うんどうエッセイ「猫なべの定点観測」

おもに運動に関して、気ままに話したいと思います。
のんびり更新しますので、どうぞ気長にお付き合い下さい。

既に開幕していた今年のACL

2010年03月05日 | サッカー(クラブ)
◆サッカー・AFCチャンピオンズリーグ2010 グループリーグ第1節(2010年2月23&24日 @アジア各地)

・E組
城南一和(韓国) 2(1-0)0 川崎
得点者:城南一和)35分 マウリシオ・モリーナ、78分 ジェナン・ラドンチッチ

・F組
鹿島 1(1-0)0 長春亜泰(中国)
得点者:鹿島)43分 中田浩二

・G組
水原三星(韓国) 0(0-0)0 ガンバ大阪

・H組
広島 0(0-0)1 山東魯能(中国)
得点者:山東魯能)77分 韓鵬

〔写真はアジアサッカー連盟より〕


                           *  *  *  *  *


バンクーバー五輪の期間中に、あまり世間的には注目されずにひっそりと始まっていた今年のACL。今年は南アW杯の関係で例年よりも1週間早く開幕しました。また、スケジュールもグループリーグ&決勝トーナメント1回戦は約1ヶ月も前倒しされてます。なので、参加チームに在籍している各国の代表選手は、移動や時差などで体調管理が大変だと思います。また、参加チームもかなりキツイ日程なので、選手層が薄いチームはやりくりが大変でしょう。とはいえ、ACLはアジアの覇権を賭けた国際試合です。国内リーグでは味わえない厳しい戦いとなり、長丁場の戦いを通じてチーム全体が強化され、選手も逞しくなる機会となるはずです。

昨年Jリーグ3連覇を達成した鹿島。この日は前年のACL決勝トーナメント1回戦のFCソウル戦で小笠原満男が一発退場したこともあり、この日の試合にも出場停止処分が適用されたので司令塔が不在でした。ホームの鹿島は守備一辺倒だった長春亜泰に攻め倦みますが、FKから中田浩二の頭で決めて先制。虎の子の1点を悠々守りきって、今節の日本勢で唯一の勝利を挙げる好スタート。鹿島は国内では無類の強さを誇りますがアジアではからっきし弱い典型的な“内弁慶チーム”なので、悪名を払拭できるのかが見ものです。

一方、同じ日に敵地で開幕を迎えた昨年Jリーグ2位の川崎。城南一和相手に攻め込む時間はあったものの0-2で完敗。今年から加入した稲本潤一も代表合宿の関係でチームに溶け込む時間も少なかったこともあり、周囲との連係はイマイチ。また、中村憲剛がこの試合で顎を骨折して暫く戦線離脱するなど踏んだり蹴ったりの結末でした。

今年が初のACL参戦となった広島。平日の真冬のホームゲームとしては異例の大入りでしたが、残念ながら初陣を飾ることは出来ませんでした。試合は広島得意のパスサッカーで押し気味でしたが、山東魯能がよく守って決定機を作らせません。そして、後半のCKから失点を喰らった広島は最後まで堅守を崩せずに最小得失点差で敗戦。広島の組は強豪揃いなので、ホームゲームで白星を落としたのは痛恨です。また、広島は選手層も決して厚くないです。広島の次の相手は昨年ACL優勝の浦項と敵地での対戦なので、早くも正念場を迎えました。

一方、同じ日に敵地で初戦を迎えたのが一昨年優勝のガンバ大阪。水原三星との対戦はお互いが激しく攻め合う好試合でした。スコアレスドローは上々の出来でしょう。だけど、途中で負傷者が続出したのは西野朗監督にとっては大誤算でしょう。今季のガンバは効果的に選手を補強して選手層を厚くしたので、宇佐美貴史など若い力でカバーできるのか見ものです。ただ、毎年恒例のことですが、シーズン途中でブラジル人選手を中東のオイルマネーで強奪されたら心配ですけど・・・。

今節の日本勢4チームの成績は1勝2敗1分なので芳しくはありませんでした。やはり、シーズン開幕前だったのが内容的にも低調でした(東アジア各国も開幕前なので同条件ですが・・・)。グループリーグは2位以内まで入れれば次のラウンドに進出できるので、初戦を落としたチームは連敗を避けたいところです。今年のACLの決勝は昨年と同様に国立競技場です。最低でも決勝に進出しないと観客動員が心配されるので、ホスト国としての面目を保ちたいところ。そして、日本勢がアジア王者の地位を奪還して、UAE開催のクラブW杯に出場したいですね。

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