JBL4429を購入する前にDS-66Zでちょっと実験してみたことがあったので今回書いてみる。
DS-66Zのスピーカー端子はケーブル直挿し前提の構造をしておりバナナプラグやYラグは接続できない。でもって極太のMONITOR POWER CABLEなどはかなり慎重に扱わないとケーブルがうまく端子に入らない。
当時は便利に思えたのだけれど・・・
でもってM-5000Rにつなげてる分には音も抜群に良いのだけれど、この古さをちょっとだけなんとかしたらもっと音が良くなるのか?と疑問を抱いたので即実践してみることとなった。
やることは大きく2つ。
1. コンデンサや内部ケーブル類を新しいものに交換する。
2. バイワイヤリング方式へ変更する。
たったこれだけ。
ではやってみよう。
まずは分解から。
後ろは開かないので前からのアクセスとなる。
このVesselの電ドラはとても便利。発売後品切れ前に確保できていて本当に良かった。
ウーハー取り外しがもっとも緊張する。
ユニット外しは一通り完了。
ユニットを外して内部を見るて手順を考える。
中高域用ネットワーク
これはウーハー用
ネットワーク基板はウーハーとスコーカー/ツイーター用の2つに別れておりそれぞれがターミナルに配線されていいる。特にウーハー側の基板は奥まったとこにあり目視しながらの作業が困難。取り外し前にデジカメを突っ込んで周りを撮影して状況を確認した。
これを取り外すのに1台目はかんり手間取った。見えないし工具が入りにくい。
次に、コンデンサの容量を調べて同等のフィルムコンデンサをAmazonで探すが、在庫切れなどで完全一致とはいかなかった。ウーハーの47μFは大きすぎて今回はパスするとして、ツイーターの2.5μFを3.0μFで代用。すべてDayton Audio製のフィルムコンデンサとした。
ケーブルは高域用はBelden8460、中・低はよくわからない14AWGのOFCケーブルを採用。
ファストン端子はオートバックスで購入。
そして今回の肝の部分のターミナルはアルミ板を加工して作成。
なるべく傷がつかないように慎重に加工した。
ネットワーク基板が2つに別れていたので特に深く考えることもなくターミナルもそれに合わせて結線した。
ネットワーク周りを一通り作成したところ。
配線長さをノーマルと同じにしていたので取り付けに余裕はあまり無くて結構ギリギリ。
完成!
ハンダは使わず全てカシメにしたのでかなり手間取り作業は2日にわたった。
で、肝心な音の方なのだが、この時はM-5000Rは名古屋1台、川崎1台と別々に置いていたのでM-5000Rでのバイワイヤリングは試せず、リビングのA-50DAでのバイワイヤリング接続とM-5000Rのシングルワイヤ接続での試聴となった。
5000Rのシングルワイヤ接続・・・良し悪しは別として音は微妙に変わった。中高域が若干力強くなったというか音が大きくなったので相対的に高域の伸びが薄れたように感じるが出てない訳ではない。低音は特に変わりなし。
結果的に大きくDS-66Zの印象が変わることは無かった。ボーカルの高い声くらいの音域が以前より若干前に来るので生き生きした元気な曲は合うと思う。特にFride Prideとか。
A-50DAでのバイワイヤリング接続・・・プレーヤーはUDP-LX500なので全然環境が違うが少なくともS-50PMよりふわっと音が広がり低域のキレも良いが、シングルでもバイワイヤリングでも殆ど変わらない。そもそもM-5000Rに繋げた時のような繊細さ、静かさ、力強さは無く感動はない。
が、これでスタートレック ディスカバリーのBlu-ray観ると生々しくとてもリアル。本物見たこと無いけど。
これが改造当時の印象。
本日時点では川崎からもう1台のM-5000R持ってきたのでバイワイヤリング試聴しようと思えば出来ないことはないが4429の移動は重い、面倒くさい。そもそも改造前のDS-66Zの音を覚えてる自信もないし。
ただ、DS-66Zではっきり言えることはアンプで音のイメージがガラリと変わる。パワーがないとレンジが狭くなり薄っぺらな音になる。パワーがあると何故か煩くならず疲れない幸せな音がでる。
アクティブコントロールGND駆動しているので2台ともメータはL側しか振らない。この駆動方式にするととても静かになる。
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