーを見るかと聞かれたので
見せてもらう。
血のついた白いものがぼんやり見える。

エキスパンダーを持って行くかと聞かれ、
せっかく大枚はたいて買ったものなので
テイクアウトすることにした。
(術中にこう聞かれることを、他の人から聞いて知っていたので、
持って帰ると決めてあった)

ストレッチャーで病室へ戻る。
痛みはほとんどなし。

20:30
術後3時間経過し、飲み物OK。
車椅子でトイレに連れて行ってもらう。
前回切ったところをさらに大きめに切開したので
また痛むんだろうなと思っていたけど
起き上がっても痛みはあまりない。 

「念のため明日の朝まで移動は車椅子で」と言われたけど
わざわざ看護師さんを呼ぶのも面倒で
これ以降は自分で勝手にトイレに行ったりして動いてた。

お腹が空いているだろうから(昨夜より絶食中)
ちょっとならお菓子食べていいよ、と看護師さんから言われる。
激しく空腹だったので、食べ始めたら止まらなくなって
大量のチョコとごはんのとき用に持参した海苔まで食べちまった。
     

入っていたエキスパンダー(生食入り)。
目玉おやじみたい…


横から見た目玉おやじ。
目玉からお水を注入してた(はず)。


















































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2 Comments

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お疲れ様でした☆ (YUKO3811)
2007-12-11 21:47:28
そしてオメデトウございます。
痛み外科手術に比べたら...屁の河童ですよね??
手術中に意識が.........。なんだか怖いな♪
入ってたエキスパンダーのテイクアウト♪いいですね☆
手術中体起こしたりするんだ....知らなかったです。

続きが楽しみ♪
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ありがとうございます (猫山)
2007-12-12 00:01:27
術中に目が覚めて
胸にモノを出し入れしている感触や
縫い合わせてる感触を体験したのは
いい経験になりました。
二度とごめんですが。
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