うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
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スペインがチェコに完勝してデビス杯2連覇を達成

2009年12月09日 | テニス
◆男子テニス国別対抗戦・2009デビスカップワールドグループ 決勝
(2009年12月4~6日 @スペイン・バルセロナ)

スペイン 5-0 チェコ (サーフェス:クレーコート、インドア)
1 ○ ラファエル・ナダル 3(7-5 6-0 6-2)0 ● トマス・ベルディフ
2 ○ ダビド・フェレール 3(1-6 2-6 6-4 6-4 8-6)2 ● ラデック・シュティエパネック
3 ○ フェリシアーノ・ロペス、フェルナンド・ベルダスコ 3(7-6(7) 7-5 6-2)0 ● トマス・ベルディフ、ラデック・シュティエパネック
4 ○ ラファエル・ナダル 2(6-3 6-4)0 ● ヤン・ハジェク
5 ○ ダビド・フェレール 2(6-4 6-2)0 ● ルーカス・ドロウィー
〔通算対戦成績・スペインの4勝2敗〕 ※旧チェコスロバキア時代も含む

※スペインは昨年に続いてデビスカップを2年連続4度目の優勝。


                           *  *  *  *  *


それにしてもスペインは本当に呆れるほど強すぎます。まあ、今回はスペインの地元開催だったので、得意のクレーコートを選択した時点で殆ど勝負が見えてましたけどね。なにせ、今回の勝利で、スペインはこのデビス杯において、クレーコートでの試合では20連勝、祖国スペインでの試合も1999年から18連勝ですから。しかも、今回のスペインは、エース格の世界ランキング2位のラファエル・ナダルだけでなく、9位のフェルナンド・ベルダスコ、17位のダビド・フェレール、47位のフェリシアーノ・ロペスと世界の上位の選手を多数擁してます。決勝戦のメンバーに選出されませんでしたが、16位のトミー・ロブレドと23位のフアン・カルロス・フェレーロもおりますので質量ともに他国を圧倒してます。チェコも12位のラデック・シュティエパネックと20位のトマス・ベルディフの2枚看板を擁してますが、残念ながら今回は太刀打ちできませんでした。やはり、デ杯のような国別対抗戦となると、選手層の厚さが当然ものを言います。

ただ、今回はチェコにも勝機が無かった訳ではありません。ナダルは先週行われたATPツアー最終戦では、1セットも奪うことなく3連敗を喫して惨敗するなど不調でした。しかも、抽選の結果、ナダルは初日では第1試合でした。ベルディフには最近4連勝していたとはいえ、不安がありました。だが、この試合の第1セットでの攻防が、両国の運命を分けたといっても過言ではないです。第1セットの5-4から、ベルディフの放ったショットがラインジャッジのコールで際どくアウトにされ、ナダルに5-5と追いつかれたシーンが勝負の分かれ目となりました。その後のベルディフはサーブが乱れるなど一気に崩れ、ナダルが完全にペースを支配しストレートで勝利。この勝利でスペインは流れに乗ります。この日意外な起用となったフェレールが、第2試合目でランキングでは格上のシュティエパネックに対して2セットダウンを奪われながらも、4時間17分の死闘の末に大逆転勝利。最終セットはシュティエパネックが有利でしたが、肝心の場面で凡ミスを重ねて自滅。実質的に初日でスペインの優勝が決まったのも同然でした。

近年の戦力の充実ぶりをみると、暫くはスペインの天下が続くような気がします。前年のアルゼンチンとの決勝戦では負傷の為ナダル抜きでの達成でした。今年はそのナダルがエースとしての責任を全うし、チームとしての団結力を見せ付けての快挙達成です。しかも、他国と違って、スペインはデ杯には力を入れてます。現在スペインに対抗できるのは、アルゼンチン、ロシア、米国ぐらいでしょうか。来年の組み合わせをみると、スペインはアルゼンチンとロシアの勝者と準決勝で対戦する事が予想されます。世界王者に対する包囲網が構築されましたが、果たしてこれを打ち破ってスペインはデ杯3連覇を達成できるのでしょうか? 是非とも注目したいところです。

〔ATPランキングは2009年12月7日現在〕

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