昨年の夏、職場が移転し、迎えた初めての冬。
こんなに職場が寒くなるとは思わなかった。
私は北側にいるのだが、南側のフロアは暖かいらしい。
それは去年までいたビルも同じだった。
私は南側にいたので、冬もぬくぬくで、寒さや冷えとは無縁だった。
だが、今のビルは外気を取り入れているので、天気が悪い日は、メチャ寒くなる。
ビルの冷暖房を管理している部署に訴えても、会社の方針としてウォームビズを推進しているので、どんなに寒くても温度を上げることはできないらしい。
同じビルに入居している他の会社は、そんなウォームビズの決まりはないので、温度を調節してもらえるらしい。
うちの会社は、社員の健康より温暖化防止の方が大事だと考えているわけだね。
中でも特に寒さが厳しいのが、会議室だ。
会議をするときは、ひざ掛けや肩掛けを持参して参加しなければ、会議が終わる頃には体が冷え切ってしまう。
会社に風邪をひきに来ているみたいだ、と言っていた同僚がいたけれど、まさにそんな感じ。
そして、寒いと言っているのは、女性社員だけではない。
窓際に座っている男性の課長たちが、位置的に一番寒いらしく、耐えられない日はジャケットを着て仕事をしている。
派遣社員の男性も毎日ジャケットを着ている。
体調も崩しており、休みがちだ。
今のところ、体調に影響が及んでいるのは派遣社員の男性だけだが、風邪やインフルエンザでバタバタと社員が倒れていったとしても、室内温度を上げてよいという許可は出ないだろう。
クールビズはいいことだと思うが、寒さに耐えながら仕事をしなければならないウォームビズは、おかしいと思う。
クールビズを推進して社内で熱中症になることも考えられるが、病気になる確率は、ウォームビズのほうが圧倒的に高いと思う。
暖房の入れ過ぎでフロア内が夏のように暑くなるのは間違っているが、快適に仕事ができる適温にすればよいだろうと思う。
外の気温によって屋内温度が左右されるなら、例えば、絶対20度を守らなければならないという考えはおかしい気がする。
冷暖房設備が古いと、片側のフロアだけ温度調節するということができない場合もあるかもしれないが、体調を崩してまで、エコを推進することに意味があるのだろうか?
それとも、エコのために、人間は忍耐強くならなければ、地球を救えないし、生き残れないのだろうか?
まあ、何を言っても職場の寒さは改善されないと思われるので、冷え対策として、湯たんぽと、パソコンのUSBポートを利用して温かくなるひざ掛けを購入した。
湯たんぽは、ケチって小型の安いものを買ってしまったのだが、一部分しか温まらないので、大きいタイプにすればよかったと後悔。
ひざ掛けも、ほんわり温かくなる程度。
会社のパソコンにUSBコードを差して暖をとってよいのかわからないのだが、今は誰にも指摘されていない。
注意されたら、ひざ掛けは家で使うつもり。
春まで、あと3ヶ月。
なんとかこれらの器具で、職場の寒さを乗り切らなくては!