うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

「悲劇から歓喜に」 ザックジャパンが因縁の地で豪州を倒して2大会ぶり4度目のアジア制覇

2011年01月30日 | サッカー(全般)
◆サッカー・第15回AFCアジアカップ カタール大会(2011年1月29日)

・決勝
日本 1(0-0)0 豪州 (@ドーハ/ハリーファ国際スタジアム)
(延長0-0、1-0)
得点者:日本)109分 李忠成


・最終順位
優勝・日本、2位・豪州、3位・韓国、4位・ウズベキスタン

※日本は2004年中国大会以来、2大会ぶり4度目の優勝(優勝回数は大会最多)。
  2年後にブラジルで開催されるコンフェデレーションズ杯の出場権も獲得。


今大会の詳細の成績
アジアサッカー連盟の今大会の関連ページ
日本サッカー協会の今大会の関連ページ
今大会の日本代表23名(日本サッカー協会のHPより)
出場16チームの最終登録メンバー(各国23名)

〔写真はロイターより〕


                             *  *  *  *  *


忌まわしき思い出の地で因縁の相手に雪辱

今大会の試合をたくさん見ましたが、現在のアジアの勢力図は中東勢が凋落し、日本・韓国・豪州の3強時代に突入したような気がします。韓国と豪州に対する個人的な感想を述べると「韓国は負けたくない相手、豪州は勝ちたい相手」です。以前にも述べましたが、W杯のアジアの出場枠(4.5)やW杯予選のシステムや日韓両国のアジアにおける相対的な地位などを考慮すると、韓国とは本当の意味で真剣勝負を戦う機会は、実は意外と少ないです。極端な話、もしW杯最終予選で同組になって韓国に負けても、他の国にしっかりと勝利を収めれば本大会に出場できます。だけど、過去に歴史的に因縁のある玄界灘を挟んだこの国に無抵抗で白星を献上するのは、絶対に国民感情が許さないはずです。韓国は、理屈抜きで意地とプライドを賭けても負けたくない相手なのです。きっと彼らだってそう思うでしょう。

では、なぜ豪州を「勝ちたい相手」と表現するのかというと、現実的な理由があるからです。主に欧州系の白人移民で構成されている豪州は非常に体格とフィジカルが優れてます。更に、代表選手の殆どが欧州のクラブに所属しており、高いレベルのリーグでプレーしております。ある意味、彼らはアジアというよりも、欧州のチームと表現した方が適切なのかもしれません。なお、豪州の1月12日発表のFIFAランキングは26位です(日本は29位)。25位以内には欧州のチームが16ヶ国あります。つまり、豪州は欧州選手権に参加してもおかしくないレベルなのです。それに、アジアの代表チームは、W杯の1次リーグでは優勝を争うシード国と欧州の中堅国と必ず同組になります。決勝トーナメントに進出するには、シード国よりも欧州の中堅国を倒す必要があります。なので、仮想敵国である豪州に公式戦で勝てないようでは、W杯で勝ち抜くことは難しいです。

更に、豪州には苦い思い出があるからです。それは、今から5年前の2006年6月12日、ドイツW杯1次リーグ初戦で1-3の痛恨の逆転負けを喰らった、あの「カイザースラウテルンの悪夢」です。日本は、白星を皮算用にしていた相手に終盤に立て続けに失点を喰らってまさかの惨敗。甚大なダメージを被った日本はチームが内部崩壊し、事実上の終戦。皮肉にも、今回の豪州は世代交代が殆ど進んでないので、あの時のメンバーが大勢名を連ねてます。復讐の機会を伺っていた我々にとっては、かえって好都合でした。また、今大会の開催地は、日本サッカー界にとって永久に忘れらない因縁の地です。今から18年前の1993年10月28日、このドーハで開催された米国W杯アジア最終予選。日本は、イラクとの最終戦に勝利すれば悲願の本大会初出場が達成出来たが、まさかのロスタイムの失点で2-2で引き分け。いわゆる「ドーハの悲劇」で、日本はあと一歩で夢が潰えました。何としてでも、この地で彼らに勝利して、過去の屈辱の歴史を清算したいところでした。

前半は、明らかに豪州のペース。かつて浦和を率いてJリーグと天皇杯とACLを制した経験のあるホルガー・オジェック監督は、案の定、日本の弱点である守備を痛めつける為、ハリー・キューウェルとティム・ケーヒルを目掛けて徹底的にロングボールを放り込んできました。単純明快な手口でしたが、日本はこぼれ球を拾えず、更に豪州はしっかりとした足元の技術もあるので、中々ボールを奪って有効な攻撃が出来ず、苦しい展開に陥ります。日本は豪州の攻撃を喰らってピンチを幾度も迎えますが、DF陣の体を張った守備とGK川島永嗣の再三のファインセーブで、辛うじて事なきを得ます。後半の立ち上がり10分近くは更に戦局が悪化し、豪州の迫力ある攻撃に日本は防戦一方。ゴールマウスが日本の12人目の選手として活躍するほどでした。だが、この後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は、誰もが予想しなかった意外な作戦に打って出ます。

まず、負傷した香川真司の代役でイマイチ機能しなかった藤本淳吾を岩政大樹に交代。システムを大幅に変更するのかと思われたが、なんと今野泰幸を左サイドバックに移動し、このポジションに入っていた長友佑都を一つ前のポジションにずらします。更に、この位置に入っていた岡崎慎司を藤本の位置に変更。1人を交代させただけでしたが、布陣をそのままにして大幅に選手の配置を変更しました。これが見事に当たります。後半21分、左からのクロスに合わせた岡崎のヘディングが僅かにゴールの枠を外れますが、まるでエンジンが2つ搭載されているかのような運動量とスピードを誇る長友が配置転換によって甦生し、左サイドを完全に支配して攻撃が活性化します。ただ、日本は後半27分にDF陣の連携ミスからキューウェルに1対1の決定的な場面を作られます。しかし、この大ピンチを鋭い反応を見せた守護神川島が阻止。その後も、豪州のパワープレーを体を張って凌いで、結局両チーム無得点のまま延長戦に突入します。

延長に入ると豪州の運動量は目っきり落ちますが、執拗にパワープレーを仕掛けます。延長戦前半8分、ロビー・クルーズがヘディングを放ちますが、またも川島が弾き出して辛うじて難を逃れます。そして、延長後半4分、遠藤保仁から縦パスを受けた長友がドリブルを仕掛けて絶妙なクロスを送り、前田遼一に代わって初戦のヨルダン戦以来久しぶりに出場した李忠成が左足で鮮やかなダイレクトボレー。このシュートに一歩も動けなかったGKマーク・シュワルツァーは、ボールの軌道を黙って見送ることしか出来ず、ついに日本は均衡を破ります。この時のシュワルツァーは、18年前にオムラム・サルマンのヘディングシュートに身動きが取れなかった松永成立を彷彿させられました。李の芸術的なシュートもさることながら、長友からクロスを貰う前に相手DFを前に釣り出した巧みな動きも評価すべきです。しかし、日本は延長戦後半ロスタイム、岡崎のハンドから自陣ペナルティエリア付近でFKを与えます。まるで、18年前のイラク戦や今大会準決勝の韓国戦を彷彿とさせられる嫌な展開。だが、日本は豪州の猛攻を体を張って執念で凌ぎ切り、ついにタイムアップの笛。日本は苦闘の末に、大会最多となる2大会ぶり4度目の優勝を果たしました。

それにしても、ザッケローニ監督の手腕は本当にあっぱれですね。中東で1月開催となった今大会は、日本など東アジア勢にとっては極めて悪条件でした。ただでさえこの時期はオフシーズンなのに、選手の負傷者が続出して満足な合宿を行えないどころか、強化試合すら組めずに準備不足でした。更に、南アW杯での日本はアテネ五輪世代が中心だったので、必然的に世代交代を求められてました。とはいえ、3位以内に入らないと次回大会の予選免除の特権を得られません。なので、今大会は、チーム全体を成長させながら、最低限の成績も求めなくてはならず、同時並行の難しい作業でした。それだけに、優勝という最高の結果を出しただけでなく、北京五輪世代にスムーズに切り替える事が出来たのは高く評価すべきです。今大会優勝したおかげで、再来年のコンフェデレーションズ杯の出場権も獲得出来たのは、W杯本番を見据えると非常に大きいです。延長やPK戦にまで縺れ込んだとはいえ、ライバルの韓国と豪州に勝利したことも素直に評価できます。課題だったCBは、大会前に負傷者が続出したので完全解決とはいきませんでしたが、現在22歳の吉田麻也を思い切って抜擢したのは収穫です。

最終的に全6試合も戦った今大会の日本は、出場停止や負傷者以外は基本的に先発選手を固定したので、チームとしての軸をある程度作れました。一方、登録23人中21人も起用。ザッケローニ監督は、たとえ選手が失敗しても決して見捨てず、むしろ選手の能力を信じて次にチャンスを与えました。選手も監督の信頼にしっかりと応えました。その結果、決勝トーナメント以降の3試合は交代選手が得点を取り、まさに日替わりヒーローの誕生となりました。そして、南アW杯の時に選手の間から自然と生まれた団結力が、今大会で様々な危機を乗り越えたことにより更に強固になったようにも思えました。この良い流れを、7月にアルゼンチンで開催される南米選手権(コパアメリカ)と、9月から開幕するブラジルW杯アジア3次予選へと繋ぎたいです。そして、何と言っても、3月5日から開幕するJリーグへの関心が高まれば本当に最高ですね。

もし、今の日本に不安材料を挙げるならば、ザッケローニ監督の評価が急上昇してが欧州のクラブに引き抜かれることだと思いますね。アジア王座を奪還したことによって、日本国民はザッケローニ監督に絶大な支持を寄せているだけに、日本協会が契約面で不手際が無い事を本当に祈りたいです。



▼アジア杯の歴代成績
(東南アジア4ヶ国で開催された前回の2007年第14回大会から、開催時期が五輪開催年から五輪前年に変更)
                         優勝          2位         3位       日本の成績
第 1回(1956年)香港大会         韓国         イスラエル      香港       不参加
第 2回(1960年)韓国大会         韓国         イスラエル      台湾       不参加
第 3回(1964年)イスラエル大会      イスラエル      インド         韓国      不参加
第 4回(1968年)イラン大会         イラン         ビルマ        イスラエル   予選敗退 ※注1
第 5回(1972年)タイ大会          イラン         韓国         タイ       不参加
第 6回(1976年)イラン大会         イラン         クウェート      中国       予選敗退
第 7回(1980年)クウェート大会       クウェート       韓国         イラン      不参加
第 8回(1984年)シンガポール大会    サウジアラビア   中国         クウェート    不参加
第 9回(1988年)カタール大会       サウジアラビア   韓国         イラン      1次リーグ敗退 ※注2
第10回(1992年)日本大会         日本         サウジアラビア   中国       優勝
第11回(1996年)UAE大会         サウジアラビア   UAE          イラン      準々決勝敗退
第12回(2000年)レバノン大会       日本         サウジアラビア   韓国       優勝
第13回(2004年)中国大会         日本         中国         イラン      優勝
第14回(2007年)東南アジア4ヶ国大会  イラク        サウジアラビア    韓国       4位
第15回(2011年)カタール大会       日本         豪州          韓国       優勝

・優勝回数
4回:日本(1992年、2000年、2004年、2011年)
3回:イラン(1968年、1972年、1976年)、サウジアラビア(1984年、1988年、1996年)
2回:韓国(1956年、1960年)
1回:イスラエル(1964年)、クウェート(1980年)、イラク(2007年)

注1)1968年第4回イラン大会の予選に参加した日本はB代表なので、日本サッカー協会は国際Aマッチには認定してません。
注2)1988年第9回カタール大会の本大会に参加した日本は実質的な大学生選抜なので、日本サッカー協会は国際Aマッチには認定してません。

※現在イスラエルは1992年から欧州連盟(UEFA)に加盟してますが、1956年~1974年まではAFCに加盟していたので、1968年第4回イラン大会まで同国はアジア杯に参加してました。
  2006年からアジアサッカー連盟(AFC)に加盟した豪州は、前回2007年第14回東南アジア大会からアジア杯に参加。


・関連記事
今大会を振り返って感じたこと(中) 「求む、中澤の後継者」
今大会を振り返って感じたこと(下) 「スムーズな世代間の融合」



☆日本vs豪州のダイジェスト
 決勝点を挙げた李忠成の矢を放つパフォーマンスは大会前に負傷離脱した広島の元同僚の槙野智章も喜んでいるでしょう。



☆李忠成のボレーシュートは、2002年の欧州CL決勝戦のレアル・マドリードvsレバークーゼン戦で
 ジネディーヌ・ジダンが放ったスーパーシュートを彷彿とさせられました。
 (2002年5月15日 @スコットランド/ハムデン・パーク)

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6 コメント

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今大会ほど・・・ (elinor-marianne)
2011-01-31 09:26:20
 猫なべ様の記事を心待ちにした日々は、ありませんでした。いや、それまでもそれなりに熱心に読んでいた方だと思うのですが、昨日の記事も含めて、知りたいことやすでに知っていること、試合の意味や背景さえもすべておさらいでき、代表戦がいつもよりず~~~っと楽しめました。

 私自身も、代表戦よりも欧州チームや人を好きになることが多かったので、日本代表に惹きつけられることは、あまりなかったからです。

 今の日本代表、強いというのは、もちろんなのですが、本田、長谷部、香川、遠藤、長友、内田、岡崎など、魅力的な選手が多い。

 彼らのコメントを聞いても、浮ついたところがなく、常に反省点を改善しようとする誠実さや、チームメイト、監督、スタッフを立てる心の余裕がある。自分だけがスターになろうとは、決してしていないんだなぁ、と信頼が増すし、妙なノリのひょうきんものがいないのも、実は日本人の心的リズムに合っている気がします。

 彼らの姿勢には、とても好感が持てるし、日本人として誇りを感じることのできる代表選手達だと思います。素晴らしい、の一言です。

 川島と内田は、どんどん良くなってきて、本当に試合毎に成長していることが、見て取れました。
 
>復讐の機会を伺っていた我々にとっては

 猫なべ様から、復讐なんて、不穏なことばが繰り出されるとは、思っていませんでしたので、笑ってしまいました。

 香川君、思いがけず重傷みたいで、全治三ヶ月との報に心を痛めています。怪我をした場面に記憶がなかったので、あの時も、なぜ交代したのか、わからなかったけど、どこで負傷していたのか・・・。

 世間では人気があるようですが、私は、松木さんがダメでした。セルジオさんが、名波さんにしか話しかけないのも、個人的にうけました。名波さんは、声もソフトで落ち着いていて、良かった気がします。 
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アジア杯制覇 (まったり屋)
2011-01-31 22:25:16
猫なべさんこんばんは。
我らがサムライブルー、見事にアジアの頂点に輝きました。

大会前にほとんど全体練習もできず、テストマッチも無しの正にぶっつけ本番という“アジア杯をなめとんのか?JFA?!”と言いたくなる程の酷いバックアップ体制。

ですが、そんなロクでもない環境を公に不満を表すこともなく、勝ち点3を確保するための “予定調和試合”と目されていた序盤戦で、予想外の大苦戦をしながらも言い訳の一つも溢さず、試合を重ねる度にその持てる実力を世界に示した日本代表チーム。

ホスト国カタール、宿敵韓国、ドイツW杯で大きな借りのあるオーストラリア、彼らを倒しての優勝。
日本代表は私たちの誇りです。

猫なべさんの仰るとおり、ドーハとはJリーグ創生期からの因縁の地。
日本サッカー界のトラウマの聖地(?)ともいえるこの地で

1.試合終了間際に追いつかれるもその後PK勝利
→アメリカW杯を逃したトラウマ再燃!?と思われたが、その後PK勝ちしたことで南アフリカW杯のトラウマ払拭。

2.決勝の序盤から豪州のパワープレイにドイツW杯の悪夢再燃?
→川島をはじめとするDF陣たちが絶体絶命のピンチの数々を跳ね返した上に、唯一と言っても良いチャンスをモノにして勝利

因縁の地であるドーハで嬉しすぎる私たちの代表の活躍のおかげで、ドーハが大好きになったのは私だけではあるまい(笑)

昨年秋、Jの控え選手を中心としたチームで初優勝したアジア大会もそうですが、日本サッカーの底力を見せつけられたこの数ヶ月。

この調子で行けば、2014年のブラジルW杯でベスト16の壁を突破することも夢では無くなってきました!
ホントは岡田前監督が言ったベスト4と言いたいのですが、流石にそれはまだ・・・(苦笑)

今大会の優勝で2013年の開催されるコンフェデ杯の出場権を獲得できました。ホスト国ブラジル以外では最初に出場決定!
ドイツW杯、南アフリカW杯でも予選突破一番乗りは日本代表ですし、実に気分が良いです♪

気は早いですが、是非地元ブラジルと同じ組になって、2005年のコンフェデ杯の決着を着けたいですね。

今大会も猫なべさんの深い知識とタイムリーな更新にアジア杯を堪能できました。
このサイトに出会えて良かったと改めて感謝申し上げます。

これからも素晴らしい記事の数々を期待しています。
いつもありがとうございます。
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コメントありがとうございます (猫なべ)
2011-01-31 22:41:04
こんばんは、elinor-marianneさん

1995年のボスマン判決以降は移籍が活発化したので、世界中の有名選手が欧州のクラブに集中する傾向となったので、
今の時代は代表よりもクラブの方がレベルが高いと思います。
それに、選手を拘束出来る日数に限りがある代表チームの指導は、クラブチームとは異なる難しい作業です。

それだけに、控え選手のモチベーションの維持は、指導者の腕の見せ所だと思います。
主力選手と控え選手の温度差があると内部崩壊しますから。
ジーコ時代の頃の「海外組vs国内組」のような不毛な争いが今回のチームに無いのは、
監督と選手との間に信頼関係が成立し、適切な競争原理が働いているからだと思います。

今夜、成田空港で選手団が帰国したニュースを見ましたが、今大会出場してない権田修一と森脇良太の2人に優勝杯を持たせて
先頭で凱旋させたシーンは実に粋な計らいだと思いました。
こういう所にザッケローニ監督の選手に対する気配りを感じましたし、今回のチームの本当の意味での結束の強さを感じました。

あと、松木さんは解説者ではなく、応援団長だと思って下さい(笑)。
ちなみに、松木さんが今大会のシリア戦で「中東にはふざけたロスタイムが存在する!!」と力説したのは爆笑しましたww
返信する
コメントありがとうございます (猫なべ)
2011-01-31 23:29:15
こんばんは、まったり屋さん

世代交代が殆ど進んでない今回の豪州は、裏を返せばチームとしては完成していたので、
間違いなく日本の最強のライバルだったと思います。
(対照的に、若い世代が中心の韓国は、将来が怖いと思います)。
当然、5年前にカイザースラウテルンで惨敗したあの試合に出場した選手もたくさんおります。

ティム・ケーヒル、ハリー・キューウェル、マーク・シュワルツァー、
ルーカス・ニール、ブレット・エマートン、ルーク・ウィルクシャーの6人です。

これだけの豪華な面子を揃えているからこそ、あの屈辱をどうしても晴らしたかったので、
苦戦したとはいえ彼らに勝てたのは素直に嬉しいですね。
もし、また負けたら、豪州との真剣勝負にもう2度と勝てないような気がしましたから。
しかも、日本は若い選手がケーヒルやキューウェルら欧州のトップで活躍している
選手を相手にマッチアップ出来たので、きっと血や肉になると思いますね。

そして、鬼門であるドーハの地で栄冠を勝ち得たのは本当に嬉しいですね。
18年前のあの出来事を知らない今の若い世代の方にとっては、これからドーハの事を
「李忠成が芸術的なボレーシュートを決めて優勝した場所」
として永遠に語り継がれる事になります。
若い世代の選手が、自らの力であの悪夢を上書きしてくれた訳ですから、
あらためて今回の優勝は素晴らしいことだと実感いたします。

今後は、7月のコパアメリカ、再来年のコンフェデ杯と2度も南米の地を踏んでタイトルマッチを戦えるので、
今度こそ日本協会は真剣に準備をしてほしいと思います。
そして、今よりも更に強くなって、3年後にブラジルの地に乗り込んで
世界を相手に真っ向から戦ってほしいです。
返信する
溜飲を下げる勝利ですね (こーじ)
2011-02-02 00:14:52
 トーナメントに入って開催国相手にアウェーの判定を乗り越え、宿敵・韓国に勝ち、オーストラリアにリベンジしての優勝ですからホントに溜飲が下がる思いですよね。

 個人的に長谷部の適応能力を褒めたいですね。
 シリア戦や韓国戦の理不尽ならジャッジに激高する事無く冷静に抗議したからか、埋め合わせのPKをもらえましたので。

 これまでは判定に感情的になって異を唱えるのが‘闘志溢れる’などと誤解されてましたが
判定は覆りませんから、感情的になる方が不利になるというのをドイツで分かっているのでしょうね。

 ザック監督は韓国戦で5バックを採用して最後に追い付かれましたが、しっかりオーストラリア戦では対処しましたからね。

 にも拘わらず杉○氏は早くもイチャモンをつけ始めてますね。
 まぁこの人にとっては守りに入る事自体が悪なのでしょうけど。
返信する
コメントありがとうございます (猫なべ)
2011-02-02 21:06:23
こんばんは、こーじさん

日本の今大会の優勝が過去の3回と異なるのは、韓国と豪州の2つの強豪国を倒したことに尽きると思いますね。
ただでさえ、豪州がAFCに入ってタイトルの価値が上がり、尚且つ韓国は大勢の選手が欧州のチームに移籍しているので、
延長戦まで縺れ込んだとはいえ彼らに勝って戴冠出来た事は素直に評価できます。

キャプテン長谷部は本当に頼もしくて立派ですね。
南アW杯の時は、大会前の最悪だった状況を変える為に、荒療治という意味で中澤から長谷部に主将を交代しました。
南アW杯は長谷部よりも年長者がいたので少しやりづらかったみたいですが、
ザッケローニ体制以降はチームの中でも年長者の立場となった長谷部は持ち前のキャプテンシーを十分に発揮してます。
特にヨルダン戦以降は、長谷部の発案でミーティングを開いた事が切っ掛けで、チームの団結力がより強固になったそうです。
これも、南アW杯でベスト16入りした財産を良い形でしっかりと引き継がれている証拠だと思います。


あと、三流オカルトライターの杉○茂樹氏のポエムは読みましたよ。
http://blog.livedoor.jp/sugicc402/archives/3402802.html

もはや、言いがかりに等しい駄文ですね。
岩政を投入したザッケローニ采配を「当然だ」と低評価したのには、心底呆れました。
一応、この方は戦術に精通されているらしいですが、だったら彼は岡田監督時代に
あの選手起用方を主張しなかったのかが不思議ですね。
(岩政、今野、長友、岡崎は岡田監督時代からの選手ですから)

世間の耳目を集める為に非現実的な主張をするくせして、自身の主張を正当化する為に
後出しジャンケンをするから、本当にタチが悪いです。
目の曇ったこの人はもう筆を折るできですね。
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