猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

初診

2007年04月24日 | 手術まで
先日教えてもらった同時再建を行っている病院を受診。

「この半年間に勢いよく増殖したがんが体内にある」
という不安にこれ以上耐えられそうにないので
よほどヤなかんじとかでない限りここで手術を受けるつもり。

まずは形成外科。
再建の流れを写真を交えつつ説明を受ける(紙芝居状になっている)。
乳房再建実績は累計で約170件。
筋皮弁法と併せての数だし、この先生一人の実績ではないだろうし
この数字を十分な実績と見るかどうかは微妙なところ。

・合併症は約10%。
・生涯にわたってメンテナンス必要
・エキスパンダー挿入後も、再手術のときに自家組織に変更可
・小さい胸なので広背筋皮弁でも十分作れる

エキスパンダーを保険適用外のものにすると
手術・入院すべてが自費になってしまうため、保険の方を勧められた。
保険のでも「破損などトラブルはそれほど多くはないし、出来栄えにも
大差ない」
この前聞いた話とは違うな。

先日母に「自家組織で再建した人の胸はすごくキレイだった。
でも私は他の場所に傷を作りたくないからそれはやりたくない」
と言ったところ
「再建って人の皮膚じゃだめなの?私があんたにあげられるものは
皮膚ぐらいしかないから、人の皮膚でもいいか病院で聞いてみたら」と
母が言っていたので、勇気を出して聞いてみた。
「全然だめです。くっつきませんよ」と笑われてしまった。

母の無償の愛を笑ったなー。
他人の臓器でもくっつくんだから、皮膚もくっつくのでは?と
ド素人は思うもんよ。
そんなバカ、私と母だけ?

胸のあちこちの長さや角度を測って終了。

しかし、この前から行く先々で言われてるけれど
こうも集中的に「胸が小さい」と他人から
言われる時期は人生において他にないでしょう。
こんな見ず知らずの男(失礼ながら)にまで胸が小さいって
言われるなんてなんだかなぁーー。

外科。
非浸潤がんについて一般的な説明。
検査結果を見て
Dr「全摘して同時再建ですかねぇ」
私「非浸潤がんは全摘すると完治が見込めるのですよね?」
Dr「いや、非浸潤がんも生存率は100%ではありません。98%くらいです。
  どうして100%じゃないかというと、わずかに浸潤しているのを
  病理で見逃すためです。
  『治る』と言ってしまうと、大丈夫じゃなかったときに
  『先生、あのとき治るって言ったのにー』ってことになるので
  大丈夫とは言いません。」

私「同時再建って治療の妨げになりますか?」
Dr「なりません」

私「ここ半年の間に急激に石灰化が増えていて
  1ヶ月間ぐらいならそれほど変わらないでしょうと
  言われていますが、来月の手術までには2ヵ月以上が
  経過してしまいます。大丈夫でしょうか?」
Dr「それほど変わらないと思います。
  それより納得することの方が大事です。」

私「非浸潤がんと言われていて、実際には浸潤がんだったということは
  よくあるのですか」
Dr「稀なことではないですね。」

忙しいのであまり時間はとれないと事前に
言われていたもののほんとにすごく忙しそうな先生。
質問事項をすべては消化できなかった。

来月の上旬にもう一度診察の予約を入れて終了。

夜遅く帰宅。
先日胸を見せてくれた人が「どうだった?」と
メールをくれたので
「なんか事務的で気忙しい先生なんで不安です~」と本音を吐露。

朝から夜まで長い一日だったーー。



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