群馬で闘う!「伝説」社長のブログ

『伝説』グループ社長、根木寛正の日々の雑談です。

平和という土台があるから言える事

2006年07月05日 | 私の考え
先日も社内の話の中で語ったことなのだが、今まで当たり前だった「平和」という土台が実に不安定になってきているのが現実だ。
北朝鮮ミサイル発射のニュースが大きく報道されているが、我々は実に不安定な世の中にいるのだ。
それなのに、これまで我々はあまりに当たり前に「平和」という土台の上で生活してきているので、いざ大変な危機にさらされることになってもピンと来ない…。

これは職場、仕事においても言える事で、個々の生活が守られているという土台の上で仕事をしてきているので、やれ仕事が大変だ…とか、面白くない…とか、気に食わない人がいる…とか、個々の様々な欲求を主張したくなるもの…。

でも、それは職場、会社がそこで集団として成立しているからこそ思えることで、世の多くの企業は、それこそ死に物狂い、命懸けで成立するための努力をしているのだ。

そうした現実を理解しておかないと、自分の目の前の欲求を求めて動くことが、自分を支えている土台を失うことになることがあるのだ。
土台を失ってしまったとしたら、イチから自分で作っていかないといけないことで、それは自分たちにとって途方もなく大変なことなのに、その意味の理解や決意もあいまいのままで主張したり、動いたりすることは実に愚かなことと思うのだ。

例えば、今回の北朝鮮に対して経済制裁を実施することになるが、以前から北朝鮮は「経済制裁は宣戦布告とみなす…」と言っている訳で、ということは戦争状態に入るということだ。
そんな状況にありながら、日本は自らの軍隊はない。
結局はアメリカに守ってもらうしかないのが現実…。
そんな状況があれば、総理大臣がアメリカに対してご機嫌を伺うのは仕方ないことだと思うのだが…。

それが嫌なら、日本もしっかり自立して自分たちで自分たちの国を守る軍隊を持つしかないじゃないか…。
徴兵制を作らなければ戦争で戦う人は集められないだろうし…。

隣の韓国の徴兵制を他人事だと思っているが、あれが当たり前じゃないか…。
自分たちが戦う意志、決意を持っている人が発言するならわからないでもないが、多くの人が目の前の出来事と、目の前で感じる欲求に基づいて発言、主張する。

日本はあまりに守られた「平和」の上にあった訳だが、あらゆる人種が生きる世界の中で、生物が生きていくということはまさに命懸けな訳だ。

そうした現実を知っておかないといけない。

こんなことを言っているのは、今の日本がまさにそんな現実の恐怖にさらされた今日だった訳だが、会社の仕事というのも同様に現実の土台に気付けないで目先の欲求から出る発言や行動があることがある。

国と同じ…。
集団の中で起こる問題の本質は変わらないのだ。