ぬけヨガ神戸◎しちみのブログ ~猫とさかな通信~

神戸でヨガと畑、始めました♪
ヨガで深まる心地よさを共有したくてぬけヨガクラスやイベントしたり、畑で野菜を育てたり~◎

ちょっと長い、移住にいたるまでの話

2016-02-26 | 暮らし方を変える◎
こんにちは!
ぬけヨガ神戸の、しちみです◎

猫はなごなご鳴き始め、
ご近所さんの庭木や鉢植えの花が一斉に咲き始めました。
ピンク、きいろ、しろ、
眩しいくらいの陽射しに明るい色がよく似合い、
ああ春だなぁと感じます。
でも、風は冷たい…。
三寒四温、まだまだ冬のお尻は重たいようです。

ちなみに七十二候は、
霞始靆(かすみ はじめて たなびく)だそうですよ。
おお、春霞~♪
そこにどうにか、
猫始鳴(ねこ はじめて なく)
も入れてほしいなぁ(笑)。


いま時分になると、
わたしはどうにも、
からだの芯が落ち着かなくなります。
刻み込まれた怖さや諦め、
からっぽになった店や道や電車や気持ち……
いろんなことが季節の巡りのなかで甦り、
奥底で続いている震えがまた表に浮かび上がってきます。

2011年3月11日金曜日、14時46分。
わたしは、東京にいました。

週末に出張で韓国へ行き、
かなりハードなスケジュールで動き回って火曜日に帰国。
水曜日は荷物の整理と情報の整理と熟睡。
木曜日は打ち合わせ。
金曜日はまだ疲れが残っているなぁ、
からだが重いなぁと思いつつ、
午後から見逃していた映画を観に出かけました。

揺れは、強烈でした。
映画館の椅子が船に乗ってるように前後に大きく動き、
わたしは怖くて肘掛けを握りしめながら逃げようと思い、
でも誰も立ち上がらなくて、
誰も逃げないことがまた怖くてわたしは外に飛び出しました。
すぐにゾロゾロ人が出てきました。

道には、たくさんの人が呆然とした顔で立っていました。
並木の根っこのあたりのアスファルトが抉れ、
看板が落ちて割れ、
向こうに電車が駅の手前の高架の上で止っているのが見えました。

何が起きたの?
どこが震源??
いろんな情報が飛び交っていました。
映画館の人が出てきて、
「東北地方で大きな地震があったようです。
劇場の安全の確認をしましたので、
上映を再開します」
と告げました。

ええ?
上映再開?
じゃ、大丈夫なの?
気持ちの悪い揺れだったけど、
おおごとじゃないのね?

ぞろぞろと映画館に戻り、
さっきの続きが始まった途端、
もう一度、ぐわっときました。

すぐに外へ出て、家へ向かって歩き始めました。
これはただごとじゃない。
電車はたぶん動かないだろうし、
事態を把握するためにも早く家に帰りたい。

途中で銀行のATMに寄って、
お金をおろしました。
実家に電話をかけてもつながらず、
家族の携帯が一瞬、通じたものの、
何度リダイヤルしてももう反応はありませんでした。

学校やビルからどんどん人が出てきて、
歩いている。
車道はとっくに渋滞になり、
ほとんど止った状態。

歩きながら、ふとお店の中を見ると、
テレビが点いていました。
盛んにニュース映像が流れている。
横目でチラチラ見ながら何軒かやりすごし、
大きな画面が外向きに置かれているお店の前で、
思わず立ち止まりました。
足がすくんで立ち止まった、
と言ったほうが正確かもしれません。

自分が何を見ているのか、
すぐにはわかりませんでした。
この映像が何を映しているのか、
カメラの向こうで何が起きているのか、
うまく理解できなかった。

津波。

とにかくとにかくとにかく歩いて、
帰りに寄ったスーパーで卵を1パック買い、
3時間半で家に帰り着きました。
ガスが自動的に止まり、花瓶がひとつ落ちていました。
それだけ。

テレビを点け、
ネットで情報を追いました。

こわくてこわくてこわくて、
居ても立ってもいられなくなって、
ご飯を炊いておにぎりにし、
買って帰った卵をぜんぶ茹で、
自転車で最寄りの区役所まで行きました。

たくさんの人がまだまだ歩いていて、
でもコンビニにはもう食べ物が残っていなくて、
区役所でお味噌汁を配っている。
その横っちょで、
少ないけれどお握りと茹で卵を配りました。
「まだあったかい…」
東京も、寒い夜でした。


居ても立ってもいられない。
地震のあとの数日間、
わたしはまさにそんな状態でした。
何をすればいいのか、
何ができるのかはわからないけれど、
居ても立ってもいられない。

大きな地震が起き、
津波が陸を呑み、
原子力発電所が爆発した。

あのときの恐怖は、
シンプルだけど複雑に入り組んでもいて、
ものすごくつらい。

わたし自身も家も、身内や知人友人も、無事でした。
それでも、3月が近づくと、
たまらないものがあります。

あれからたくさんのことがあり、
わたしは長年住んだ、
離れるつもりのなかった東京を後にする決心をし、
関西へ移住しました。

原発が爆発したことで、
いまも避難生活を強いられている人たちがいます。
自分の家に帰れない人たちが、たくさんいます。

それなのに、
今日、福井県の高浜原発4号機は、再稼働されました。
3号機は既に再稼働され、
九州の川内原発も再稼働されています。


わたしは東京に住んでいる間、
福島県双葉郡大熊町、双葉町にある、
東京電力福島第一原発で発電された電気を使い、
暮らしていました。
楢葉町、富岡町には福島第二原子力発電所があり、
新潟県にも、わたしの使っていた東京電力の
柏崎刈羽原子力発電所があります。

でも事故が起きれば、
最も被害を受けるのは、
電気を使っている東京のわたしたちではなく、
原発の近くの土地、
そこに生きているものすべて、
そこに暮らしている、
ひとりひとりのいのちや健康、生活のすべて。

この事実は、
わたしにとって、
あまりにも大きかった。

間もなく、3月11日がやってきます。
また、つづきを書きます。

会いたい人に会いにいく◯

2016-02-23 | 日々の暮らしの営みこそたのしくクリエイト
こんにちは!
ぬけヨガ神戸の、しちみです◎

最近、何をしていたかというと、
あれこれ忙しくしておりました(笑)。
会いたい人に会いにいったり、
したいことをしてみたり。

去年の9月ごろからなんとな~く感じていたのですけど、
いろんなことがつながりあっていくというか、
馬が風を切って気持ちよさそうに草原を走っているような、
イルカが波に乗ってたのしそうに泳いでいるくらいの速度で、
するするといろんなことが展開していくというか、
ほほ~なるほどそうきますか♪みたいな、
なんだかおもしろい体験が続いてるのです。

たとえば。
昨年末に実家に帰った際、
わたしはあることで母親に腹を立て、
お正月を迎える前に申し訳ないなぁと思いつつ、
また同じことが繰り返されるのはしんどいし、
ここは言っておかなければとばかりに、
結構、理詰めでわーわー言いたいことを言いました。
母は、シュンとしていました。

翌朝、母はいつものように明るくたのしそうに1日を始め、
わたしはまだわだかまっていました。

元旦には家族がそろい、
みんなでお雑煮をいただき、
お節をひろげ新しい1年の始まりを祝いました。

表面的には、いつものたのしいお正月。

正月休みが終わり、
自分の暮らしに戻っても、
わたしのなかにはしこりが残り、
母のことが気にかかっていました。

あのときわたしはなんで怒ったのだろう。
あれは母に対して怒ったのではなく、
少しずつ溜まっていたものを母にぶつけただけじゃなかったか。
母への甘えで、いつもは蓋をしているものが噴出したのではなかったか。

ふぅ……。
そんな自分がイヤだなぁと落ち込みました。

それが☆
小さいながらも畑をするようになって暦を意識するようになり、
ことしの旧正月は2月8日かぁなんて思っていたところ、
たまたま2月7日に実家に帰る用ができ、
8日は梅を見がてら母と近所の天神さんにお散歩へ出かけ、
温泉にまで足を伸ばし、
ご馳走をいただき、
こころからくつろいでたのしい時間を過ごし………

あとで気がついたのですが、
期せずして母との「お正月のやり直し」
ができていました。
ありがたや~◯



なんだか、いろんなことが"そんなふう"なのです。
こうしたいなぁと思ったことがかなうというか、
そうなる流れへ自然とつながっていくというか。

会いたいなぁと思っている人と気づけば会って話していたり、
したいなぁと思っていることを気づけばしたいようにしていたり。
"気づく"のがいつも微妙に遅れてやってくる感じ(笑)。

最近は、なんだかよく眠っています。
読みたい本がたくさんあって、
じわじわ読みすすめながら、
気がついたらぐっすり眠っている。
で、目が覚めたら枕元に落ちてる本を取り上げてまた読み始め、
いつの間にかぐっすり眠っていて……。

よく眠っているおかげか、
忙しくあれこれしている割には体調はばっちりです(笑)。
そういえば、この冬はまだ風邪をひいてない~。

この間の週末は、
明け方にぱっちり目が覚めて、
「マッサージ!」と思い浮かび、
ごま油を温めてマッサージをしてお風呂にちゃぽり。
気持ちよく1日を始められました。

翌日も明け方にぱっちり目が覚めて、
「マッサージ!」と思い浮かび、
ごま油を温めて……。

おかげさまでからだはふにゃふにゃ、
凝りも張りも抜けたラク~な状態で今週は始まっています。

あっ……なんていうか、
母に怒ったこともそうですけど、
もちろん「イヤなこと」もあれこれあるのですよ。
先週の金曜日には、
それこそ"げっそり"する話をきかされて、
しばらげっそりしてました。
1週間は濃厚に悩めそうな、
1ヶ月くらいはいじくりまわして腹を立てたり泣いたり落ち込んだり、
ぐるぐるぐるぐるできそうな話だったけど、
なんでだか、
おかげさまで土曜日には"げっそり"も"ぐるぐる"も脱していました◯


おもしろい。
我ながら、興味深く眺めております(笑)。

Omとがらんどう

2016-02-11 | 神戸でぬけヨガ
おはようございます!
ぬけヨガ神戸の、しちみです◎

次回のアトリエfは、1月17日水曜日。
大きな窓から射し込む太陽の光が、
あたたかくて気持ちいいですよ~♪

先日、大阪の『生活ヨガ研究所』へ行ってきました。
ヨガのクラスを受けに……ではなく、
「Om(オーム)」のグループチャンティング
というものに興味をひかれ、参加させてもらったのです!

1年前のわたしだったら、
「オーム? グループチャンティング? あやしい…」
とか思って参加してなかったかも~(笑)。

実際には、
ちーーーーーっともあやしい雰囲気なんてないし、
あやしい人たちの集まりでももちろんなく、
たとえてはいけない気もしますが、たとえて言うなら、
奈良のお寺を見て回っているような感じ。

空がひろくて、
静かで、
退いて眺めても、
近寄ってみても、
精緻で無理がなく調和がとれている。
釘を使わず建てられた自然になじむつくり、
廊下を歩くたび目に入る庭の描きだすもの。
……そんな感じ(って、どんな感じだ)。

みんなで輪になって座り、
輪の内側にもうひとつ小さな輪をつくり、
内側の人は外を向いて座る。

あとは、「オーム」の輪唱。
オームオームオームオームオーム………
15分くらいで鐘がなり、
内側に座っていた人は大きいほうの輪へ移動。

そして、再び「オーム」の輪唱
15分くらいで鐘がなり、
内側に座っていた人は大きい輪へ移動。

オームオームオームオームオーム………

45分間、ずーっと「オーム」を繰り返します。
最初のうちは、なんとなく喉が疲れるような感じだったのが、
喉も呼吸も慣れてくるのか、
最後のほうは自然に出てくるくらいのラクさ加減。

途中で飽きることもなく、
長いとも短いとも感じず、
輪唱の"輪"のなかでひろがっていくような、
大きな波にのっているような、
ゆ~っくりとぐるり、
ぐるりと巡っているような、
お仏壇に置かれているチーンとなる鐘、
正式には「鈴(りん)」というそうですが、
その鈴のなかをスケートボードのすごい技みたいに、
ゆ~っくりと滑っているような、
深くひろがる夜空のような、
なんとも心地のいい時空間。

途切れることなく続く輪唱の声に、
場の空気が振動して、共鳴して、
何かがいい具合に……というか、
もともとあった通りに、
調整されていくのかもしれないなぁ、
なんて思ったり。

がらんどう、にいるような感じがしたり。

頭蓋骨が振動してどんどんひろがって、
大きく大きく大きくなって、
がらんどう、になったり。

からだ全部がひろがってひろがってひろがって………
がらんどう、
みたいな気がしたり。
そのがらんどうなからだを眺めていたり。

ずいぶん高い声を出している人がいるなと思っていたら、
あとでうかがったのですが、
"倍音"なのだそう。
おおお~♪

なんとも貴重でおもしろい体験でした。
「あやしい」とか思わずに参加してよかった(笑)。


ちなみに。
輪の中心が最も振動しエネルギーの高まるところとのことで、
もし病を得ている人がいるならその方の名前を紙に書いて、
真ん中に置くよう言われました。

ありがたいことに、
わたしの身近な人たちはみなさん健やか。
どうしようかな~と思いつつ、
感謝の気持ちで、
家族の名前を書きました。

そしてわたしの名前。
こちらは、
「あちこちしちゃう心が調和しますように」の気持ち。

オームの輪唱が始まってから、
何人かの方の顔が浮かんできました。
意外な方の顔もありました。
人間ではないものもたくさん思いました。
「快癒されますように」
「調和されますように」
「満たされてありますように」


思い遣る気持ち、
いつも忘れずにいたいなぁ~。

ジダラクな1日◎

2016-02-05 | 神戸でぬけヨガ
こんにちは!
ぬけヨガ神戸の、しちみです◎

おかげさまでアトリエfは、
初めましての方にもくつろいでいただける、
のんびりたのしい居場所になりつつあります。

ぬけヨガを共有してくださる方の笑顔に、
ヨガってすごいなぁ~と、毎度、実感しております◎


この間、
「今日やったほうがいいこともあるけれど、
別に明日でもかまわない」
みたいな1日がありました。
休日にしようと思えば、まるっと1日休める日。

朝、ぬくぬくの布団の中で目が覚めて、
どうしようかな~とごろごろごろ。
「ええい、今日はジダラクな1日にしちゃえ!」

前日の夜に読み始めた本がおもしろくて、
顔も洗わないまま、続きを読み始めました。
起き上がりもせず、布団の中に寝転んだままでです。

しばらくしてお湯を沸かし、
小さなポットに入れて、
マグカップといっしょに枕元へ。

夢中になって読んでいると、
だんだん太陽の位置が変化していきます。

そろそろお昼だな~。
お腹、すいてきたな~。
でもご飯つくるの、面倒臭いな~。

出た!
面倒臭いっ!!

でもこの日は、
「ジダラクな1日」なのでおっけ~♪

冷蔵庫の中をごそごそして、
チーズやら竹輪なんか出してきて。
一瞬、「ビール飲んじゃおっかな~」と思ったものの、
本の続きを読みたい気持ちが勝って却下。

布団に戻ってモグモグしながら、
ひたすらページをめくります。

だんだん陽がかげり始め、
夕方の気配からひんやり夜に近づいて、
2段組みの分厚い本も残り少なくなってきました。

ここまできてようやく起き上がり、
着替えて買いものに出るというジダラクさ!

そして買ってきたのは、
ワインという……(笑)。

冷凍してあったピザの残りを温めて、
グラスとワインを持ち込んで。

残りを惜しむようにページをめくり、
ピザをパクリ。
おおおと思いながらページをめくり、
ワインをコクリ。

んん~、
至福の時間~~~♪
めちゃくちゃ充実~~~◎

いや~、本当にまるっと1日、
本を読む、だけの日でした。

常に動いていたい方には信じ難いかもしれないけれど、
わたしには、こういう1日も必要で大切。
な~んにもしない日。
ずーっと家にこもる日。
なんなら買いものにも出ない日。

朝のヨガも瞑想もマッサージもうっちゃって、
ただひたすら寝倒したり、
ただひたすら編んだり、
ただひたすら本を読むだけの日。

ご飯もアリものですませて、
総歩数はひょっとして100歩か?くらいの1日。

そんなジダラクな1日の翌日は、
びっくりするくらい軽やかで、
生まれたてみたいに新鮮なのです。

ただし、タイムスリップにご用心!
どうやらわたしのなかでは
なんにもしないジダラクな1日は、
1日とカウントされないらしく、
「昨日…って、それおとといのことだよね?」
なんてことになりがち~(笑)。

次はいつくるのかな~♪
Viva!
ジダラクな1日◎