猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

第2回受診日

2007年05月08日 | 手術まで
今日は2度目の受診日。

外科へ行ったら、まずは婦人科で卵巣の手術のことを
相談してきてくださいと言われ、婦人科へ。

2回手術をするのは大変なので、
乳がんと同日で手術をお願いしたいことを告げると、
「いいですよ、外科の後で私たちが腹腔鏡下手術でやりますよ」
とご快諾

外科へ戻ると執刀医の先生は別の病院での診察のため去られていて
代診の先生とお話。
執刀医となる先生に会ったのは先月初診のときの1回しかなく
今日が2回目のはずだった。
どんなお顔なのかもよく覚えていない。
顔は知らなくてもいいんだけど、
どういう人かよく知らないのにお任せするというのが
どうも不安であります。

手術日は今月末に確定。
さっき婦人科でOKしてもらった乳がん&卵巣嚢腫同日オペは
できないそう。
手術室を長時間確保するのが難しいというスケジュール上
の問題らしい。

長時間確保しようとすると、手術日がさらに先になる。
地元乳腺の先生に言われた「状況が変化であろうと言える期間」の
1ヵ月はもう過ぎていて、今月末に手術したとしても2ヵ月経過。
私のがんは増殖の勢いが早いので(セカオピの先生いわく「急性期」)
これ以上待つのは精神的にも無理なので、体力的にはきついけど
乳がん→卵巣嚢腫の立て続けオペでいくしかない。


私「再建によって再発を見逃すことはありますか」
Dr「ありません」

私「センチネルは何個とりますか」
Dr「そのときにしかわかりません」

私「生険から手術まで2ヵ月以上経過しますが、生険の針の穴から
がんが漏れ出てるってことはないんですか」
Dr「以前は生険から2週間以内に手術しなくてはいけないと
言われていましたが…」
今は?

後で読んだ本では「針穴からがん細胞が漏れ出ても、
それが着床して腫瘍に育つ確率はきわめて低い」と書かれていました。
確率低くても漏れ出してるならダメじゃん…と思うけど
だからって検査しないと判定できないわけで。


この後、形成外科でまた胸のあちこちの寸法を測って終了。

    
この後、時間があったので銀ブラした。
仕事をしていないから(病気が理由ではない)お金もないし、
こんな状況だから気分は乗らないけどでもやっぱりちょっと楽しい。

デパートでショッピングする人々を
「この中にがんの人どれぐらいいるかなー」なんて思いながら見た。
電車の中でもすぐにこうやって思って周囲を見渡してしまう今日この頃。

楽しげにショッピングする会社帰りのOLさんたちがまぶしかったー
かつては私も「そっち側」にいたんだよなぁ。
都心で働き、銀座でお買い物するOLだったことがそういえばあったんだった。

仕事がつまらないとか、家賃が高すぎるとか先行きが不安だとか
いっつもブーブー文句や不平を言ってた。
当時私は恵まれてたのに(当社比)。
働くにも、遊ぶにも、何をするにもたくさんの選択肢があったのに。
そこそこ健康だったのに(少なくとも生死にかかわる病気はしていなかった)。
健康も環境も失ってみて(失いかけてみて)やっとその貴重さに気づく
人間の愚かさよ。

山奥暮らしの今、「あの頃」に比べて選択肢はぐっと減った。
でも、限られた環境の中でもできることがあるはず。

いろんなことを失いかけてからその貴重さに気づくんじゃなくて、
「今」気づいていきたいものです。
病気だけど、とりあえず「今」は生きてるんだし。
減った選択肢に思いを馳せるのではなく、環境が変わったことで得た
選択肢に気づこう、私。

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