社長ノート

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外国人材

2014-08-02 19:16:15 | 日記
ワールドワイド/ベトナム紙幹部が国交省を表敬/インフラ整備への協力に感謝

 ◇建設現場の外国人活用策説明

 日刊建設工業新聞と包括的協力関係にあるベトナム建設省の機関紙「セイズン」紙のグエン・アイン・ズン編集長ら幹部が9日、東京・霞が関の国土交通省を表敬訪問し、佐々木基国土交通審議官と会談した。ズン編集長は、ベトナムのインフラ整備に対して日本が大きな貢献を果たしていることに感謝の意を表明。同国が建設業に従事する人材の育成に力を入れていることにも触れながら、日本の協力に大きな期待を寄せた。

 会談の中でズン編集長は、「日本には、ODA(政府開発援助)を通じてベトナムの経済発展に大きな協力をいただいている。高速道路、橋梁などの整備も進んだ」と述べ、引き続きの支援を要請した。

 加えて、ベトナムでは今後も旺盛なインフラ需要が見込まれていることから、「熟練労働者をいかに養成するかが重要な課題となっている」と強調。ベトナムの建設事業に従事する人材が経験を積む一環として、日本の建設工事現場での受け入れにも期待を寄せた。

 ベトナム政府は現在、低所得者向けの住宅建設にも力を入れている。

 ズン編集長は「建設を進める上で求められるのがコストの低減だ」と指摘し、日本からの技術面での協力も要請。日本が経済発展を遂げる中で都市の交通渋滞問題などに直面してきたことに触れ、同様の課題を抱えるベトナムに対して、「(解決に向けた)国交省の指導をお願いしたい」と求めた。

 佐々木国交審議官は、さまざまな分野で日本とベトナムとの友好関係が進展していることにも言及した上で、「今後もベトナムの繁栄に協力していきたい」と表明した。併せて、2020年東京五輪の開催に向けた建設需要の増大を受けて建設業の人材不足が懸念されていることも紹介し、「ぜひ優秀な人材を日本に送り込んでいただきたい」と協力を要請した。

 佐々木国交審議官との会談を終えた一行は、政府が固めた2020年までを期限にした「建設分野における外国人材の活用に係る時限措置」について、国交省の担当者から説明を受けた。

 説明に当たったのは、土地・建設産業局建設市場整備課の松下雄介労働資材対策室長。日本の建設現場で3年間の技能実習を終えた外国人に、入国管理法に基づく「特定活動」として2年間の滞在延長を認め、日本の建設現場で技能労働者として働くことを可能にするといった措置を来年4月にスタートさせることを伝えた。

 熟練技能者の育成を目指すベトナム政府も、日本のこの取り組みに高い関心を示しており、ズン編集長は「どのような条件なら送り込めるかなど、さらに詳細な内容を記した資料などを提供してほしい」と要請。松下室長は「8月には制度の詳細がまとまる。英語やその他の言語にも翻訳して伝えられるようにしたい。海外の機関にも説明に出向くつもりだ」と応じるとともに、送り込まれた外国人の処遇をめぐり、「滞在する2年間は、技能実習の時よりも多くの賃金が得られるように制度設計をしていく」と述べた。

日本経済新聞 春秋

2014-08-02 09:58:31 | 日記


 狐狸庵先生、遠藤周作は変装が大好きだった。あるとき、頭巾に白髭、仙人のような格好で杖(つえ)をついて銀座の酒場の扉をくぐる。一瞬、森閑とする店内。山口瞳、池田弥三郎といった旧知の人々もホステスも仰天。ポカンと見ていたが、正体にまったく気づかなかった。
 衣装や化粧で声や気分も別人になった気がする。こんな楽しみがあったのか。愉快でたまらないと書いている(「古今百馬鹿」)。年齢も性別も違う。別世界で暮らす。理想の人物になりたい。だれにもあるそんな願望を古来、奇抜で滑稽ともみえる仮装が満たしてきた。その思いにいま応えているのはコスプレだろうか。
 名古屋で「世界コスプレサミット」が開催中だ。日本の漫画、アニメの登場人物に扮(ふん)する演技は世界的ブームが続く。12回目の今回は22カ国から愛好家が集まり2日に優勝者が決まる。狐狸庵先生には十年一日の生活を逃れる夢の姿が仙人だった。漫画には世界の若者が殺伐とした現実を忘れる魔法があるのかもしれない。
 電話での成りすましやスマホのID乗っ取りなど、悪い変装が横行している。凶悪化して金銭被害も深刻になっている。コスプレは文化交流にも役立つが、詐欺は言語道断。ギリシャ神話のペンテウス王は女装して祭儀をのぞき見したことで、八つ裂きにされてしまう。よこしまな仮装には、身を滅ぼす奈落が待っている。