こんにちは!
ぬけヨガの、しちみです。
ヨーガ三昧な日々を堪能しようと、1カ月近く、インドのリシケシに行ってきました。
『みなぎるインド、リシケシ2017』その1 〜近い近いっ!!!〜
夜中にデリーの空港を出て、予約していたタクシーでリシケシへ。
あとになってわかったのですけれど、
このタクシー、ずいぶん上等なものだったと思います。
乗り心地はいいし、後ろのシートはひとりずつ独立してゆったりしているし、
ドライバーさんの腕はいい(はずだ)し(怖かったのは交通事情……ということで^^;;)
最初に滞在するアシュラムが契約しているタクシー会社とのことだったので、
インドが初めてのわたしたちには、何より"安心"でした。
近い近いっ!とひーひーいいつつ、
車の窓から夜のインドをずーーーっと眺めていました。
デリーの街中を突っ切っている間は、
目にはっきり見えるほど空気が汚れていて、
タクシーのなかはエアコンディショナーが働いてくれているのだけれど、
それでも途中からは息苦しいくらいひどくなってきて、
ドライバーさんに悪いなぁと我慢していたのだけれど、
何度かマスクをしちゃいました。
窓の外を流れていく道端では、
人がわさわさ歩いていたり、
オートリキシャスタンドに人が集っていたり、
屋台のような商店はお店をひろげていて、
空気の悪さとか混雑している道路とか、
まったく"お構いなし"の風情です。
むしろ、ごきげんな感じが伝わってきます。
郊外に出て、並木道が続くようになると、
少し交通量も減ったようで、
ビービークラクションの音もいくらかマシになります。
(追い抜くときの合図など会話としてビービー鳴るので、決して静かではなく……^^;;)
しばらく走ると明るい場所が見えてきて、
ちいさなお店がひしめきあっているような、
その間の奥へと続く細い道沿いに家が並んで人が住んでいるような気配があり、
また並木道が続き、
しばらく走ると明るい場所が見えてきて……
そんな集落をいくつもいくつも通り過ぎていきます。
並木道、と言っても、生えている木は、
軒並み、巨木。
わっさ〜と枝をひろげ、
ぐんぐん空に伸び、
ふっさふさの葉や花を風に任せて揺らし散らし、立っています。
交通量の多いところでも、
空気の悪さにおどろくようなあたりでも、
樹々はおおきくのびやかに当たり前のように立っていて。
ああ大地が豊かなんだなぁと、
何度もなんども、思わされます。
みなぎっている、大地。
ひろいひろい大地のうえを
縦横無尽に……と言いたくなるほど自由な感じで道路は走っているのか、
同じところをぐるぐるまわっているような気がしたり、
北へ向かうはずが南へ進んでいるかもしれないなぁと思ったり。
もともと方向性に不自由なわたしは、
もうどこへ連れて行かれようとそこがリシケシだ!と思うほかないなぁっていうくらい、
前に進んで右折して、
さらにUターンするように道を変えて……東西南北なんてどこの話?状態です。
地図、どんななってるんだろ〜。
デリーからリシケシまで6時間くらいと聞いていて、
3時間少したったころ、
ドライバーさんは休憩所に車を停めました。
何度も窓からの眺めに登場するうち、
「ああ、これが日本でいうドライブインのようなものなのかもしれないな」
と思い至った、
ちょっとひろめの青空食堂みたいなところ。
それぞれお手洗いを借りて、
にこにこ近づいてくる犬と話したり、
ドライバーさんがなんとなくチャイでも飲めば?的な感じでいるので、
チャイを注文してみたり。
甘〜くておいしいチャイをいれてくれたお店の人に、
「この犬の名前は何ですか?」
ときくと、
「This is a dog!」
……満面の笑みで。
うん。
知ってる。
犬なのはね、知ってるよ。
んと、その犬を名前をね……でもま、いっか。
犬は犬だよね。
みたいなことに、このあと、何度も遭遇しましたよ。
きれいな花が咲いているので花の名前を尋ねると、
にっこりうなずいて、
「This is a flower!!(どや!)」
うん。
花、ですよね。
おおきなハヌマン像の前でおじさんがにこにこ何か話してくるので、
このハヌマンは何メートルくらいあるんでしょうねなんて言うと、
胸を張って、
「ハヌマンジ!」
そう。
ハヌマンさんですよね。
なんかもう、すてきなんですよ〜☆
ものすごく親切に、
胸を張って自信たっぷりに、
教えてくれる感じがすてきすぎ◎
そんなこんなで5時間半くらいでリシケシのアシュラムに到着し、
ってことは朝の5時すぎくらいで、
まだ暗いなか、
どこからかマントラが聴こえてきて、
水の流れる音が………ガンジス河!??
ガンジス河の流れる音が、聴こえているの???
うわぁ、うわぁ、うわぁ!
インドに来たんだ、とハッキリ感じました。
ここは、インドなんだ!
逸る気持ちに踊り出しそうになりながら、
門番さんから鍵を受け取り、ひとまず部屋へ。
これから12日間は、相部屋です。
Puja(祈り)の部屋と、元キッチンだったらしい部屋と、ベッドルームと、バスルームと、玄関ホール。
案外、ひろいスペースに、ベッドがふたつ。
朝、5時すぎからPujaが始まるときいていたので、
荷物をとくのもそこそこに外に出て、
そこでばったり出会ったヴェーダーンタの先生(スワミジ)とテンプルへ。
ガンジス河の音がどんどん近くなってきて、
暗くてまだ見えないけれど気配を感じて、
眠気も移動の疲れも忘れるくらい気持ちがアップしちゃって。
案内してもらったキールタンルームでは、
サンヤーシーの方がひとりで繰り返しクリシュナの名を唱えていました。
かつては24時間途絶えることなく続いていたそうで、
サンヤーシー(世間的な義務や所有を手放し、学びに没頭する人)なら誰でもこのキールタンルームで神の名を唱えることができて、
唱えることで食事を供されるそうで、
サンヤーシーの人たちが食べものに困らないように、
というこのアシュラムの創設者による配慮なのだそうです。
キールタンルームからさらに奥にあるシヴァ神のテンプルでは、
朝のPuja(祈りの儀式)が始まっていました。
Pujaを執り行う人(プジャリさんというそうです)が祭壇のなかにいて、
その前にマントラを唱え続ける人たちが座っています。
マントラを捧げ、
火や香りや水や着るものを捧げ、
食べものを捧げ、
祈りを捧げる。
祈りの気配のなか、
わたしはただ座っていました。
ずっと聴こえているガンジス河の流れる音、
早口に続けられる祈りのことば、
いよいよですよとカネや太鼓が打ち鳴らされ、
ホラ貝が鳴り響き、
光によって明らかにされるシヴァ神の姿、
牛のナンディ。
1時間半近くのPujaが終わると、
捧げたものをプラサーダとしていただきます。
茹でピーナッツや木の実、
バナナやココナッツなどをいただきながら、
ガンジス河のほうへ歩いていくと、
小柄なおじいさんが、
履物を脱いで、
ガンジス河に手を合わせていました。
まだ寒く、
それでも近づく朝の気配に、
うっすら高い山並みが浮かびあがり、
音だけではなく、
ガンジス河も姿をあらわにし始めます。
ひろびろと、
あおくゆたかに、
流れている。
ガンジス河は川ではなく、
神なのだと言う人もいるそうです。
ガンガーで沐浴をせんがために、
はるばる遠くからやってくる人もいて、
それでいて、
同じガンガーで洗濯もするというのが、
なんかこう、インド〜◎
川岸に降りると、
水は透き徹り、
冷たいけれど、
思ったほどの冷たさではなく、
澱むことなく勢いよく流れていました。
まだ夜明け前のガンジス河で、
何人もの人たちが靴を脱ぎ、
祈り、
水を汲んでいました。
ガンジス河は、なんともいえず、うつくしいなぁ。
もともと河を眺めたり、わたったりするのが大好きなわたしですけれど、
ガンジス河は、
一気、です。
たちまち、もっていかれました。
リシケシ滞在中、どれだけ眺めても、
何度眺めても、
いつ眺めても、
どんな状況で眺めても、
常に新鮮でうつくしく、
ゆったりおおらかで、
ものすごく頼りになる存在なのでした◎
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