群馬で闘う!「伝説」社長のブログ

『伝説』グループ社長、根木寛正の日々の雑談です。

「牛」の涙・・・

2006年02月03日 | 見たこと、聞いたこと
屠蓄場に行くと、初めての人はかなりの衝撃を受ける。

中には倒れてしまう人もいるらしい…。

多くの人がしばらく肉が食べられなくなる…とも言う。

自分が初めて屠蓄場見学に行った時に最初に見たのは、これからされる牛だった。
一つ一つの工程を順番に説明してもらったのだが、最初にこれから処理されるために並んでいる牛を目にしたのだ…。

そして工程を進んでいくと、さっき歩いていた牛がされ機械に吊り下げられてきた…。

ショックだった…。

その段階ではまだされただけで、そのまま吊り下げられているのだ。

その吊り下げられている牛が、次に脚を切り落とされ、皮を剥がれ、内臓を取り出され…と作業が進んでいく。

こうした一連の作業を数年前に初めて見学した。

今、この食肉の問題がまた複雑になっている…。

米国産牛肉の問題は、今回はややこしい…。
とにかく今回のアメリカの失態で、以前よりも更に大きな問題になりそうだ。

今日、『カルビ伝説』で食肉業者さんと話したが、この件でまたオーストラリアが強気に出て価格を上げてきている…という。

…そうした諸々の問題を考慮して、『カルビ伝説』のメニュー及びやり方を再度大きく軌道修正しようと思う。
これから店長を始めメンバー皆と話す時間を意識して取って、春には新生!『カルビ伝説』を誕生させたい。

しかし本当に思うのは…、米国産であれ和牛であれ、人間の「食」のために自らを捧げていく「牛」…。

「牛」の目を見ていると、こうした「食」を無駄にしてはいけない。大事にしないといけない…と本当に思うのだ。

自分が屠蓄場で感じたのはまずそういうことだった。

食事の時の「いただきます」とは「命、いただきます…」ということだが、本当にその意味を感じるのだ。

そして、今回のこの問題…。

人間の「食」のために命を捧げた牛たちに対して申し訳ない…。

日本に到着したが売り物にならない牛肉。
まだ、今現在も日本に向かっている牛肉もある…。

こうした被害総額が取り上げられたり、保険が効かない…とかいうことがワイドショーで取り上げられたりしているが、これは興味本位の取り上げ方で、自分は人間の食肉として屠蓄された「牛」に焦点を当てて欲しい…。

に向かう「牛」…。

以前誰かに聞いたが、「牛」はされる時に涙を流す…という。
「知ってる…?」と言われたが、知らなかったし、本当かどうかはわからない…。

でも、前の「牛」の目を思い出したら、本当の話のように思えた…。

そんな牛肉がどんどん無駄になる…。

何とかして欲しい…。

最新の画像もっと見る